【2026年最新】スリランカの現状と経済・治安まとめ|回復への歩みと日本との絆

コラム

スリランカの現在の状況(2026年4月時点)について、経済、政治、社会の観点からまとめました。2022年の深刻な経済破綻から、現在は「緩やかな回復期」にありますが、依然として課題も多い状況です。


1. 経済状況:回復の兆しと新たな試練

2022年のデフォルト(債務不履行)以降、IMF(国際通貨基金)の支援を受けながら再建を進めています。

  • プラスの側面: 2025年後半から2026年にかけて、GDP成長率は約4%〜5%台で推移しており、3四半期連続でプラス成長を記録するなど、最悪期を脱したと評価されています。インフレ率も一時期のハイパーインフレから落ち着きを見せ、5%前後をターゲットに制御されています。
  • 懸念事項: 2025年末に発生した大型サイクロン「ディトワ」の被害や、中東情勢の緊迫化による燃料価格の高騰が、脆弱な経済に影を落としています。2026年3月には燃料の配給制や公的機関の週4日勤務制が再び導入されるなど、エネルギー供給の不安定さが再燃しています。

2. 政治状況:新政権による改革

2024年後半の選挙を経て、政治体制が大きく変化しました。

  • 新政権の発足: 2024年9月にアヌラ・クマラ・ディサナヤカ氏が新大統領に就任。汚職撤廃や経済的正義、法の支配の強化を掲げています。
  • 安定への模索: 2022年のような大規模な抗議デモ(アルガラヤ)は沈静化していますが、政府の緊縮財政や公共サービス削減に対する国民の不満は根強く、時折小規模なデモが発生しています。

3. 社会と治安:日常生活の現状

  • 貧困問題: 経済指標は改善していますが、国民の貧困率は2022年以前の約2倍(約25%)に達しており、物価高に苦しむ世帯が多いのが現状です。
  • 治安と渡航: 外務省の危険情報はレベル1(十分注意)が中心です。観光業は回復しており、外国人旅行者の受け入れも積極的に行われていますが、デモが発生しやすい場所(コロンボの政府関連施設周辺など)には注意が必要です。

補足:偉人との関連

スリランカといえば、戦後のサンフランシスコ講和会議で「憎しみは憎しみによって消えることはなく、愛によって消える」と演説し、日本の分割占領に反対してくれたJ.R.ジャヤワルダナ元大統領を思い浮かべる方も多いかもしれません。現在も日本とスリランカの間には、こうした歴史的な絆に基づいた支援(ICT分野やインフラ投資など)が続いています。

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