1. ダットサン・ブルーバード (310型系) (1959年 – 1963年)
- 魅力: 戦後の復興期を経て、日本の大衆車市場を牽引した一台。スタイリッシュなデザインと、信頼性の高いエンジンで人気を博しました。「ブルーバード」の名前は、その後の日産を代表する車種として長く受け継がれました。
2. トヨタ・コロナ (初代 T10/20系) (1957年 – 1964年)
- 魅力: ブルーバードのライバルとして登場し、こちらも大衆車として広く普及しました。堅牢な作りと実用性の高さが評価され、タクシーなどにも多く採用されました。
3. スバル360 (K111型) (1958年 – 1970年)
- 魅力: 「てんとう虫」の愛称で親しまれた、日本の本格的な軽自動車の先駆け。愛らしいデザインと、大人4人が乗れる実用性を兼ね備え、国民車構想の一翼を担いました。RR(リアエンジン・リアドライブ)方式を採用しているのも特徴です。
4. ホンダ・S500/S600/S800 (1963年 – 1970年)
- 魅力: ホンダ初の乗用車であり、高性能なDOHCエンジンを搭載したスポーツカー。美しいスタイリングと、軽快な走りが魅力で、世界にも輸出されました。Sシリーズは、その後のホンダのスポーツカーのDNAを受け継ぐ存在です。
5. トヨタ・スポーツ800 (UP10型) (1965年 – 1969年)
- 魅力: 「ヨタハチ」の愛称で知られる、軽量で空力に優れたスタイリッシュな2シータークーペ。タルガトップのような脱着式ルーフが特徴的で、スポーツカーでありながら実用性も兼ね備えていました。
6. 日産・フェアレディZ (S30型) (1969年 – 1978年) <60年代末期>
- 魅力: 60年代末期に登場し、70年代にかけて世界的な大ヒットとなったスポーツカー。ロングノーズ・ショートデッキの流麗なスタイリングと、高性能なエンジン、手頃な価格で、多くのファンを魅了しました。
これらの車種は、当時の日本の技術力とデザインセンスを示すとともに、日本の自動車文化の礎を築いたと言えるでしょう。今見ても、その個性的な魅力は色褪せませんね。