海水浴場に潜む危険な生物10選について、さらに詳しく画像付きでご紹介します。海水浴を楽しむ際は、これらの生物に十分注意し、安全に過ごしましょう。
1. クラゲ
特にアンドンクラゲやカツオノエボシは強い毒を持ち、刺されると激しい痛みや腫れ、場合によってはアナフィラキシーショックを引き起こすことがあります。
- アンドンクラゲ
透明で四角い形をしており、長い触手を持っています。夏から秋にかけて多く発生します。刺されると電気が走るような激痛があり、ミミズ腫れになります。
- カツオノエボシ
青い浮き袋が特徴で、「電気クラゲ」とも呼ばれます。触手に強力な毒があり、刺されると激痛が走り、ショック症状を起こすこともあります。死んでいても毒は残っているので注意が必要です。
2. ウニ
岩場やサンゴ礁に多く生息し、鋭い棘には毒を持つものもいます。刺さると激しい痛みと腫れを引き起こします。棘が折れて皮膚に残ることが多く、炎症が長引くことがあります。
3. ゴンズイ
幼魚は群れで行動し、「ゴンズイ玉」と呼ばれる塊を作ります。背びれと胸びれに毒のある棘を持っています。刺されると激痛が走り、腫れやしびれが生じることがあります。
4. オニオコゼ
岩や砂に擬態しており見分けにくいですが、背びれの棘に非常に強い毒を持っています。刺されると激痛、腫れ、発熱、悪心などの症状が出ることがあります。
5. アカエイ
砂地に潜んでおり、尾の付け根にある毒棘で刺されると激しい痛み、腫れ、壊死を引き起こすことがあります。海底を歩く際は、足を滑らせるようにしてエイを驚かせないようにしましょう。
6. ヒョウモンダコ
小さくて美しいタコですが、唾液にフグ毒と同じテトロドトキシンという猛毒を持っています。噛まれると麻痺や呼吸困難を引き起こし、死に至ることもあります。興奮すると青いリング模様が鮮やかになります。
7. イモガイ
美しい貝殻を持つことで知られますが、毒針で刺されると神経毒を注入され、麻痺や呼吸困難を引き起こすことがあります。特に熱帯・亜熱帯の海に多く生息しています。
8. ハブクラゲ
沖縄など暖かい海に生息する大型のクラゲで、強力な毒を持ち、刺されると激しい痛み、ミミズ腫れ、場合によっては意識障害や心停止に至ることもあります。
9. ガンガゼ
非常に長い棘を持つウニの一種で、棘には毒があります。刺さると激しい痛みと腫れを引き起こします。棘は非常に細く、折れて皮膚に残りやすいです。
10. エイ(特にアカエイ)
上記にも挙げましたが、地域によってはアカエイ以外の毒を持つエイも潜んでいることがあります。砂に隠れていることが多いため、注意が必要です。
【危険な生物から身を守るためのポイント】
- 素足で歩かない: ビーチサンダルやマリンシューズを着用し、足裏を守りましょう。
- むやみに触らない: 美しい生物や珍しい生物でも、好奇心から触らないようにしましょう。
- ライフセーバーや監視員の指示に従う: 危険な生物の目撃情報など、現地の情報を確認しましょう。
- 万が一刺されたら:
- すぐに海水で洗い流す(真水はNGの場合が多い)。
- 刺された部位を冷やす(クラゲの場合は温める処置が有効な場合もありますが、種類によって異なるため注意が必要です)。
- ウニやゴンズイの棘は、無理に抜かず医療機関を受診しましょう。
- 毒が強い生物に刺された場合は、すぐに医療機関を受診しましょう。
海水浴を楽しむためには、危険な生物について知り、適切な対策をとることが大切です。