音は何種類ある?音楽理論が教える「楽音」「噪音」「純音」の3つの分類

音楽
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🎵 音楽理論上の音の3種類

音は、空気の振動が鼓膜に伝わることで知覚されます。この振動の仕方の規則性によって、以下の3つに分けられます。

1. 楽音(がくおん)

  • 特徴: 振動にある程度の規則性があり、**音程(高さ)**を感じることができる音です。

  • 構成: 基音(最も低い基本の周波数)と、その整数倍の周波数を持つ倍音(ハーモニクス)を規則正しく含んでいます。この倍音のバランスによって音色が決まります。

  • 例: 楽器の音(ピアノ、ギター、バイオリンなど)、人の声の母音。

  • 重要性: 音楽のメロディーやハーモニーを構成する上で中心となる音です。

2. 噪音(そうおん)

  • 特徴: 振動に規則性がなく音程(高さ)をはっきりと感じることができない音です。「ノイズ」とも呼ばれます。

  • 構成: 不規則な振動の成分で構成されています。

  • 例: 打楽器の音(シンバル、スネアドラムなど)、物がぶつかる音、壊れる音、人の声の子音、風の音。

  • 注意: 一般的に「うるさい音」を意味する**「騒音(そうおん)」とは区別されます。噪音は、音楽におけるアタック感リズム**を表現する上で重要な要素です。

3. 純音(じゅんおん)

  • 特徴: 倍音を一切含まない単一の周波数(サイン波/正弦波)のみで構成される音です。

  • 構成: 基音のみ。

  • 例: 音叉の音、聴力検査で使われる電子音、ラジオの時報の「プ」の音(これに近い音)。

  • 重要性: 自然界ではほとんど発生しない、人工的・機械的な音です。


👂 音の三要素

これら3種類の音はすべて、知覚される際に「大きさ」「高さ」「音色」という音の三要素で特徴づけられます。

要素 物理的な正体 知覚されるもの
大きさ 振幅(空気の振動の幅) 音量、デシベル(dB)
高さ 周波数(振動の回数) 音程、ヘルツ(Hz)
音色 倍音の構成と強度 楽器や声の違い(例:ピアノとギターの差)

純音はこの三要素のうち「音色」を持たず、噪音は「高さ」をはっきりと感じることができない、という点で楽音と異なります。


YouTube動画のご紹介

音楽における音の分類について、純音、楽音、噪音の3種類がどのような音なのか、さらに詳しく解説している動画はこちらです: 1)音の種類は3つだけ?(純音、楽音、噪音、騒音?)【サックス初心者】楽譜の読み方&書き方教室

 

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