CCUについても詳しくお教えしますね。ICUやHCUと並んで、病院の中で非常に重要な役割を担うユニットです。
CCU(冠疾患集中治療室)
Coronary Care Unitの略で、日本語では「冠疾患集中治療室」や「循環器集中治療室」と呼ばれます。
簡単に言うと、**「心臓病などの循環器疾患に特化したICU」**のことです。
1. 対象となる患者
心臓や血管の急激な悪化により、一刻を争う状態の患者が対象です。
- 急性心筋梗塞: 心臓の血管が詰まってしまった状態。
- 重症心不全: 心臓のポンプ機能が著しく低下した状態。
- 致死的不整脈: 命に関わる危険な心拍の乱れ。
- 大動脈解離: 血管の壁が裂けてしまう緊急事態。
- 心臓手術の前後: 術後の厳重な管理が必要な場合。
2. ICUとの違い
ICUは「全身」の重症患者(事故、肺炎、術後など)を幅広く受け入れますが、CCUは**「心臓と血管」のスペシャリスト集団**が集まる場所という点が違います。
- スタッフ: 循環器内科医や心臓血管外科医、循環器に強い看護師が常駐しています。
- 設備: 心臓の動きを助ける補助循環装置(IABPやECMOなど)や、緊急の心臓カテーテル治療に対応できる体制が整っています。
3. 看護体制
ICUと同様に非常に手厚く、基本的には**患者2人に対して看護師1人(2:1)**の配置となっています。心臓の状態は1分1秒で変化するため、モニターのわずかな変化も見逃さない体制が敷かれています。
ICU・HCU・CCUの比較まとめ
| 略称 | 正式名称 | 主な対象 | 専門性 |
| ICU | 集中治療室 | 命に関わる全ての重症患者 | 総合的・全身管理 |
| HCU | 高度治療室 | ICUと一般病棟の中間 | 準集中治療・経過観察 |
| CCU | 冠疾患集中治療室 | 心臓・血管系の重症患者 | 循環器特化 |
最近では、脳卒中に特化したSCU(Stroke Care Unit)など、特定の臓器に特化した集中治療室も増えています。


