お正月やお祝い事には欠かせない、日本のソウルフード「お餅」。 シンプルだからこそ奥深く、地域ごとに様々な食べ方やユニークな餅菓子が存在します。 この記事では、定番のお雑煮から個性豊かなご当地餅まで、日本全国の絶品お餅を10種類厳選してご紹介。 さあ、あなたももちもちの絶品グルメ旅に出かけませんか?
岩手県「くるみ餅」 とろりとした甘いクルミだれが、つきたての柔らかいお餅に絡みつく絶品。 岩手県では、お祝い事の際にお餅を食べる「もち食文化」が根付いており、ずんだ、あんこ、ごまなど、数種類の餅が一度に楽しめます。 その中でも「くるみ餅」は、クルミの香ばしさと優しい甘さが口いっぱいに広がり、一度食べたら忘れられない味です。
宮城県「ずんだ餅」
鮮やかな緑色が美しい「ずんだ餅」は、茹でた枝豆をすりつぶして作る、宮城県の郷土料理です。 枝豆の豊かな風味と粒感が残り、甘さ控えめであっさりとした味わいが特徴。 つきたての柔らかいお餅と相性抜群で、一口食べれば枝豆の香りがふわりと広がります。
新潟県「笹団子」
笹の葉でくるまれた、あんこ入りのよもぎ餅。 新潟を代表する銘菓で、笹の葉の爽やかな香りが、よもぎの風味を引き立てます。 一つ一つ手作りされることが多く、お店によって笹の葉の巻き方やあんこの甘さが異なります。 旅のお土産としても人気が高い一品です。
山梨県「信玄餅」
きな粉をまぶした一口サイズの餅に、黒蜜をかけていただく山梨県の銘菓。 柔らかく、とろけるような食感のお餅と、香ばしいきな粉、濃厚な黒蜜のハーモニーが絶妙です。 餅と黒蜜を混ぜて食べるのが一般的ですが、それぞれを分けて食べたり、餅だけを食べたりと、自分好みの食べ方を見つけるのも楽しいです。
京都府「安倍川餅」
黄な粉をまぶしたお餅に、こしあんを添えた京都ならではの餅菓子。 一般的に「安倍川餅」というと、静岡県の安倍川上流で採れた砂金に見立てたきな粉餅を指しますが、京都ではこしあんを添えるのが特徴です。 つきたての柔らかいお餅に、上品な甘さのこしあんが絡みつき、ほっこりとした気持ちになります。
奈良県「きなこ餅(ほうじ茶添え)」
奈良県にある「中谷堂」は、高速餅つきで有名なお店。 目の前で繰り広げられる迫力ある餅つきは、一見の価値ありです。 つきたてのお餅は、驚くほど柔らかく、きな粉をたっぷりまぶしていただきます。 香り高いほうじ茶と一緒にいただくのが奈良流。 シンプルながらも、お餅本来の美味しさを存分に楽しめます。
大阪府「浪芳庵のあぶりみたらし団子」
香ばしく炙ったお団子に、とろりとした甘辛いみたらしだれをかけた、大阪の老舗和菓子店「浪芳庵」の名物。 注文を受けてから一つ一つ丁寧に炙られるため、出来立て熱々を味わえます。 お餅の表面はカリッ、中はもちもちとした食感が楽しめ、甘すぎないたれが絶妙です。
岡山県「きびだんご」
童話「桃太郎」で有名な「きびだんご」は、岡山県の代表的な銘菓。 もっちりとした優しい甘さのお餅は、きな粉やあんこ、抹茶味など、様々な種類があります。 岡山県内には、様々な老舗のきびだんご屋さんがあり、それぞれに違った風味や食感が楽しめます。
佐賀県「丸房露(まるぼうろ)」
小麦粉と砂糖、卵を練り合わせた生地を焼き上げた佐賀県の郷土菓子。 柔らかく、しっとりとした食感が特徴で、昔ながらの素朴な味わいが魅力です。 一見、お餅には見えませんが、佐賀県ではこの丸房露を焼いたお餅として扱われることがあります。 お茶請けとしてだけでなく、ミルクと一緒に食べても美味しい一品です。
いかがでしたか? 全国各地には、まだまだ知られていないお餅の魅力がたくさんあります。 次のお休みは、お餅を求めて旅に出てみてはいかがでしょうか。 きっと、あなた好みのお餅が見つかるはずです。