非常食は、災害などでライフラインが止まってしまった時に備えるための大切な食料です。いざという時に困らないよう、普段から準備しておくことが大切です。
非常食の選び方と備蓄のポイント
非常食を選ぶ際は、以下のポイントを参考にしてください。
- 長期保存が可能か: 一般的な非常食は3〜5年保存できるものが多く、中には7年や25年とさらに長く保存できるものもあります。賞味期限を定期的にチェックしましょう。
- 調理の手間が少ないか: 災害時は電気やガス、水が使えない可能性があります。温めなくても食べられるものや、水を注ぐだけで調理できるものが便利です。
- 食べ慣れているか: 災害時は不安やストレスから食欲が落ちることがあります。普段から食べ慣れている味や、好きなものを用意しておくと、心の安定にもつながります。
- 栄養バランス: ご飯やパンなどの主食だけでなく、野菜ジュース、缶詰(肉・魚)、乾物などを備えて、ビタミンやタンパク質、食物繊維を補給できるようにしておきましょう。
- 家族の状況を考慮する: 小さなお子さんや高齢の方がいる場合は、柔らかく、消化しやすいものを準備すると安心です。
「ローリングストック」で無理なく備蓄
「ローリングストック」は、普段から食べている食品を少し多めに買い置きし、使った分だけ新しく買い足していく方法です。これにより、賞味期限切れの心配が少なくなり、常に新鮮な非常食を確保できます。
- 具体的な方法:
- 缶詰、レトルト食品、カップ麺、乾物など、常温保存できるものを多めにストックする。
- 消費期限が近いものから食べ、その分を新しく買い足す。
- これらを繰り返すことで、無理なく非常食の備蓄を続けられます。
備蓄量の目安
最低でも3日分、可能であれば1週間分の食料と水を備蓄しておきましょう。
農林水産省は、大人1人あたりに必要な備蓄食料の例を以下のように挙げています。
- 飲料水: 1日3リットル × 家族の人数
- 主食: ご飯(アルファ化米)、乾パン、乾麺など
- 主菜: 缶詰(肉・魚)、レトルト食品など
- その他: 栄養補助食品、お菓子、野菜ジュース、インスタントみそ汁など
非常食だけでなく、災害時に役立つカセットコンロや乾電池なども一緒に備えておくと、より安心です。