【焼肉の種類完全ガイド】定番から希少部位、ホルモンまで徹底解説

料理

焼肉は、牛肉だけでなく豚肉や鶏肉、ホルモンまで、実に様々な部位を楽しむことができる日本の人気料理です。それぞれの部位には独特の風味、食感、脂の入り方があり、焼き方や味付けを変えることでさらにその魅力を引き出すことができます。

ここでは、焼肉で人気の高い主な種類と部位について詳しく解説します。


 

1. 定番の牛肉部位

 

まずは、焼肉の主役ともいえる牛肉の定番部位からご紹介します。

  • カルビ(バラ肉)
    • 特徴: あばら骨周りの肉で、赤身と脂身が層になっているのが特徴です。脂の旨味と甘みが強く、非常にジューシーで食べ応えがあります。焼肉の定番中の定番で、老若男女問わず人気です。
    • 種類:
      • 並カルビ: 一般的なカルビ。
      • 上カルビ: 霜降りが多く、より柔らかく甘みのある部分。三角バラなどが「特上カルビ」として提供されることもあります。
      • 中落ちカルビ: あばら骨の間の肉で、骨周りの旨味が凝縮されています。
  • ロース
    • 特徴: 肩から背中にかけての肉で、きめ細やかな肉質と程よい霜降りが特徴です。肉本来の旨味が強く、脂と赤身のバランスが良い部位です。
    • 種類:
      • 肩ロース: 肩甲骨周りの肉で、きめが細かく風味が良い。
      • リブロース: 肩ロースとサーロインの間にある部位で、霜降りが入りやすく、脂の甘みが強い。
      • サーロイン: 腰の部分の肉で、肉質が柔らかく、きめ細かな霜降りが特徴。ステーキとしても人気の高級部位です。
  • ハラミ
    • 特徴: 牛の横隔膜の筋肉で、赤身肉のように見えますが、実はホルモン(内臓肉)に分類されます。適度な脂がありながらもあっさりとしていて、非常に柔らかくジューシーです。子どもから大人まで幅広い人気があります。
  • タン(牛タン)
    • 特徴: 牛の舌の部分。コリコリとした独特の歯ごたえと、あっさりとした旨味が特徴です。レモン汁と塩で食べるのが定番。
    • 種類:
      • タン先: 舌の先端部分で、硬めなので煮込み料理などに使われることが多い。
      • タン中: 舌の中央部分で、適度な柔らかさと歯ごたえがある。焼肉で最も一般的に食べられる。
      • タン元: 舌の根本部分で、最も柔らかく霜降りが入りやすい希少部位。
      • タン下: 舌の裏側で、硬めだが旨味が強い。
  • レバー
    • 特徴: 牛の肝臓。栄養価が非常に高く、独特の風味とねっとりとした食感が特徴です。新鮮なものは特に美味しく、焼きすぎないのがポイントです。

 

2. ホルモン(内臓肉)

 

多様な食感と風味が楽しめるホルモンは、焼肉の奥深さを知る上で欠かせません。

  • ミノ: 牛の第一胃。厚みがあり、コリコリとした独特の歯ごたえが特徴。焼きすぎると硬くなるので注意が必要です。「上ミノ」は特に肉厚で柔らかい部分を指します。
  • ハチノス: 牛の第二胃。蜂の巣のような見た目が特徴。比較的あっさりとしていて、独特の風味があります。
  • センマイ: 牛の第三胃。ヒラヒラとした見た目で、シャキシャキとした歯ごたえが特徴。脂が少なくヘルシーです。
  • ギアラ(赤センマイ): 牛の第四胃。赤身に近く、適度な脂と濃厚な旨味が特徴です。
  • シマチョウ(テッチャン): 牛の大腸。縞模様が特徴で、脂が多く、噛むほどに旨味が広がる濃厚な味わいです。
  • マルチョウ(コプチャン、小腸): 牛の小腸。脂がたっぷり詰まっていて、プリプリとした食感と脂の甘みが特徴。
  • ハツ: 牛の心臓。コリコリとした歯ごたえと、クセのないあっさりとした味わいが特徴。鉄分が豊富です。
  • サガリ: ハラミと同じ横隔膜の背中側の部分。ハラミに似ていますが、より脂が少なくあっさりしています。
  • ツラミ: 牛の頬肉。あまり流通しない珍しい部位ですが、噛むほどに濃厚なコクと旨味があります。

 

3. 希少部位

 

牛一頭からわずかしか取れない、特別な部位も焼肉の魅力です。

  • シャトーブリアン: ヒレ肉の中でも特に肉質の良い中心部分。非常に柔らかく、肉の旨味が凝縮された最高級部位です。
  • ザブトン(ハネシタ): 肩ロースの一部で、四角い形が座布団に似ていることから名付けられました。きめ細かな霜降りが特徴で、口の中でとろけるような食感と甘みが楽しめます。
  • ミスジ: 肩甲骨の裏側にある部位で、中央に一本スジが入っているのが特徴。サシが美しく入り、赤身の旨味と脂の甘みのバランスが絶妙です。
  • イチボ: 牛のお尻の先の部分。赤身がメインですが、適度にサシが入り、しっかりとした肉の旨味と柔らかさが楽しめます。
  • トモサンカク: モモ肉の一部で、美しいサシが特徴。赤身と脂のバランスが良く、濃厚な旨味ととろけるような食感が楽しめます。
  • カイノミ: バラ肉の一部で、ヒレ肉に隣接しているため、ヒレのような柔らかさとバラ肉の旨味を兼ね備えています。

 

4. その他の肉

 

牛肉以外にも、焼肉で楽しめる肉はたくさんあります。

  • 豚肉
    • 豚バラ: 豚のあばら肉で、脂の旨味が強く、焼肉でも人気です。
    • 豚トロ: 豚の首から肩にかけての肉で、非常に脂が多く、とろけるような食感と甘みが特徴です。
    • 豚タン: 牛タンに比べて小さく、よりコリコリとした食感。
  • 鶏肉
    • 鶏もも肉: ジューシーで柔らかく、焼肉でもよく食べられます。
    • せせり: 鶏の首の部分。よく動かす部位なので、弾力のある食感と濃厚な旨味が特徴です。
    • ヤゲン軟骨: 鶏の胸の軟骨。コリコリとした食感が楽しい。

 

部位選びのポイント

 

  • 脂の量: 脂の甘みを楽しみたいならカルビやトロ系、あっさり食べたいならハラミ、ロース、ホルモン系がおすすめです。
  • 食感: 柔らかさを求めるならハラミやヒレ、歯ごたえを楽しみたいならタンやホルモン(ミノ、センマイなど)が良いでしょう。
  • 希少性: 普段なかなか食べられない希少部位を試してみるのも、焼肉の醍醐味です。
  • 予算: 高級部位は高価になるため、定番部位と組み合わせてバランスよく注文するのがおすすめです。
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