筋ジストロフィー(Muscular Dystrophy)についてですね。筋肉を維持するために必要なタンパク質が作られない、あるいは正しく機能しないことで、徐々に筋力が低下していく遺伝性の疾患の総称です。
一言で「筋ジストロフィー」と言っても、原因となる遺伝子や症状の出方によって、多くのタイプに分類されます。
主な種類と特徴
代表的なものには、以下のような種類があります。
| 疾患名 | 主な発症時期 | 特徴 |
| デュシェンヌ型 | 3〜5歳頃 | 最も頻度が高く、主に男児に発症。歩行のふらつきから始まり、徐々に全身に進行する。 |
| ベッカー型 | 小児期〜成人期 | デュシェンヌ型に似ているが、進行はより緩やか。 |
| 肢帯型 | 肩や腰周りから筋力低下が始まるタイプの総称。 | |
| 顔面肩甲上腕型 | 10代〜20代 | 顔の筋肉(目が閉じにくいなど)や肩、腕の筋肉から衰える。 |
| 筋強直性 | 成人期 | 筋肉が収縮した後に緩みにくい(ミオトニア)のが特徴。全身に影響が出る。 |
近年の状況:治療の進歩
かつては「根本的な治療が難しい」とされてきましたが、近年、医療技術は大きな転換期を迎えています。
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核酸医薬(エクソンスキッピング): 特定の遺伝子変異に対して、読み飛ばし(スキップ)を行うことで、一部機能するタンパク質を作らせる治療法が登場しています。
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遺伝子治療: 正常な遺伝子を補う治療の研究が急速に進んでいます。
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ステロイド療法: 筋力の低下を遅らせ、歩行可能な期間を延ばすために一般的に行われます。
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リハビリテーション: 関節が固まる(拘縮)のを防ぎ、生活の質(QOL)を維持するために非常に重要です。
大切なポイント
筋ジストロフィーは、単なる「筋肉の病気」だけでなく、進行に伴って心臓(心筋症)や呼吸器へのサポートが必要になることが多いです。そのため、専門の神経内科医や小児科医を中心とした多角的なケアが不可欠です。
補足: 日本では「指定難病」とされており、医療費の助成制度を受けることができま



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