デジタルとの付き合い方:良いこと?悪いこと?
私たちは今、スマートフォンやパソコンなしでは考えられないような生活を送っています。まさに、デジタル技術に囲まれて暮らしていると言っても過言ではありません。でも、この「デジタルに頼ること」って、本当に良いことなのでしょうか?それとも、何か悪い影響があるのでしょうか?
結論から言うと、デジタルに頼ること自体は、良い悪いをはっきり分けられるものではありません。大事なのは、どう使うか、そしてどれくらいのバランスで付き合うか、です。
デジタルに頼ることの良い面(メリット)
デジタル技術は、私たちの生活を劇的に便利で豊かにしてくれました。具体的にどんな良い面があるのか見ていきましょう。
- 知りたいことがすぐわかる! インターネットがあれば、知りたいことをすぐに調べられます。たとえば、旅行先の情報、料理のレシピ、新しいスキルの学び方など、世界中の情報が指先一つで手に入ります。昔なら図書館に行ったり、詳しい人に聞いたりしなければならなかったことが、あっという間にわかるようになったんです。
- 遠くの人ともつながれる! LINEやSNSを使えば、遠く離れた友達や家族といつでも連絡が取れます。海外に住む親戚とビデオ通話したり、昔の同級生とSNSで再会したりと、人間関係を広げたり深めたりするのに役立っています。趣味が同じ人たちとオンラインでグループを作って情報交換することもできますね。
- 時間や手間が省ける! オンラインでの買い物や銀行の手続き、電車の乗り換え案内アプリなど、デジタルツールは私たちの日常のさまざまな作業をスムーズにしてくれます。おかげで、わざわざお店に行ったり、窓口に並んだりする手間が省け、時間を有効活用できるようになりました。
- 新しい楽しみが増える! 映画や音楽の配信サービス、オンラインゲーム、VR(仮想現実)の世界など、デジタル技術はこれまでにないエンターテイメントを提供してくれます。家で気軽にコンサートを楽しんだり、世界の知らない場所をバーチャルで体験したり、楽しみの幅が大きく広がりました。
- 毎日の生活がもっと便利に! スマートウォッチで毎日の歩数や睡眠時間を記録したり、地図アプリで迷子にならずに目的地に着いたり。緊急のニュースがすぐに届いたり、災害時の安否確認もスムーズになったりと、私たちの生活をより安全で快適にする手助けをしてくれています。
デジタルに頼りすぎることの注意点(デメリット)
良いことばかりのように見えるデジタルですが、使い方を間違えたり、頼りすぎたりすると、困ったことも起こりえます。
- 情報に振り回されることも インターネットにはたくさんの情報がありますが、中には間違った情報や、人を騙そうとする「フェイクニュース」も紛れ込んでいます。どれが本当の情報なのかを見極める力がないと、間違った知識を信じてしまったり、騙されてしまったりする危険性があります。
- 体や心が疲れちゃうかも 長時間スマホやパソコンを見続けると、目が疲れたり、肩や首が凝ったり、夜なかなか眠れなくなったりすることがあります。また、SNSで人の投稿ばかり見て自分と比べてしまい、気分が落ち込んだり、ストレスを感じたりすることもあります。
- 集中力が続かなくなる? スマホの通知が頻繁に来たり、ついついSNSを見てしまったりすると、今やっていることに集中できなくなってしまうことがあります。勉強中や仕事中に通知が気になって、作業がなかなか進まない、なんて経験はありませんか?
- 直接の会話が減ることも いつもオンラインで連絡を取り合っていると、実際に顔を合わせて話す機会が減ってしまうかもしれません。相手の表情や声のトーンから気持ちを読み取る力が衰えてしまったり、深い人間関係を築きにくくなったりすることもあります。
- 個人情報が危ないかも? ネットサービスを使うときには、自分の名前や住所、クレジットカード番号などを入力することがあります。これらの情報が漏れてしまったり、知らないうちに悪用されたりする危険性もゼロではありません。
デジタルと上手に付き合うコツ
では、デジタルを上手に使いこなし、メリットを最大限に活かしながらデメリットを避けるにはどうすれば良いのでしょうか?いくつかのコツをご紹介します。
- 「何のために使うか」を考える 漫然とスマホを眺めるのではなく、「調べたいことがあるから使う」「友達に連絡を取りたいから使う」など、目的意識を持って使いましょう。
- デジタルから離れる時間を作る 寝る前や食事中はスマホを触らない、週に一度は「デジタルなしデー」を作るなど、意識的にデジタルデバイスから離れる時間を作りましょう。これを「デジタルデトックス」と言います。
- 通知は必要なものだけにする スマホの通知を最小限に設定して、集中したい時は通知が来ないように設定(「おやすみモード」など)するのも効果的です。
- 直接会って話す機会を大切にする オンラインでの繋がりも大切ですが、できるだけ実際に会って顔を見ながら話す機会を作りましょう。
- 自分の情報を守る意識を持つ パスワードは使い回さず複雑なものにする、怪しいメールやリンクは開かないなど、自分の情報を守るための意識を高く持ちましょう。
- 学びや趣味に活用する オンライン講座で新しいスキルを学んだり、興味のある分野のブログや動画で知識を深めたりと、自分の成長や楽しみのために積極的にデジタルを活用しましょう。
まとめ
デジタル技術は、私たちの生活を便利にし、可能性を広げてくれる素晴らしい道具です。しかし、その使い方によっては、思わぬ落とし穴にはまることもあります。
大切なのは、デジタルに「使われる」のではなく、私たちが「使いこなす」ことです。上手に付き合うことで、デジタルは私たちの人生をより豊かで楽しいものにしてくれるはずです。
あなたも今日から、デジタルとの付き合い方について少し考えてみませんか?