【図解】がんの種類一覧|癌腫・肉腫の違いから日本の5大がんまで徹底解説

健康

1. がんの「3大分類」(どこに、どうやってできるか)

がんは、発生する体の組織(細胞の種類)によって、大きく次の3つのグループに分類されます。

① 癌腫(がんしゅ/カルチノーマ)

一般的にひらがなで「がん」と表記されるものの多くは、この「癌腫」を指します。

体の表面や、臓器の内側を覆っている「上皮細胞(じょうひさいぼう)」から発生するがんです。

  • 主な例: 胃がん、肺がん、大腸がん、乳がん、肝臓がんなど

  • 特徴: 中高年以降に発症しやすく、日本人が罹患するがんの約9割がこの癌腫に分類されます。

② 肉腫(にくしゅ/サルコーマ)

上皮細胞ではなく、骨、筋肉、脂肪、神経、血管などの「非上皮性組織(支持組織)」から発生するがんです。

  • 主な例: 骨肉腫(骨のがん)、横紋筋肉腫(筋肉のがん)、脂肪肉腫など

  • 特徴: 癌腫に比べて発症頻度は低いですが、子どもから若年層、高齢者まで幅広い年代で発生する可能性があります。

③ 血液・リンパ系のがん(造血器腫瘍)

骨髄やリンパ節など、血液をつくる組織から発生するがんです。塊(腫瘍)を作らないケースも多いのが特徴です。

  • 主な例: 白血病(血液のがん)、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫

  • 特徴: 本来なら体を守るはずの白血球やリンパ球が異常に増殖し、全身の正常な血液の働きを妨げてしまいます。

2. 日本人に特に多い「5大がん」の特徴

厚生労働省の検診推奨などでもよく耳にする、日本人が特にかかりやすい5つの主要ながん(5大がん)について解説します。

がんの種類 主な原因・リスク要因 特徴
大腸がん 食生活の欧米化(赤肉・加工肉の摂りすぎ)、飲酒、肥満 近年、日本人の罹患数がトップクラスに多いがんです。初期は自覚症状がほぼありませんが、早期発見できれば治る確率が非常に高いがんです。
胃がん ヘリコバクター・ピロリ菌の感染、塩分の摂りすぎ、喫煙 ピロリ菌の除菌治療や検診の普及により死亡数は減少傾向にありますが、依然として日本人に多いがんです。
肺がん 喫煙(タバコ)、受動喫煙、PM2.5などの環境要因 日本人のがん死亡原因の第1位です。初期症状が出にくく、進行が比較的早いため、定期的な胸部レントゲンやCT検診が重要になります。
乳がん 女性ホルモン(エストロゲン)の影響、初経・閉経の年齢、肥満 日本の女性が最も罹患しやすいがんです。30代後半から急増し、40代〜50代にピークを迎えます。自分で触って気づくことができる数少ないがんです。
肝臓がん **肝炎ウイルス(B型・C型)**の感染、過度の飲酒、脂肪肝 ウイルスやアルコールによって慢性肝炎や肝硬変になり、それが長年続くことでがん化するケースが大部分を占めます。

3. その他の注目すべきがんの種類

5大がん以外にも、私たちの生活習慣や年齢によって注意すべきがんがあります。

  • すい臓がん: 非常に見つけにくく、進行が早いため「最難関のがん」とも言われます。糖尿病の急激な悪化や、背中の痛みなどがサインになることがあります。

  • 前立腺がん: 男性特有のがんで、高齢化に伴い急増しています。進行が比較的穏やかなことが多く、PSA検査という血液検査で早期発見が可能です。

  • 子宮がん(子宮頸がん・子宮体がん): 特に「子宮頸がん」は、ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染が原因であり、20代〜30代の若い女性に増えているのが特徴です。ワクチンや定期的な検診で予防・早期発見が可能です。

まとめ:がんの種類を知り、適切な検診を

がんは「全身のどこにでもできる可能性がある病気」ですが、それぞれの種類によって、「なりやすい年齢」「原因」「効果的な検診方法」が全く異なります。

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