雷は、雲と地面、または雲と雲の間で発生する、大気中の大規模な放電現象です。これは、積乱雲の中で氷の粒や水滴が激しくぶつかり合うことによって静電気が蓄積され、その電位差が大きくなった際に起こります。
雷の種類
雷には主に2つの種類があります。
- 雲放電:雲の中で起こる放電で、地上からは光が見えるだけの場合が多いです。
- 対地放電(落雷):雲と地面の間で起こる放電で、人や建物、木などに被害をもたらすことがあります。
雷の危険性
落雷は非常に危険で、人命に関わる事故につながることがあります。雷が鳴り始めたら、屋外の開けた場所や木の下などは避け、安全な建物の中や車の中に避難することが重要です。
雷と稲光と雷鳴
「稲光」は雷の放電によって発生する光のことで、「雷鳴」はその放電によって空気が急激に膨張することで生じる音のことです。光と音の速度差があるため、光が見えてから音が聞こえるまでに時間差があります。この時間差を利用して、雷がどのくらい離れているかを計算することができます。
- 計算方法:光はほぼ瞬時に届くため、稲光が見えてから雷鳴が聞こえるまでの時間を数えます。音が空気中を伝わる速さは約340m/秒なので、その秒数に340をかけることで、雷までの距離をメートル単位で知ることができます。 (例)稲光が見えてから5秒後に雷鳴が聞こえた場合、雷までの距離は約1700m(1.7km)となります。