ズキンとくる「頭痛・片頭痛」の正体とは?特徴を知って上手に付き合おう
日常生活で多くの人が経験する**「頭痛」。その中でも特にQOL(生活の質)を低下させやすいのが「片頭痛」**です。しかし、一言で「頭痛」といっても、その種類や特徴は様々。自分の頭痛がどのタイプなのかを知ることは、適切な対処法を見つける第一歩となります。
今回は、多くの人を悩ませる「頭痛」と、特に女性に多い「片頭痛」に焦点を当て、その特徴と見分け方を、画像イメージと共に詳しく解説します。
1. 頭痛の種類とそれぞれの特徴
頭痛は大きく分けて「一次性頭痛」と「二次性頭痛」に分類されます。
- 一次性頭痛: 他の病気が原因ではない頭痛。一般的な頭痛のほとんどがこれに当たります。
- 片頭痛
- 緊張型頭痛
- 群発頭痛
- 二次性頭痛: 脳腫瘍や脳出血など、何らかの病気が原因で起こる頭痛。命に関わることもあるため、注意が必要です。
今回は、一次性頭痛の代表格である「片頭痛」と「緊張型頭痛」に絞って見ていきましょう。
2. 【片頭痛】脈打つような痛みが特徴!
片頭痛は、脳の血管が拡張することで起こると考えられており、特に女性に多く見られます。
片頭痛の主な特徴
- 痛み方: 「ズキンズキン」「ガンガン」と脈打つような拍動性の痛み
- 痛む場所: 頭の片側(こめかみから目の奥)が多いですが、両側が痛むこともあります。
- 痛みの程度: 中程度〜重度で、日常生活に支障をきたすほど強いことが多いです。
- 持続時間: 4時間〜72時間(3日間)続くことがあります。
- 随伴症状:
- 吐き気・嘔吐: 気分が悪くなり、実際に吐いてしまうことも。
- 光過敏: 普段は気にならない程度の光でもまぶしく感じ、つらい。
- 音過敏: 小さな音でも響いて不快に感じる。
- 匂い過敏: 特定の匂いがつらく感じられることもあります。
- 悪化要因: 体を動かす、階段を上るなどの日常的な動作で痛みが悪化します。
- 前兆: 約3割の人に、頭痛が始まる前に「閃輝暗点(せんきあんてん)」と呼ばれるギザギザした光が見えたり、視野が欠けたりする視覚的な前兆が現れます。
片頭痛を引き起こす誘因
ストレス、疲労、寝不足、寝すぎ、特定の食べ物(チーズ、チョコレート、赤ワインなど)、人混み、気圧の変化、女性ホルモンの変動(生理前〜生理中)などが挙げられます。
3. 【緊張型頭痛】締め付けられるような痛みが特徴!
緊張型頭痛は、頭痛の中でも最も一般的なタイプで、肩や首の筋肉の緊張が原因で起こるとされています。
緊張型頭痛の主な特徴
- 痛み方: 「ギューッと締め付けられる」「重苦しい」ような圧迫感や鈍い痛み。
- 痛む場所: 頭全体、特に後頭部から首筋にかけて痛むことが多いです。
- 痛みの程度: 軽度〜中程度で、日常生活に支障をきたすことは少ないです。
- 持続時間: 数時間〜数日間、慢性化すると毎日続くこともあります。
- 随伴症状: 首や肩のコリを伴うことが多いですが、吐き気や光・音過敏はほとんどありません。
- 悪化要因: 長時間のデスクワーク、不自然な姿勢、精神的なストレスなどで悪化しやすいです。
緊張型頭痛を引き起こす誘因
長時間のパソコン作業、スマートフォンの使いすぎ、猫背、運動不足、冷え、精神的ストレスなどが主な誘因です。
4. 片頭痛と緊張型頭痛、どちらのタイプ?見分け方チェック
最後に:専門医への相談も検討しよう
自分の頭痛がどのタイプかを知ることは大切ですが、自己判断は禁物です。特に、
- 今まで経験したことのないような強い頭痛
- 徐々に悪化する頭痛
- 発熱や麻痺、意識障害などを伴う頭痛
- 手足のしびれや力が入りにくい、言葉が出にくいなどの神経症状を伴う頭痛
このような症状がある場合は、すぐに医療機関を受診してください。専門医の診断を受けることで、適切な治療や対処法が見つかり、頭痛と上手に付き合っていくことができるでしょう。
日々の生活で頭痛に悩まされている方は、この情報が少しでもお役に立てれば幸いです。