マジパンとは?原料・種類から使い方まで解説!アーモンドペーストとの違いも紹介

クリスマス
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1. マジパンの正体とは?

マジパンは、一言で言えば「アーモンドと砂糖を練り合わせたペースト」です。

  • 主な原料: アーモンド(粉末)、砂糖(粉糖やシロップ)、卵白(つなぎとして使う場合もある)。

  • 特徴: 粘土のように形を自由に変えられる柔軟性と、アーモンドの香ばしい風味が特徴です。

2. 実は2種類ある「マジパン」

用途に合わせて、アーモンドと砂糖の比率が異なる2つのタイプが存在します。

① マジパン・ローマッセ(製菓材料用)

比率: アーモンド 2:砂糖 1。アーモンドの含有量が多い。

用途: 生地(パウンドケーキやシュトーレン)に練り込み、風味とコク、しっとり感を出すために使われます。

② マジパン・ペースト(細工・仕上げ用)

比率: 砂糖の割合が多く、白っぽい。

用途: ケーキの表面を覆ったり(カバーリング)、動物や花の人形を作ったりするのに適しています。皆さんがよく目にする「マジパン細工」はこちらです。

3. マジパンを使った代表的なお菓子

シュトーレン: ドイツの伝統的なクリスマス菓子。

真ん中に棒状のマジパンが入っているものが本格的です。

ザッハトルテ: チョココーティングの下に薄いマジパンの層を挟み、風味を補うことがあります。

プリンセストルタ: スウェーデンの伝統菓子。スポンジとクリームを緑色のマジパンでまるごと包んだ、見た目が非常に可愛いケーキです。

マジパン菓子(コンフェクショナリー): ドイツの「ニーダーエッガー」などが有名。チョコでコーティングした一口サイズのマジパンが定番です。

4. マジパンと「アーモンドペースト」「シュガークラフト」の違い

名称 主な原料 特徴・用途
マジパン アーモンド+砂糖 食べられる。アーモンドの風味が強い。
アーモンドペースト アーモンド+油分・糖分 練り込み専用。マジパンより柔らかい。
シュガークラフト 砂糖+ゼラチン・増粘剤 非常に硬くなる。観賞用や複雑な造形に向く。

5. 豆知識:なぜ「マジパン」と呼ぶ?

語源には諸説ありますが、イタリア語の「マルツァパーネ(聖マルコのパン)」由来という説が有力です。かつて飢饉の際、小麦粉の代わりにアーモンドでパンのようなものを作ったのが始まりとも言われています。

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