大分県別府市が誇る、世界屈指の観光スポット「別府地獄めぐり」。初めて行く方にも、その魅力を余すことなくお伝えしますね。
地獄めぐりとは、1000年以上も前から噴気、熱泥、熱湯が噴き出している奇観を周遊する、別府観光のハイライトです。今回は、全7つの地獄の個性と、効率よく楽しむためのポイントを詳しくガイドしていきます。
1. 別府地獄めぐりの全体像
別府の「地獄」は、大きく2つのエリアに分かれています。
- 鉄輪(かんなわ)エリア: 5つの地獄が集結。徒歩で回れます。
- 柴石(しばせき)エリア: 2つの地獄。鉄輪から車やバスで約5分ほど離れた場所にあります。
全7箇所を回るなら、共通観覧券(大人2,200円)を購入するのが断然お得ですよ。
2. 各地獄の徹底解説:それぞれの「顔」を知ろう
【海地獄】(鉄輪エリア)
まず外せないのが、国指定名勝でもある「海地獄」です。
コバルトブルーの美しい池が特徴ですが、見た目の涼しさに反して温度は約$98^{\circ}C$もあります。湯気の中にたたずむ青い池は非常にフォトジェニック。ここでは、温泉熱を利用して育てられている「大鬼蓮(おおおにばす)」も見どころの一つです。
【血の池地獄】(柴石エリア)
日本最古の天然地獄といわれるのが「血の池地獄」です。
その名の通り、一面が真っ赤な泥の池。地下で高温・高圧下により自然に化学反応を起こした酸化鉄などが堆積することで、この衝撃的な色が生まれます。ここだけで買える「血の池軟膏」は、皮膚病に効くと評判のお土産です。
【龍巻地獄】(柴石エリア)
血の池地獄のすぐ隣にあるのが、ダイナミックな「龍巻地獄」です。
ここは「間欠泉(かんけつせん)」で、一定の間隔で豪快に熱湯と噴気が吹き上がります。吹き上がる高さは約30mにも達し、そのパワーは圧巻。待ち時間があるため、血の池地獄に行く前に次の噴出時間をチェックするのがスムーズに回るコツです。
【白池地獄】(鉄輪エリア)
落ち着いた和の風情を感じさせるのが「白池地獄」です。
噴出時は透明な熱湯ですが、池に落ちると温度と圧力の低下によって青白い色に変化します。園内には熱帯魚館もあり、温泉熱を利用してピラニアなどの大型熱帯魚が飼育されているという、少し不思議な光景も楽しめます。
【鬼石坊主地獄】(鉄輪エリア)
灰色の熱い泥がポコポコと沸騰する様子が、坊主の頭のように見えることからその名がつきました。
リズミカルに泥が弾ける音を聞いていると、どこか癒やされる不思議なスポットです。ここには「鬼石の湯」という日帰り入浴施設も併設されているので、ゆっくりお湯に浸かりたい方にもおすすめです。
【鬼山地獄】(鉄輪エリア)
別名「ワニ地獄」。
大正12年から温泉熱を利用してワニの飼育を開始し、現在は約80頭ものワニが飼育されています。柵越しに重なり合うワニたちの姿は迫力満点!餌付けの時間帯に合わせると、より野生味あふれる姿を見ることができます。
【かまど地獄】(鉄輪エリア)
「一度に色々な地獄を楽しみたい!」という欲張りさんにおすすめなのがここ。
1丁目から6丁目まで、茶褐色の泥やブルーの池など、異なるタイプの地獄がギュッと凝縮されています。また、飲泉や蒸気体験などの体験メニューが豊富なのも特徴です。
3. 地獄をより楽しむための「グルメ」と「足湯」
地獄めぐりは、見るだけではありません。「食べて」「浸かって」こそ完成します。
地獄蒸しグルメ
温泉の蒸気で一気に蒸し上げる「地獄蒸し」は絶対に外せません。
- 地獄蒸し焼きプリン: 海地獄やかまど地獄で人気。濃厚な味わいがたまりません。
- 地獄蒸したまご: ほんのり硫黄の香りがする温泉たまごは、塩でシンプルにいただくのが一番です。
癒やしの足湯
海地獄、血の池地獄、かまど地獄、鬼石坊主地獄など、多くの場所に「足湯」が設置されています。散策で疲れた足を、源泉かけ流しの贅沢な足湯でリフレッシュさせてくださいね。タオルを一枚持参しておくと便利ですよ。
4. 旅のアドバイス:スムーズに回るために
- 所要時間: 全7箇所をじっくり回るなら、移動時間を含めて3時間〜4時間は見ておきましょう。
- 移動手段: 鉄輪エリア内は徒歩で十分ですが、鉄輪から柴石(血の池・龍巻)へはバスかタクシー、またはレンタカーが必要です。
- スタンプラリー: 各地獄には記念スタンプがあります。専用のスタンプ帳も販売されているので、お子様連れや旅の思い出作りにはぴったりです。
別府の地獄めぐりは、地球の鼓動を肌で感じられる、まさに「生きた博物館」です。色、音、香り、そして味。五感をフルに使って、この不思議な地獄の世界を堪能してみてくださいね。


