秋風が心地よく感じられる季節となりました。読書の秋といえば、小説やビジネス書を思い浮かべる方も多いかもしれませんが、この秋は「漫画」を読んでみるのはいかがでしょうか?
特に、キャンプや登山といったアウトドアをテーマにした漫画は、まるで自分が自然の中にいるかのような感覚を味わえ、日々の疲れを癒してくれます。今回は、読書の秋にぴったりの、心が満たされるアウトドア系漫画を厳選してご紹介します。
漫画を読むことで得られる意外な効果
「たかが漫画」と侮るなかれ。漫画を読むことには、私たちが思っている以上の効果があります。
- 気軽に非日常体験ができる アウトドア漫画を読めば、自宅にいながらにしてキャンプや登山、釣りなどの非日常を体験できます。新たな趣味を見つけるきっかけになるかもしれません。
- 知識が深まる 漫画には、作者が取材を重ねて得た専門知識が詰まっています。キャンプ道具の選び方や料理のレシピ、登山の注意点など、実用的な情報が自然と身につきます。
- モチベーションが上がる 主人公たちが困難を乗り越えたり、新しいことに挑戦したりする姿は、私たちに勇気を与えてくれます。「自分もやってみよう!」というモチベーションが湧いてくるはずです。
読書の秋におすすめしたいアウトドア系漫画10選
今回は、これから漫画を読んでみたい若者世代向けと、昔から漫画や読書が好きで作品の奥深さを求める方向けに、それぞれ5作品ずつ、キャンプ等のアウトドアというテーマに絞って選んでみました。
【若者向け】新しい世界への扉を開く5選
まだアウトドアの経験がない方や、これから趣味を見つけたいと思っている方に特におすすめの作品です。
『ゆるキャン△』 言わずと知れたキャンプブームの火付け役。女子高校生たちがゆるやかにキャンプを楽しむ日常を描いています。富士山を眺めながらのキャンプ飯や焚き火の温かさが、繊細なタッチで描かれており、見ているだけで癒されます。
- ここがおすすめ: キャンプの知識がなくても楽しめるライトな内容。作中に出てくるキャンプ場やレシピを真似したくなります。
『ふたりソロキャンプ』 キャンプを愛するベテランソロキャンパーの主人公が、ひょんなことからキャンプ初心者の女性にソロキャンプのノウハウを教える物語。
- ここがおすすめ: リアルなソロキャンプの知識やテクニックが満載。これからソロキャンプを始めたい人にとって、最高の入門書になります。
『山と食欲と私』 「日々の暮らしに疲れたら山へ行こう」がコンセプト。単独登山を愛する27歳のOL、日々野鮎美が、山で美味しいご飯を食べるために登山をするという、共感性の高いストーリーです。
- ここがおすすめ: 山頂で食べるカップ麺や豪華な山ご飯の描写がとにかく美味しそう!登山とグルメの両方が楽しめます。
『焼いてるふたり』 同棲を始めたばかりの不器用なカップルが、週末にベランダでBBQを楽しむ物語。日常の延長線上にある、手軽なアウトドアの楽しさが描かれています。
- ここがおすすめ: 自宅でもできるアウトドアの楽しみ方が満載。料理が好きな方や、パートナーと何かを始めたい方におすすめです。
『釣りキチ三平』少し昔の作品ですが、今読んでも色褪せない名作。天才的な釣り少年・三平が、日本各地の豊かな自然の中で様々な魚を釣る姿が描かれています。
- ここがおすすめ: 釣りのロマンや自然の雄大さを感じたいならこの作品。水墨画のような美しい風景描写にも注目です。
【読み応えを求める人向け】奥深い世界に触れる5選
長年の経験がある方や、アウトドアの厳しさ、奥深さを知る方におすすめの、読み応えのある作品です。
『岳-みんなの山-』 山岳救助ボランティアとして働く主人公・三歩が、人々の命を救うために奮闘するヒューマンドラマ。山の美しさだけでなく、自然の厳しさ、救助の過酷さがリアルに描かれています。命と向き合うテーマは、多くの登山者の心に深く響きます。
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- ここがおすすめ: 登山経験者なら誰もが共感できるような、山の非情さとそれに向き合う人間の姿が丹念に描かれています。
『孤高の人』 実在の登山家、加藤文太郎をモデルにした物語。単独行を貫き、自らの限界に挑み続ける主人公の姿が、圧倒的な画力で描かれています。単なる冒険記ではなく、孤独と向き合い、自らの人生を賭けて山に挑む男の生き様は、読む者に深い感動を与えます。
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- ここがおすすめ: 登山という行為を通じて、人間の内面や生きることの意味を深く掘り下げた、哲学的な一冊です。
『神々の山嶺』 小説家・夢枕獏の同名小説を、漫画家・谷口ジローが圧倒的な画力で漫画化した名作です。「エベレスト初登頂は、本当にマロリーだったのか?」という謎を追いながら、命を懸けて山に挑む男たちの姿を描きます。その緻密な描写は、読者をエベレストの極限世界へと誘います。
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- ここがおすすめ: 谷口ジロー氏の荘厳な画風が、山の雄大さと恐ろしさを余すところなく伝えます。
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『山賊ダイアリー』 現役の猟師兼漫画家である著者が、自身の体験をコミカルかつリアルに描いたノンフィクション漫画です。狩猟という、命と直接向き合う行為を通じて、野生動物の生態や自然との関わりが描かれています。
- ここがおすすめ: ジビエ料理のレシピや、サバイバル術など、単なる物語を超えた、実践的な知識が満載です。
『クマ撃ちの女』 北海道で猟師として生きる若い女性・コウマの姿を描いたノンフィクション風の物語。命の尊さ、自然との共存といったテーマが深く描かれています。
- ここがおすすめ: アウトドアの楽しさだけでなく、自然の厳しさや命と向き合うことの重みが伝わってきます。他のアウトドア漫画とは一線を画す、読み応えのある作品です。
まとめ
いかがでしたか?
読書の秋、いつもと違う形で「漫画」を手に取ってみるのも、新しい発見があって面白いものです。今回ご紹介した作品は、単なる娯楽としてだけでなく、私たちに多くの気づきを与えてくれます。
この秋は、お気に入りのアウトドア系漫画を見つけて、心豊かな時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。