ピロリ菌とは?感染経路や放置するリスク・除菌の重要性を分かりやすく解説

コラム

ヘリコバクター・ピロリ(一般的に「ピロリ菌」と呼ばれますね)について、具体的に教えますね。

この菌は、簡単に言うと「胃の中に住み着くことができる珍しい細菌」です。本来、胃の中は強い酸性で細菌は生息できないと考えられてきましたが、ピロリ菌は特殊な能力を使って生き延びています。

主な特徴や知っておくべきポイントを整理しました。

1. なぜ胃の中にいられるの?

ピロリ菌は「ウレアーゼ」という酵素を持っており、胃の中の尿素をアンモニアに変えることで、自分の周りの胃酸を中和し、酸から身を守りながら胃の粘膜に住み着きます。名前の「ヘリコ」は「らせん状」を意味しており、ひげ(べん毛)を回転させて胃の粘膜を動き回ります。

2. 体への影響

一度感染してそのまま放置すると、一生涯にわたって胃に住み続け、慢性的な炎症を引き起こします。

  • 関わりの深い病気: 慢性胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍などが代表的です。
  • 胃がんとの関係: 長期間の炎症によって胃の粘膜が萎縮し、そこから胃がんが発生しやすくなることが分かっています。そのため、現代の医学では感染していることが分かれば、積極的に除菌することが推奨されています。

3. どうやって感染するの?

はっきりとした経路は断定されていませんが、主に「口から口への感染(経口感染)」だと考えられています。

  • 多くは免疫力が十分に備わっていない幼少期(特に5歳以下)に感染すると言われています。
  • 親から子への食べ物の口移しなどで感染するケースが多いと考えられてきましたが、衛生環境が向上した現代では、子供の感染率は非常に低くなっています。

4. 検査と治療

ピロリ菌は健康診断や内視鏡検査などで調べることができます。

  • 検査方法: 呼気(息)を調べる検査、血液や便、尿を調べる検査、胃カメラによる検査など、さまざまな方法があります。
  • 除菌: 感染が確認された場合、胃酸を抑える薬と2種類の抗菌薬を1週間ほど服用する「除菌療法」が行われます。これだけで高い確率で菌を退治できます。
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