中国の新彊ウイグル自治区に広がるこの砂漠は、世界でも有数の大きさと過酷さで知られています。その特徴をいくつか分かりやすくまとめました。
1. 「入ったら出られない」砂漠
タクラマカンという名前は、ウイグル語で**「入ったら二度と出られない場所」**といった意味があると言われています。
- 広大な面積: 日本の国土がすっぽり入るほどの広さ(約32万平方キロメートル)があります。
- 流動性砂丘: 砂漠の約85%が、風によって形を変え続ける「流動砂丘」で構成されています。常に地形が変わるため、昔から旅人にとって非常に危険な場所でした。
2. シルクロードの難所
かつてのシルクロード(絹の道)は、この巨大な砂漠を避けるように「天山南路」と「西域南道」の2つのルートに分かれて発展しました。
- オアシス都市: 砂漠の縁には、雪解け水を利用したカシュガルやホータンといったオアシス都市が点在し、交易の拠点として栄えました。
- 楼蘭(ローラン): 砂漠の中に消えてしまった「幻の王国」として有名な遺跡も、このエリアに眠っています。
3. 厳しい自然環境
気候は極めて乾燥しており、気温の差も激しいのが特徴です。
- 気温差: 夏は40℃を超える酷暑になりますが、冬にはマイナス20℃を下回ることもあります。
- 砂嵐: 「カラ・ブラン(黒い嵐)」と呼ばれる強力な砂嵐が発生し、一瞬で視界を奪ってしまうこともあります。
4. 現代のタクラマカン
現在は、砂漠を南北に縦断する**「タクラマカン砂漠公路」**が開通しています。
- 石油・天然ガス: 砂漠の地下には豊富な資源が眠っており、その開発のために道路が整備されました。
- 砂漠化対策: 道路の両脇には、砂に埋もれないよう植林が行われており、過酷な環境を守る工夫がされています。


