ハロウィンの由来を徹底解説！カボチャやお化けの本当の意味とは？
元々は、ケルト民族の「サウィン祭」という収穫祭が起源とされています。古代ケルトでは11月1日が新年とされていて、その前夜である10月31日には、この世とあの世の境目がなくなり、先祖の霊が家族のもとに戻ってくると信じられていました。
19世紀にアイルランドからアメリカに移民が渡ったことで、この風習がアメリカに伝わり、娯楽性の高いイベントとして発展し、世界中に広まっていきました。
もともと、ジャック・オー・ランタンに使われていたのはカボチャではなく、**カブ（Turnip）**でした。
アイルランドには「けちんぼジャック（Stingy Jack）」という有名な民話があります。この物語は、生前、悪行を繰り返したために天国にも地獄にも行けなくなったジャックが、悪魔から燃え盛る石炭を渡され、カブをくり抜いた提灯（ランタン）に入れて、この世をさまよい続けるという内容です。
この民話に由来する風習として、アイルランドではカブをくり抜いて中にろうそくを灯し、家の前に置くことで、ジャックのような悪霊を遠ざけるお守りにしていました。
19世紀に、ジャガイモ飢饉で苦しんでいた多くのアイルランド人がアメリカに移民として渡った際、この習慣も一緒に持ち込まれました。しかし、アメリカではカブよりもカボチャの方が大きく、数も豊富で、くり抜きやすかったため、カブの代わりにカボチャを使うようになりました。
これが、ハロウィーンのジャック・オー・ランタンがカボチャで作られるようになった理由です。カボチャは、アイルランドの伝統とアメリカの文化が融合して生まれたシンボルと言えるでしょう。
日本でのハロウィーンの始まり
ハロウィーンが日本に伝わったのは、比較的最近のことです。
- 1970年代：日本で初めてハロウィーンが取り入れられたのは、1970年代だと言われています。原宿のおもちゃ店「キデイランド」が、販促活動の一環としてハロウィーン関連商品を販売し始めました。
- 1983年：キデイランド原宿店が、日本で最初のハロウィーンパレードを開催しました。当時はまだハロウィーンの認知度が低く、参加者も少なかったようですが、これが日本のハロウィーンイベントの先駆けとなりました。
ハロウィーンが日本に定着したきっかけ
- テーマパークのイベント：1990年代後半から2000年代にかけて、東京ディズニーランドやユニバーサル・スタジオ・ジャパンなどのテーマパークがハロウィーンイベントを大々的に開催し始めました。これにより、ハロウィーンは「仮装を楽しむお祭り」として多くの人に認知されるようになりました。
- 映画やテレビの影響：海外の映画やドラマでハロウィーンのシーンが描かれることも多くなり、日本の消費者の関心が高まりました。
- 商業的な広がり：お菓子メーカーや小売店が、ハロウィーンをテーマにした商品を積極的に販売し始め、イベントとしての雰囲気が一気に高まりました。
日本独自の変化
本場のアメリカでは、子供たちが家を回ってお菓子をもらう「トリック・オア・トリート」が中心のイベントですが、日本のハロウィーンは独自の発展を遂げました。
- 「仮装」を楽しむ文化：日本では、子供だけでなく大人も本格的な仮装をして楽しむことが主流になりました。特に、渋谷などの繁華街での仮装イベントは、社会現象とも言えるほどの盛り上がりを見せました。
- イベントとしての側面が強い：宗教的な意味合いや、古代の死者の霊を慰めるという本来の由来よりも、「仮装やお菓子で楽しむ」という娯楽的な側面が強く意識されています。
このように、日本のハロウィーンは、海外の文化が日本の商業や大衆文化と融合することで、独自の楽しみ方を持つイベントとして定着していったのです。
まとめ
今回はハロウィーンの由来を紹介しました。日本ではハロウィン、海外ではハロウィーンと呼び方が違うみたいですね🐈
そして、民謡や文化から独自の形をつくり今のハロウィンの原型ができました！！
この機会にハロウィンを違う視点から見てみてはいかがでしょうか？？？🎃🎃🎃
