水をかけると火が消えるのはなぜ?意外と知らない科学の仕組み | 暮らしの豆知識

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水で火が消える主な理由は、以下の2つの原理が組み合わさるためです。

1. 冷却効果(温度を下げる) 物が燃えるには、一定以上の温度(発火点)が必要です。水をかけると、水が火の熱を吸収して温度を下げ、発火点以下にすることで燃焼を止めます。特に、水は蒸発する際に非常に多くの熱を奪う性質(蒸発潜熱)があるため、強力な冷却効果を発揮します。

2. 窒息効果(酸素を遮断する) 水が熱せられると、水蒸気になります。この水蒸気が燃えている物の周囲に広がり、空気中の酸素を薄めることで、酸素の供給を遮断し、燃焼を妨げます。

燃焼の三要素 火が燃え続けるには、「燃えるもの(可燃物)」「酸素」「温度(発火点以上の熱)」の3つの要素が揃っている必要があります。このうち、どれか一つでも取り除けば火は消えます。

 

  • 水をかけることによる消火:
    • 水が熱を奪うことで「温度」を取り除く。
    • 水蒸気が発生することで「酸素」を薄める。

この2つの作用によって、火は消えるのです。

ただし、油火災や電気火災など、水が適さない火災もあります。これは、油が水より軽いため水の上に浮き、火が広がる可能性があることや、電気が通っている場所に水をかけると感電の危険があるためです。

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