- はじめに
- 「塔の上のラプンツェル」あらすじ・キャストまとめ,トリビアも紹介
- ネタバレ解説&感想『塔の上のラプンツェル』ラストの意味は?実写化も進行中,その後を考察
- 『塔の上のラプンツェル』が他のディズニープリンセスと一線を画す,5つの事実
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- 『塔の上のラプンツェル』の原作はグリム童話
- ディズニー映画『塔の上のラプンツェル』
- グリム初版原作『ラプンツェル(Rapunzel)』のあらすじ
- ディズニー映画はラプンツェル原作の性的・過激な描写はカット
- 『塔の上のラプンツェル』のタイトルは複数候補があった
- 民話でお決まりの悪者には天罰
- 12歳でラプンツェルが幽閉された理由
- 『ラプンツェル』原作の元ネタ
- ラプンツェルの由来とは
- 【動画】塔の上のラプンツェルの主題歌&挿入歌9曲を順番にまとめてみた
- 塔の上のラプンツェル(オリジナル・サウンドトラック)
- まとめ
はじめに
長く美しい髪に秘められた魔法と、一歩踏み出す勇気の物語
皆さん、こんにちは!✨ ディズニー映画の中でも特に人気が高く、ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ長編50作目という記念すべき作品が『塔の上のラプンツェル』(Tangled)です。
深く美しい森の中、高い塔に閉じ込められた21メートルもの魔法の髪を持つ少女、ラプンツェル。彼女は自分の誕生日になると毎年夜空に浮かぶ**無数の美しい「灯り」**に特別な想いを抱き、「今年こそはあの灯りを見に行きたい」と強く願っています。
この物語は、そんな世間知らずのプリンセスが、ひょんなことから塔に侵入してきた大泥棒のフリン・ライダー(ユージーン)と共に、初めて外の世界へ飛び出し、自分の運命と向き合う「夢」と「冒険」の感動的なストーリーです。今回は、多くのファンを魅了し続ける『塔の上のラプンツェル』のあらすじと、その尽きることのない魅力に迫ります。
🏰『塔の上のラプンツェル』のあらすじを簡単に紹介
治癒能力を持つ**「魔法の花」。その力を独占し、何百年も若さを保っていたのは、悪役のゴーテルでした。しかし、その花は病に倒れた王妃の治療に使われ、やがて王妃から生まれたのが、花と同じ魔法の力を髪に宿したラプンツェル**です。ゴーテルはラプンツェルを誘拐し、外の世界から隔離された高い塔に閉じ込めます。
18年間、ゴーテルを母親だと信じて塔で暮らしていたラプンツェルの夢は、毎年誕生日に空に舞い上がる無数の灯り(実は彼女を探すために王国が飛ばしているランタン)を間近で見ること。
そんなある日、王国の指名手配犯であるフリン・ライダーが追っ手から逃れるために塔に侵入します。ラプンツェルはフリンを捕まえ、彼が盗んだ王冠を人質に、「灯りの場所まで案内すること」を取引条件に、生まれて初めて塔の外へ!
世間知らずで純粋なラプンツェルと、軽薄ながらも根は優しいフリンは、警備隊や荒くれ者たちとの出会いを経て、互いの「本当の夢」を語り合い、惹かれ合っていきます。
✨ラプンツェルが愛され続ける3つの魅力
1. 能動的で芯の強い現代のプリンセス
ラプンツェルは、王子様を待つだけでなく、自ら行動を起こす能動的なプリンセスです。閉じ込められていても、絵を描いたり、本を読んだり、自分を磨くことを忘れず、外の世界への好奇心と「夢を叶える」強い意志を持っています。彼女が塔から一歩踏み出すシーンは、私たちにも変化を恐れない勇気を与えてくれます。
2. 誰もが憧れるロマンチックなランタンのシーン
この映画のハイライトといえば、フリンと共にボートから夜空に浮かぶランタンを見るシーンです。無数の光が夜空を埋め尽くす幻想的な美しさは圧巻で、このシーンで流れる「輝く未来(I See the Light)」は、二人の絆と、ラプンツェルが夢を叶えた喜びが溢れる名曲です。このシーンは、**「人生における究極のロマンス」**として、多くのファンの心を掴んで離しません。
3. 魅力的な相棒と個性豊かな登場人物
ラプンツェルの大切な親友であるカメレオンのパスカル、そしてフリンの相棒となる警備隊の馬マキシマス。言葉を話さずとも感情豊かな彼らのコミカルなやり取りは、物語に笑いと温かさを添えています。また、酒場の荒くれ者たちも、実は純粋な「夢」を持っているという人間味あふれる描かれ方で、単なる冒険物語ではない深みを与えています。
『塔の上のラプンツェル』あらすじ:魔法の髪が導く運命
物語の始まりは、病に倒れた王妃を救うために使われた、太陽のしずくが宿る魔法の花。その花から力を受け継いだのが、王国のプリンセス、ラプンツェルです。永遠の若さを保つためにその力を独占していた老女ゴーテルは、ラプンツェルを誘拐し、外の世界から隔離された塔で「娘」として育てます。
毎年誕生日になると、ラプンツェルを探す王国によって、願いを込めたランタンが空に放たれます。これを特別な「星」だと思っていたラプンツェルは、18歳の誕生日に「あの灯りを見たい」と強く決意します。
その矢先、フリン・ライダーが盗み出した王冠を持って塔に逃げ込んできます。ラプンツェルは魔法の髪でフリンを拘束し、王冠を人質に灯りの場所まで案内させることを取引として要求。こうして、彼女の生まれて初めての外界への旅が始まります。
好奇心と純粋さにあふれるラプンツェルは、フリンや、警護隊の馬マキシマス、酒場の荒くれ者たちとの出会いを通して、世界の広さ、そして自分自身の出生の秘密を知っていくことになります。旅の終わりにランタンの美しさに涙した二人を結びつけたのは、互いの**「本当の夢」**でした。
塔のプリンセスが運命を切り拓くまで
物語の核となるのは、太陽の光から生まれたとされる**「魔法の金色の髪」を持つラプンツェルです。その髪の治癒力と若返りの力を独占しようとしたゴーテル**に誘拐され、彼女は18年間塔の中で育てられます。ゴーテルはラプンツェルを外の世界の危険から守る(という名目で閉じ込める)ことに終始し、彼女の夢であるランタン鑑賞を断固として認めません。
18歳の誕生日、ラプンツェルはついに意を決します。王国の指名手配犯フリン・ライダーが盗んだ王冠を持って塔に逃げ込んだのを機に、彼女はフリンを捕らえ、王冠と引き換えに「灯りの場所への道案内」を強制します。
初めて外界に出たラプンツェルは、自由の喜びと罪悪感の間で揺れ動きながらも、カメレオンのパスカルと共に旅を続けます。旅の途中で、フリンと警護隊の馬マキシマスのコミカルなチェイス、そして夢を持つ酒場の荒くれ者たちとの心温まる交流を経て、ラプンツェルとフリンの間には、単なる取引を超えた強い絆が生まれていきます。
そして、ついに辿り着いたランタンが舞う湖。その光景と、フリンの告白によって、ラプンツェルは自分の出生と、ゴーテルの真の目的を知ることになります。クライマックスでは、ゴーテルからフリンを救おうとする彼女の自己犠牲的な愛と勇気が、物語を最高の感動へと導きます。
ラプンツェルが最高のヒロインである3つの理由
1. 現代に響く「自立心」と行動力
ラプンツェルは、自らの夢を叶えるために、自発的に行動を起こしたプリンセスです。塔の中で趣味を見つけ、自分を律し、そして機会を逃さず外の世界へ飛び出しました。この**「自分の人生は自分で決める」**という強い意志は、現代社会に生きる私たちにとって大きな共感とインスピレーションを与えます。
2. 心を奪われる「光のロマンス」
この作品の最大の魅力は、**「ランタンのシーン」に凝縮されています . 夜空と水面を埋め尽くす無数のランタンの灯りの下、二人が「輝く未来(I See the Light)」**を歌う場面は、比類なき美しさとロマンスに溢れています。これは、夢が叶う瞬間の喜びと、真実の愛が結ばれる瞬間の輝きを完璧に表現しています。
3. 個性あふれる「名コンビ」たち
人間以外のキャラクターも非常に魅力的です。パスカルはラプンツェルの感情を代弁し、マキシマスは言葉を話さずともフリンと対等に渡り合う最高のライバルであり相棒です。これらの個性豊かなキャラクターたちが物語に深みとユーモアを与え、作品を唯一無二のものにしています。
「塔の上のラプンツェル」あらすじ・キャストまとめ,トリビアも紹介
大人気のディズニープリンセス「塔の上のラプンツェル」が本日10月11日午後9時から、日本テレビ系の「金曜ロードショー」(本編ノーカット)で放送されます。映画.comでは、概要とあらすじ、キャスト情報のほか、知れば本編を一層楽しく見られる本作のトリビアもお届けします。
グリム童話の「ラプンツェル(髪長姫)」をベースに、ディズニー・アニメーション・スタジオの記念すべき50作目の長編アニメ映画として公開された本作。18年間一度も塔の外に出たことがなかったラプンツェルが、初めて外の世界へ繰り出すという大冒険と恋を描きます。優しく勇敢で純粋なラプンツェルが教えてくれるのは、夢を追いかけることのすばらしさと、見知らぬ世界に飛び出す勇気の大切さ。無数のランタンに囲まれる中で、ラプンツェルとフリンが「I See The Light」を歌い上げる幻想的な場面は、ディズニー映画史に残る名シーンとなりました。
音楽を担当したのは、「リトル・マーメイド」「美女と野獣」のアラン・メンケン。ラプンツェル役のマンディ・ムーアとフリン役のザカリー・リーバイが歌った主題歌「輝く未来」は、第83回アカデミー賞の主題歌賞にもノミネートされました。監督は「ボルト」のバイロン・ハワードと、同じく「ボルト」でストーリーを担当したネイサン・グレノ。日本語吹替版はラプンツェル役に歌手でタレントの中川翔子、フリン役を声優の畠中洋が務めました。
トリビア
本作のトリビアでは、ラプンツェルの長い髪についての裏話や、ディズニー映画ではおなじみとなった、いろいろな作品のキャラクターがカメオ出演している“イースターエッグ”、あの名シーンのこだわりについてご紹介します。
ラプンツェルの髪の毛は70フィート、すなわち約21メートルにも及ぶ長さとなっています。その数は10万本超えで、制作当時はラプンツェルの髪の動きをシミュレーションするために、専用ソフトウェアまで開発されたそうです。
ちなみに、髪の長さが12インチ(約36センチ)の人の髪をすべてつなげると、26マイル(約42キロ)になります。もしもラプンツェルの髪をすべてつなげたとしたら、全長1820マイル(約2912キロ)にも及ぶそうです。
ラプンツェルにまつわり、女性スタッフ10人がヘアドネーション
本作を制作中に髪を伸ばしていた女性スタッフ10人が、それぞれ約10インチ(約30センチ)ずつ髪をカットし、医療用人毛カツラを作っている団体に寄付(ヘアドネーション)をしたそうです。当時、まだヘアドネーション自体がそこまで知られていなかったので、この行為は本国で大きな反響を呼びました。
なお、ラプンツェルの髪の表現にとことんこだわったスタッフ陣は、Youtubeでシャンプーのコマーシャルをチェックしたり、6フィート(約1.8メートル)の髪を持つモデルの動きを観察したりして、物理的性質もしっかり学んで、制作したそうです。
最高で4万6000個のランタンが登場
無数のランタンが空を覆い尽くすクライマックスのシーンでは、なんと4万6000個ものランタンが舞っています。それぞれのランタンが1万個の微小な光の点で構成されるため、同シーンでは、4億6000万個の光の点が瞬いているということです。クリエイターたちの情熱が詰まった名シーンをぜひ堪能してください。
酒場でディズニーの人気キャラクターを発見
本作のイースターエッグも遊び心たっぷりです。ラプンツェルとフリンが迷い込んだ酒場の柱をよく見ると、ピノキオが座っています。ピノキオはフロアにいるお客を見下ろすように座り、まるで賑やかな状況を楽しんでいるよう。ちなみにラプンツェルとフリンはこの時、男たちに囲まれ、危険な目に遭うことに。
また、酒場で男の集団が飲んでいるシーンでは、ライオンキングのプンバァのようなイノシシを発見。どこか豚にも見えるイノシシにぜひご注目ください。
ネタバレ解説&感想『塔の上のラプンツェル』ラストの意味は?実写化も進行中,その後を考察
『塔の上のラプンツェル』ネタバレ
クラシックなディズニープリンセスの物語
映画『塔の上のラプンツェル』では、自分が王族だと知らず、閉じ込められて育った主人公ラプンツェルの物語が描かれる。かつて、治癒能力と若返りの力を持つ金色の花をマザー・ゴーテルが発見、若さを保って長生きしていた。しかし、あるとき妊娠している王妃が病にかかり、金色の花は王妃の治療に使われてしまう。そして生まれてきた子どもは長く金色の髪を持ち、ラプンツェルと名付けられることになる。
なお、本作では明かされていないが、中編『ラプンツェル あたらしい冒険』(2017) やアニメ『ラプンツェル ザ・シリーズ』(2017-2020) では、王国の名前はコロナ王国となっている。
マザー・ゴーテルは金の花の力を得たラプンツェルを誘拐し、森の奥にある高い塔に閉じ込めて育てることに。ラプンツェルは外の世界は恐ろしいと洗脳され、外に出ることを許されていないのだが、それはゴーテルがラプンツェルの髪が持つ力で若さを保つための口実だった。
ゴーテルは若い人を過保護に扱い閉じ込めているが、実際には自分のための行為である。いわゆる“意地悪な継母”というキャラクター造形になっており、一方のラプンツェルも“外の世界を夢見る娘”というクラシックなディズニープリンセスに設定されている。
最初にラプンツェルが歌うのが「自由への扉」だが、最初に歌われるバージョンでは、ラプンツェルは家の中で読書をして絵を描いて料理をして……と自由そうに見えるが、「いつまで続くの」と、同じことを繰り返す毎日への不満も感じ取れる。
自由を唄う歌
映画『塔の上のラプンツェル』の世界観は、16世紀のドイツがモデルになっている。原作はグリム童話の『ラプンツェル』(1790) で、同作の原話である『ペトロシネッラ』が発表されたのが1634年なので、そのあたりの時代に設定されていると考えていいだろう。
そんな時代を舞台に泥棒として暗躍しているのがフリン・ライダーだ。「ミッション:インポッシブル」風の音楽と共に城に忍び込んだフリンは城から王女のティアラを盗み出し、ラプンツェルの塔へと辿り着く。
ラプンツェルからティアラを取られたフリンは、毎年自分の誕生日になると空に飛ばされる“灯り”を見に連れて行ってくれたらティアラを返すという条件を飲むことに。ラプンツェルとフリン、そしてラプンツェルと暮らしていたカメレオンのパスカルは、共に城の方へ向かって旅に出ることになる。
ここで歌われるのが「自由への扉(リプライズ2)」で、「ここに残ることもできる」と、自由を前にして不安を抱くラプンツェルの心情も描かれている。それでも、初めて自由に向けて最初の一歩を踏み出したラプンツェルの希望を映し出す一曲になっている。
3人の旅の最初の出会いが”かわいいアヒルの子”という酒場の荒くれ者たちだ。それぞれの荒くれ者たちが夢を語る「誰にでも夢はある」は『塔の上のラプンツェル』のハイライトの一つだ。基本的にクラシックな設定を置いている本作においては、ステレオタイプから自由になろうとする荒くれ者たちの多様性には特に目を惹かれる。
フリン・ライダーに注目
ゴーテルがラプンツェルを追ってくる中、ラプンツェルは金色に輝く長い髪を駆使してフリンを助けながら旅路を急ぐ。その中で、フリンは自分の本当の名前がユージーン・フィッツハーバートだと明かし、親がいないこと、年下の子たちに読んでやった本が『フリナガン・ライダーの冒険』というなんでもできる大金持ちの話で、そこから名前をとったことを明かす。
プリンセスのお相手が貧困層出身というのは『アラジン』(1992) にも通じる設定だ。フリンのストーリーが深掘りされるのは、前作『プリンセスと魔法のキス』が男児の支持を得られず、『塔の上のラプンツェル』では男児人気を意識して男性キャラを際立たせたという背景がある。
前作は「プリンセス」がタイトルに入っていたが、本作の英題は『ラプンツェル』から『Tangled(絡まった)』に変更されている。日本語版のタイトルは『塔の上のラプンツェル』になったが、形容詞の原題を登場人物の名前が入った邦題に変えるスタイルは『アナと雪の女王(Frozen)』でも踏襲され、興行的には成功を収めている。
そしてフリンたち警備隊長の馬であるマキシマスと合流。フリンとマキシマスは仲は悪いものの、『アナと雪の女王』(2013) のクリストフとスヴェンのコンビを想起させる。余談だが、クリストフのデザインは、没になったラプンツェルのお相手のキャラデザインを流用して作られている。
「フリンよりユージーンが好き」というラプンツェルの言葉で二人は距離を縮めると、ついに城下町に辿り着いて王国の祭りを楽しむ。そして二人は、ボートの上でラプンツェルの誕生日に夜空に飛んでいく“灯り”を目撃している。このシーンで歌われる「輝く未来」はアカデミー賞歌曲賞にノミネートされている。
ラプンツェルはフリンを信頼してティアラを渡し、フリンもまた自分が裏切ったスタビントン兄弟にティアラを返すことに。ところが、スタビントン兄弟はフリンを捕まえて衛兵に差し出すと、ゴーテルはフリンがティアラを持って逃げたとラプンツェルに伝え、塔に連れ帰ることに成功したのだった。
『塔の上のラプンツェル』ラストネタバレ解説
ゴーテルはどうなった?
肩を落とすラプンツェルだったが、祭りから持ち帰った太陽の紋章の旗を見て、自室のいたるところに太陽の紋章があることに気がつき、ついに幼少の頃の記憶を取り戻す。ラプンツェルは王族の出身だったことを思い出したのだ。
一方のフリンは処刑の時が近づいていたが、フリンを助けたのはマキシマスが呼んだ酒場の荒くれ者たちだった。その直前に廊下でユニコーンの置物が見えるのは、ウラジミールという名の荒くれ者がユニコーンを集めるのが趣味だからだ。このシーンは映画『ブレードランナー』(1982) のユニコーンの折り紙のオマージュでもあると思われる。
マキシマスがマックススピードで城からラプンツェルの住む塔へ向かうシーンもハイライトの一つだ。フリンはあっという間にラプンツェルのもとへと辿り着くが、フリンはゴーテルにナイフで刺されてしまったのだった。
レイティングの関係かあまり血は出ていないが重症のようで、ラプンツェルはゴーテルの言うことを聞くのと引き換えにフリンを治療しようとするが、フリンはラプンツェルの髪を切り、ラプンツェルは魔法の効果を失い茶色になってしまう。ゴーテルの魔法も解けると、ゴーテルは窓から落ちて消滅してしまった。
のちのアニメシリーズ版を見てもゴーテルは死んだようだが、『ラプンツェル ザ・シリーズ』ではゴーテルの娘が登場する。だが、その父は登場せず、ゴーテルはラプンツェルに「男は裏切る」と語っており、ゴーテルがこのような人間になってしまった背景には、母子を捨てた男の存在がったとも考えられる。
ラストの意味は?
ラプンツェルは魔法の力を失ったかに思われたが、ラプンツェルの涙がフリンの頬に落ちると、フリンは復活。魔法の力は髪ではなくラプンツェル自身に宿っていたのである。
コロナ王国の王と女王はラプンツェルと再会を果たすと、フリンも家族の輪に迎え入れられる。荒くれ者のフックハンドはピアニストに、ビッグノーズは真実の愛を見つけ、ウルフはパントマイマーになり、それぞれの夢を叶えている。
ラプンツェルは王女となり、フリンは名をユージーンに戻して二人は結婚、二人は「いつまでも幸せに」暮らしたとされている。ラストも非常にクラシックな終わり方だ。エンディングで流れる曲はグレイス・ポッター「サムシング・ザット・アイ・ウォント」。
『塔の上のラプンツェル』ラストネタバレ感想&考察
ラプンツェルのその後は?
映画『塔の上のラプンツェル』は、ディズニーアニメ長編の50作目という節目の作品であることも手伝ってか、古典的なストーリーをある程度踏襲した物語になっていた。一方で、本作はディズニープリンセス作品としては初めて3Dアニメで作られた作品であり、その新たな伝統は『モアナと伝説の海』(2016) といった作品に続いていく。
『アナと雪の女王』のエルサは女王なのでディズニープリンセスに含まれておらず、以降のディズニープリンセス作品では、いわゆる“プリンセスのお相手”が登場しないという変化もあった。『塔の上のラプンツェル』は現状最後のクラシックなディズニープリンセス作品と言えるかもしれない。
気になるのは、ラプンツェルたちのその後だが、2012年に『ラプンツェルのウェディング』、2017年に『ラプンツェル あたらしい冒険』が公開、同年に『ラプンツェル ザ・シリーズ』が始まり、5分の短編4話を収録した『ラプンツェル コロナ王国のひとコマ』も公開されている。
10分の短編である『ラプンツェルのウェディング』では、ラプンツェルとユージーンの結婚式が描かれる。この時、ラプンツェルの髪の色は『塔の上のラプンツェル』のラストから変わらず茶色になっている。しかし、『ラプンツェルのウェディング』は時系列上はシリーズの一番最後の作品である。
2Dアニメで制作された約1時間の『ラプンツェル あたらしい冒険』は『塔の上のラプンツェル』の6ヶ月後が舞台で、ラプンツェルは金の髪を取り戻すことになる。そしてアニメシリーズ『ラプンツェル ザ・シリーズ』では全3シーズンの物語が描かれ、『ラプンツェルのウェディング』へとつながっていく。
『塔の上のラプンツェル』のラストでユージーンがプロポーズを何度も断られたことを示唆してたが、その模様は続編の各作品で描かれることになる。ちなみに『アナと雪の女王』では、エルサの戴冠式でラプンツェルとユージーンの姿が確認できる。この時のラプンツェルは茶色くて短い髪で登場している。
ただし、『アナと雪の女王』は1840年代のノルウェーを舞台にしているので、16-17世紀(1500-1700年) が舞台だと考えられる『塔の上のラプンツェル』とは時代が異なっている。
『塔の上のラプンツェル』は2024年12月に実写化が発表され、その後中断されたという報道もあったが、2025年10月に計画が再び動き出したことを米Deadlineが報じた。ゴーテル役にはスカーレット・ヨハンソンが交渉中と報じられている。
ディズニーの実写化作品では、2026年7月に『モアナと伝説の海』の実写版が公開される予定となっている。2025年に公開された実写版『リロ&スティッチ』は世界興収10億ドル超の大ヒットを記録しており、『塔の上のラプンツェル』がどのような形で実写化されるのかにに注目が集まっている。
『塔の上のラプンツェル』が他のディズニープリンセスと一線を画す,5つの事実
1.初づくしの革新的なプリンセスストーリー

ディズニーは1937年に製作された『白雪姫』以来、シンデレラ、オーロラ姫など昔から親しまれてきたヨーロッパの童話を中心に、1990年代以降は『アラジン』のジャスミンやポカホンタスなど世界のプリンセスの物語をアニメ化してきた。『塔の上のラプンツェル』(2010)の森の中にある塔の上に暮らすヒロイン、ラプンツェルは長さ70フィート(約21メートル)にも及ぶ美しい金髪だが、その髪には傷を癒す特別な力がある。プリンセスが魔法の力を持つという設定は、本作が初めてだ。
ディズニー・アニメーション初の3D作品である本作の制作費は、2億6000万ドル(約310億円)という破格で、アニメーション映画としてはフルCGの『ライオン・キング』(2019)と並んで史上最も高額だ。また、ラプンツェルと冒険を繰り広げる大泥棒のフリン・ライダーがナイフで刺されるなど暴力描写が多いことから、誰もが見られるG指定ではなく、ディズニー・アニメーションとして初めて保護者の助言・指導を必要とするPG指定を受けた。

おとぎ話をアニメーション化した作品でタイトルが原作と違うのも、これが初めてだった。原作は『ラプンツェル』のタイトルで知られるが、アニメーションの原題は『Tangled』。ラプンツェルの長い髪が「絡まる」イメージのタイトルにしたのは、ディズニー・アニメーション・スタジオの長編作品で前作に当たる『プリンセスと魔法のキス』(2009)が、男性客の反応が弱かったからだという。ディズニーはプリンセス色が強すぎたのが原因だとして、次作ではジェンダーニュートラルに売り込むことを考えた。ネイサン・グレノとバイロン・ハワード両監督は、劇中で男性キャラクターのフリン・ライダーがラプンツェルと同等の活躍をしていることも理由の一つだと話している。
2.声優を務めたマンディ・ムーアとザッカリー・リーヴァイ

とある王国の王女として生まれて間もなく、マザー・ゴーテルにさらわれて高い塔の上で外界から切り離されて育ったラプンツェル。外の世界に憧れながら18歳の誕生日を迎えようとするヒロインの声を演じたのは、マンディ・ムーア。1999年に15歳でシンガーとしてデビューし、『プリティ・プリンセス』(2001)などで俳優としても活躍していた彼女は、幼い頃からディズニー・プリンセスを演じることを夢見ていた。オーディションに参加した彼女は、オーディションでは自身のアルバム『Coverage』(2003)でカバーしているジョニ・ミッチェルの「Help Me」を歌った。
物語の語り手も務める大泥棒のフリン・ライダーは、もともとはイギリスの農夫という設定で、オーディションはイギリス人俳優限定で行われたが、アメリカ人のザッカリー・リーヴァイはイギリス英語を使ってオーディションに臨んで合格を勝ち取った。結局イギリス人の設定をなくして、アメリカ英語を話すことになった。
マンディとザッカリーの息はぴったりで、2人がデュエットした「I See The Light(輝く未来)」は第83回アカデミー賞で歌曲賞にノミネートされた。ちなみに制作過程で2人が実際に会ったのは、このデュエットの収録時だけだったという。2人はその後も順調にキャリアを築き、マンディはドラマ「THIS IS US/ディス・イズ・アス」で主人公の三つ子の母親レベッカ役で人気を博し、本作でブレイクしたザッカリーは『シャザム!』(2019)に主演、DCエクステンデッド・ユニバースのヒーローとなった。
3.『アナと雪の女王』との縁

2013年の公開以来、愛され続ける『アナと雪の女王』には、本作との共通点や縁がある。まず、プリンセスが魔法の力を持っていること。ほとんどのディズニープリンセスは魔法によって助けられたり、翻弄されたり、受け身だったのに対して、ラプンツェルもエルサも最初は自身の力に振り回されるものの、最終的にポジティブな力に変えて自立する。
また『アナ雪』でエルサとアナの声をそれぞれ演じたイディナ・メンゼルとクリスティン・ベルは、ともにラプンツェルのオーディションを受けていたというのも興味深い縁だ。さらに、アナの良き相棒となるクリストフの原案は、当初ラプンツェルの相手役として作られた“バスティオン”というキャラクターだという。
4.女性スタッフたちの意見を参考にした,ラプンツェルとマザー・ゴーテルの関係

ラプンツェルを塔に閉じ込め続けたマザー・ゴーテルは、愛情深い母親を装って「外の世界は恐ろしい」「ここにいれば安全」とラプンツェルの心に外の世界への恐怖を植えつけようとしたり、いかにもラプンツェルが無力であるかのように言い含める。子どもの自立を阻んで操ろうとする毒親のイメージをそこに重ねた監督たちは、ディズニー・スタジオで働く女性たちから母親との関係について話を聞き、キャラクター作りの参考にした。

女性たちが明かしたエピソードの中には、かなり残酷な内容もいくつかあり、それを聞いて「私たちが『それはかなりキツそうですね』と言うと、彼女たちは『いえいえ、私は母を愛してます!』と言うんです」とネイサン・グレノ監督は振り返る。「あのミーティングが、マザー・ゴーテルが「Mother Knows Best」の歌の中でラプンツェルに『少し太ってきたわね』と言う瞬間にダイレクトにつながりました」。また、外見はラプンツェルと大きく異なるものにするため、1980年代に黒髪でカーリーヘアをトレードマークにしていたシェールをインスピレーションの1つとしたそうだ。
5.美しい光景にまつわる裏話

毎年、自分の誕生日に遠くの空を埋め尽くす灯りを見て育ったラプンツェルは冒険の果てに、ついにその灯りを間近で見る。フリンとともにボートに乗った彼女は、城から灯りが放たれるのを目撃すると、1つの灯りに誘導されるように無数の灯りが続いていく。ドリーミーな情景の中で、2人が「すべてが今までと違う」と歌う「I See The Light(輝く未来)」が流れる美しいシーンだが、当初のアイデアはランタンではなく、花火を打ち上げるというものだった。だが、それではやや現代的だという意見があり、スタッフの1人が提案したアジアの天灯のイメージを採用した。画面に描かれるランタンの総数は4万6000個だという。

また、ラプンツェルの両親が暮らす王国の城はフランスのノルマンディー地方にあるモン・サンミッシェルからインスピレーションを得ている。陸繋島にそびえる11世紀建立の修道院と町から成るモン・サンミッシェルのシルエットは、エンディングに登場する王国の円形とほぼ相似形だ。
『塔の上のラプンツェル』の歌やキャラクターをストーリーとともに振り返り。ラプンツェルの物語をテレビシリーズや短編作品とあわせて楽しもう
『塔の上のラプンツェル』の歌・キャラクターを振り返り
『塔の上のラプンツェル』の歌やキャラクターをストーリーと共に振り返り。作品をよく見ないと気付かない隠れキャラクターや作品のモチーフとなった場所など、知ると作品がもっと楽しくなる注目ポイントも併せてご紹介します。
ラプンツェルが憧れる夢を歌う「自由への扉(When Will My Life Begin?)」

大親友のカメレオンのパスカルは夢や希望を語れる唯一の存在。塔の中で一緒にかくれんぼをしたり、掃除をしたり、絵を描いたり、何をするにも一緒です。でも塔の中にずっといるのは退屈。ラプンツェルはもっと世界を見たり経験したりしたいのです。
ラプンツェルは年に一度夜空を舞うたくさんの灯りに特別な思いを抱き、いつかは塔を出て灯りを見に行きたいという夢を抱いています。「自由への扉」はそんなラプンツェルとパスカルの塔での過ごし方や夢を歌う楽しくも切ない曲です。
ゴーテルが歌う「お母様はあなたの味方(Mother Knows Best)」

「お母様はあなたの味方」は、外の世界からラプンツェルを守るために塔に閉じ込めてるとラプンツェルに信じ込ませるために歌うゴーテルによる一曲。ゴーテルは一見すると優しいお母さんですが、『塔の上のラプンツェル』のヴィランであり、幼いラプンツェルを連れ去り、塔の中に閉じ込めた張本人。本当の姿は400歳の老婆ですが、ラプンツェルの魔法の髪に触れることで若さを保っています。その力を独り占めするために、ラプンツェルを塔の中に隠しつづけています。
塔に忍び込んだフリン・ライダーとの出会い、そして外へ

王国からティアラを盗み、マキシマスから逃げる途中に見つけた塔に忍び込んだところを、ラプンツェルにつかまったフリン・ライダー。とても甘いマスクを持つ美青年ですがとってもナルシスト。お得意のキメ顔で乗り越えようとしますが、ラプンツェルには意味がなかったようです。
ラプンツェルに隠されたティアラを返すことを条件に、灯りが現れる場所にラプンツェルを連れていくことに。ついにラプンツェルが塔の外へ踏み出します。
酒場の悪党たちと夢を語る「誰にでも夢はある(I’ve Got a Dream)」

ラプンツェルがフリンと足を踏み入れたのは、怖い見た目の荒くれ者たちがいる酒場。荒くれ者たちの見た目の怖さに最初は怖がるラプンツェルでしたが、それぞれが持つ夢を明かす歌で空気は一変。酒場の荒くれ者たちにも、ラプンツェルと同じように素敵な夢がありました。歌の中で語られる酒場の荒くれ者たちの夢の中には、エンディングまでの間に実現しているものも。どんな夢が実現しているかぜひ歌詞にも注目してご覧ください。
また色々な夢が語られる素敵なミュージカルシーンですが、このシーンには隠れディズニーキャラクターが登場することでも知られています。どのディズニーキャラクターかご存じですか?正解は『ピノキオ』のピノキオと『ライオン・キング』のプンバァです。どこに登場するかは、ぜひ映画の中で探してみてくださいね。
夢に見た灯りに包まれる幻想的なシーン「輝く未来(I See the Light)」

『塔の上のラプンツェル』の象徴的なシーンといえば、幻想的なランタンが空を舞う「輝く未来」のシーン。夢に見続けた灯りを直接見ることができたラプンツェルは、自分のためだとは知らずに、ただうっとりと夜空を眺めます。灯りに包まれて二人の距離がぐっと縮まるとてもロマンティックなシーン。アラン・メンケンの美しいメロディが彩りを添えます。
実はこのシーン、花火にする案もあったんです。ランタンを使うアイデアを考案したのは、ストーリーアーティストのジョン・リパ。製作総指揮のジョン・ラセターもこの案を大いに気に入り、見事作品を象徴するシーンが誕生しました。
他にも物語を象徴する音楽や美しいシーンがたくさん

『塔の上のラプンツェル』には他にも印象的な音楽やシーンがたくさん!魔法の花に歌いかける「魔法の花(Healing Incantation)」は、オープニングからエンディングまで映画の重要なシーンで数多く歌われます。
またラプンツェルとフリンが城下町でアイスを食べたり踊ったり本を読んだりする場面で流れる「王国でダンス(KingdomDance)」では、その風景に注目を。コロナ王国は、フランスのモン・サン=ミシェルがモデルになっているんです。城下町は形状や建築ディテールに統一感を持たせる工夫をしており、城を目立たせるために3階建てかそれ以下で描き、違いを出しています。そんなところにも注目してぜひ映画を見返してみてくださいね。
ラプンツェルの関連作品
とっても幸せなエンディングを迎えた『塔の上のラプンツェル』ですが、続編や短編シリーズがあるのをご存じですか?ラプンツェルとフリンの結婚式の裏側で繰り広げられるパスカルとマキシマスの奮闘や、ラプンツェルが王国に戻った後のお話がたくさんあるんです。
短編アニメーション『ラプンツェルのウェディング』

ラプンツェルとフリンのロイヤルウエディングでみんなが集まり、王国はお祭りムード。しかし、パスカルとマキシマスが預かっていた結婚指輪を失くして、さあ大変!必死の二人は事態が発覚する前にリングを見つけようと試み、大混乱の痕跡を残して捜索に乗り出す。パスカルとマキシマスは結婚式までにリングを見つけて教会へ持っていけるのか?!
長編アニメーション『ラプンツェル あたらしい冒険』

テレビシリーズ『ラプンツェル ザ・シリーズ』の序章となる作品。王宮で暮らしはじめたラプンツェルとユージーン。王室のしきたりになじめないラプンツェルのストレスは限界に達し、ユージーンのプロポーズまで断ってしまいます。戴冠式前夜、見かねた侍女のカサンドラが彼女をこっそり城外に連れ出します。そこで見つけた不思議な岩にラプンツェルが触れた瞬間、なんと金色の長い髪が復活してしまったのです!あわてて髪を切ろうとしますが、今度はどうやっても切れない、さあどうするラプンツェル?ラプンツェルのあたらしい冒険がはじまる!
テレビシリーズ『ラプンツェル ザ・シリーズ』

ラプンツェルの幸せな人生の始まり…となるはずが、現実は夢見ていたのとは少し違った。王家の豪華な新生活にすばやく適応したユージーンに対して、ラプンツェルはコロナ王国での生活になかなか馴染めない。 新しい責任に押しつぶされそうになりながらも、ラプンツェルは友達で侍女のカサンドラと解決策を見つけ、コロナ王国のプリンセスを担う前に、もっと知らなくてはいけないことがあると気づく。ラプンツェルの新しい人生が始まる!
短編アニメーション『ラプンツェル コロナ王国のひとコマ』

『ラプンツェル ザ・シリーズ』のスピンオフ作品。18年間塔に閉じ込められていたラプンツェルとパスカルが塔の外に!コロナ王国で暮らすラプンツェルと仲間たちの日常の物語。
ラプンツェルが登場するディズニー作品
『シュガー・ラッシュ:オンライン』

アーケードゲームの中に生きるキャラクターたちの活躍を描いた『シュガー・ラッシュ』の続編である『シュガー・ラッシュ:オンライン』は、インターネット空間で大冒険!ヴァネロペが逃げ込んだ部屋にいたのは、14人のディズニープリンセスたちの楽屋。映画作品では見られなかったラプンツェルをはじめとしたディズニープリンセスの貴重なカジュアルファッションや女子会の様子は必見です!
・あらすじ・
好奇心旺盛でワクワクすることが大好きな天才レーサーのヴァネロペと、ゲームの悪役だけど心優しいラルフ。大親友のふたりは、アーケードゲームの世界に暮らすキャラクター。そんなふたりが、レースゲーム<シュガー・ラッシュ>の危機を救うため、インターネットの世界に飛び込んだ!そこは、何でもありで何でも叶う夢のような世界――。ディズニープリンセスたちや、ストームトルーパー、マーベルのキャラクターたちにも出会うことができる。しかし、思いもよらない危険も潜んでいて、ふたりの冒険と友情は最大の危機に!?
エルサの戴冠式に2人で参列『アナと雪の女王』

ディズニー作品には、隠れミッキーや他のディズニーキャラクターがカメオ出演していることも有名ですよね。ラプンツェルがカメオ出演しているのは…なんと『アナと雪の女王』のエルサの戴冠式です。城に集まる人々の中から、ぜひラプンツェルを探してみてくださいね。
・あらすじ・
凍った世界を救うのは—真実の愛。ふたりの心はひとつだった。姉エルサが“秘密の力”に目覚めるまでは…。王家の姉妹、エルサとアナ。触れたものすべてを凍らせてしまう“禁断の力”を隠し続けてきた姉エルサは、その力を制御できずに王国を冬にしてしまう。雪や氷から大切な姉と王国を取り戻すために、妹アナは山男のクリストフとスヴェン、“心温かい雪だるま”のオラフと共に、エルサの後を追って雪山へ向かう。アナの思いは凍った心をとかし、凍った世界を救うことができるのか? そして、すべての鍵を握る“真実の愛”とは…?
ラプンツェルカラーが大人かわいい♪「MARYQUANT」コラボも上品でマスト!「塔の上のラプンツェル」15周年コレクション登場
『塔の上のラプンツェル』公開15周年を記念したグッズがディズニーストアで販売される。ラプンツェルをイメージしたパープルカラーを基調に、作品のモチーフを取り入れたホームアイテムやファッション雑貨が登場する。
『塔の上のラプンツェル』は金色に輝く“魔法”の髪を持つ少女ラプンツェルが主人公。18年間一度も塔の外に出たことがないラプンツェルは、毎年自分の誕生日になると夜空を舞うたくさんの灯りに、特別な想いを抱き、今年こそは塔を出て、灯りの本当の意味を知りたいと願っていた。そんな中、突然塔に現れた大泥棒フリンと共に、ついに新しい世界への一歩を踏み出すが……。
記念すべきディズニー長編アニメーション第50作目にふさわしい、美しく感動に満ちた物語が展開する。
この度登場するのは『塔の上のラプンツェル』の世界観を感じられるアイテム。ぬいぐるみキーチェーンやブランケット、トートバッグ、ポーチなど幅広く展開される。
ぬいぐるみキーチェーンは、お花で可愛く着飾った、ラプンツェルの大親友・パスカルデザインが登場。お花をつけた部分からボディカラーが鮮やかに変化する、カメレオンならではのユニークさがポイント。光沢のある生地が艶やかにきらめくボディに、パールビーズをあしらったチェーンが上品に映える、アニバーサリーにぴったりの特別な仕上がりだ。
ブランケットには、塔の窓やパスカル、ラプンツェルの編み込みヘア、魔法の花など、作品にまつわるモチーフをたっぷりとデザイン。王国の紋章を刺しゅうしたランタンモチーフのカバーに入れるとクッションとしても使え、お部屋のアクセントになっている。ループ付きで、フックやカラビナにかけて収納したり、持ち運びにも便利。
パスカルをデザインしたカーテンタッセルは、お花や葉をモチーフにしたゴム仕様のタッセル部分が伸縮し、花綱のようなデザインでお部屋を華やかに彩る。
また、作品に登場するレストラン「可愛いアヒルの子(Snuggly Duckling)」の看板をモチーフにしたカードホルダーや、黄色い紐にお花を編み込んだデザインの、手首に通して使えるスマートフォン用のストラップなどの雑貨も登場。全6種類のシークレットチャームは、ラプンツェルの編み込みヘアをイメージしたリースの中央で揺れる、小さなダイカットモチーフにも注目だ。
そのほか、首元に巻いたり、バッグの開け口にかけて目隠しとして使ったりと、さまざまなシーンで活躍するスカーフや、パスカルのチャーム付きのリボンへアポニーなど、ファッションアイテムも充実。パープルカラーの編み上げドレスをモチーフにしたトートバッグは、編み上げ風リボンや金色のブレード、ポンポン飾り、刺しゅうなどをあしらった華やかなデザインだ。
MARY QUANTとの共同企画による、ラプンツェルとパスカルをデザインしたアイテムも登場。パスカルデザインのぬいぐるみキーチェーンは、ラプンツェルをイメージしたパープルカラーのツイード生地が上品な雰囲気を演出している。ぱっちりとした大きな目やくるんと丸まったしっぽなど、キャラクターの可愛らしさを表現しており、リボンを編み込んだチェーンやブランドロゴ入りのタグもポイント。
ツイード生地とレザー風素材のコンビがおしゃれな、ポーチやバニティポーチも登場。お花に囲まれたパスカルのワンポイントが可愛らしい! さらに、ブランドシンボルであるデイジーモチーフのチャームを開けると、内生地にはデイジーモチーフの総柄プリントが施されており、細部までこだわったデザインとなっている。
そのほか、ツイード生地とチェーンを組み合わせたショルダーバッグや、パスカルのチャームが揺れるデイジーモチーフの総柄ストール、手首まわりにフェイクファーをあしらった手袋など、寒い季節ならではのスタイリングを楽しめるファッションアイテムも揃っている。
大人かわいいデザインのグッズを集めてこれからの冬に備えよう。
「塔の上のラプンツェル」ラプンツェル姫はどうしてディズニープリンセスとして異様さが際立つのか
優れたアニメ作品『塔の上のラプンツェル』
『塔の上のラプンツェル』が10月25日夜に放送された。
ディズニーアニメのなかでもかなり優れたアニメだとおもう。
幽閉されたプリンセス・ラプンツェル
ヒロインは、魔法使いによって塔に幽閉された王女ラプンツェル。
でも自分の本来の素性は知らず、魔法使いは自分を隔離して守ってくれている母親だと信じ、言われるがまま、静かに暮らす。
ディズニープリンセスにしては、かなり「親の言うこと」を守る女の子である。
ほかのディズニープリンセスとラプンツェルの違い
ディズニープリンセスは、だいたいまわりの大人の言うことを聞かないで暴走して、その破壊的行動によって、物語が進んでいく。
ラプンツェルも「前向きで元気いっぱい」というアメリカンな女性らしさを持っているのだが、でも「素直で、お母さまの言うことを聞く」というところが決定的に違う。
ディズニー・ヴィランのなかでも格別の邪悪さ
そして、そのお母さまは、本物のお母さまではない。
それどころか、母と正反対の存在、悪そのものである。
彼女は「ラプンツェルの長い髪の持つ魔法の力」だけが必要な悪い魔法使いである。
ディズニーのヴィランのなかでも、彼女の邪悪さは格段である。
徹頭徹尾、自分のことしか考えていない。
ここまで完全に自分のことしか考えてない悪もすごい。
中世的儚さに満ちたヒロイン
ラプンツェルの魅力は、悪の魔法使いを信じる可憐さと儚さにある。
悪を心から信じ続けて18年というプリンセスである。
いろんな昔話を現代化しているディズニーアニメであるが、もともとの話が持つ「中世的な儚さ」がかなり色濃く残った作品だと言える。
原話のほうがもっといろいろ悲惨ではあるのだが。
最後は身を挺して悪に立ち向かう
その、可憐で素直なプリンセスが、最後には身を挺して悪に立ち向かう。
でも、彼女の力だけでは悪には打ち克つことはできない。
スーパーガールとはならない。
ここがこの物語をとても劇的にしているとおもう。追い詰められるが切り抜けられないプリンセスは、とても心惹かれる。
中世的な儚さと脆さをずっと持ったままである。
フリン・ライダーというバディ
そして、ヒロインを助けて活躍するのが「フリン・ライダー」という軽快な盗賊である。
王子さまらしさがまったくない存在だが、でも彼がプリンス役である。
お姫さまをずっと助け続ける。
多くのディズニーアニメでは、プリンセスが自分で何とかするところを、ここではフリン・ライダーが手助けすることも多い。
お相手役であると同時に、フリン・ライダーは「プリンセスの一部」でもあるわけだ。
王女と王子ではなく、どちらかというと「一緒に戦うバディ」という組み合わせで、そこがまた痛快でもある。
ラプンツェルは夢を叫ぶ
ラプンツェルは、陽気で元気である。
きちんと自分にも夢がある、と世界に向かって叫ぶ(荒くれ者だらけの酒場で叫んでいた)。
そしてそれは、「空飛ぶ光(ランタン)を近くで見たい!」である。
18歳の夢らしくはない。
夢のつましさに心打たれる
それは「18年ものあいだ幽閉された身(自由に外を出歩けない)」からこそ持つ夢であった。
その夢のつましさに、いわば夢の小ささに、すこし心打たれる。
ここまで彼女の可憐さが重ねられると、彼女には幸せになってもらいたい、という気持ちで見るしかない。
それが積み重ねられていくのがこの映画の魅力でもある。
中世のお姫さまとしての可憐さがもっとも強く残っているのがラプンツェルだとおもう。
そこがこの映画最大の魅力である。
キャラ設定が頭抜けて素敵だ。
ラプンツェル日本公開は2011年3月12日
この映画の日本での公開日は、2011年の3月12日土曜日であった。
前日14時46分に大地震が発生し、日本中が騒然となっているさなかである。
この素敵なディズニー作品についてみんなで語る機会は、他の作品よりかなり少なかったようにおもう。
のちになって、この作品の公開時期の運命的な不運と、ラプンツェルそのものの不運さをつい重ねてしまうところがあった。
まさに繰り返し見ても飽きないアニメであるとおもう。
塔の上で歌うラプンツェルに会える!ファンタジースプリングス新エリア「ラプンツェルの森」を写真で紹介します。

新エリア「ラプンツェルの森」は、映画「塔の上のラプンツェル」の世界が楽しめます
東京ディズニーシーは、6月6日に8番目の新テーマポート「ファンタジースプリングス」を開業します。
ここでは、映画「塔の上のラプンツェル」の世界観が楽しめる「ラプンツェルの森」を紹介します。
森を抜けると映画そのままの背の高い塔が目の前に
映画の世界に没入できる「ラプンツェルの森」。足を踏み入れると、まずラプンツェルが幼少から暮らしてきた背の高い塔が目の前に現われます。
蔦が絡み、かわいらしい色合いの塔は映画そのまま! 窓から歌声が聞こえたら、ぜひ上を向いてみましょう。きっとラプンツェルに会えるはず。
エリア内には新アトラクション「ラプンツェルのランタンフェスティバル」が誕生します。コロナ王国の森を舞台に、年に一度のランタンフェスティバルへ向かうロマンティックなボートな旅が楽しめるんです。
「今までで最高の日」を過ごすラプンツェルの物語が映画そのままに再現。想像を超えるランタンフェスティバルシーンの美しさは言葉にならないほど! ディズニーテーマパークで初めてライドに乗りラプンツェルの物語が体験できるので、ぜひマストで乗船を!
レストランは、荒くれ者たちの痕跡だらけ! 武器は入り口にちゃんと置きましょう
ラプンツェルの森には、映画に登場した荒くれ者たちが集う酒場を再現したレストラン「スナグリーダックリング」での食事が楽しめます。かわいいアヒルちゃんが目印なので、すぐに分かるはず。
と、ここでご注意! 武器を持っている場合は入り口できちんと置いてからとなるので、お忘れなく。店内は、映画の世界を酒場そのままを再現したエリアや、夢をかなえたことが分かるエリア、さらに馬小屋を改装したエリアなど、物語のその後が分かるようになっています。映画を鑑賞してから訪れれば、さらに気づきがたくさんあるはず!
ラプンツェルの森は周囲を囲む木々や岩で雰囲気もたっぷり。ロストリバーデルタとアラビアンコーストへ向かうための「ファンタジースプリングス・エントランス」にもほど近いので移動にも便利ですよ!
『塔の上のラプンツェル』実写版、ラプンツェル&フリン・ライダー役の候補が判明ー2026年6月の撮影目指して準備中
ディズニーの人気アニメーション映画『塔の上のラプンツェル』(2010)の実写映画版にて、主人公のラプンツェル役、大泥棒フリン・ライダー役を演じる俳優のキャスティングが進められていることがわかった。
米The Hollywood Reporterによると、ディズニーは先週(12月第2週)にイギリス・ロンドンにてキャスト候補者のオーディションを実施。キャスティング次第でスケジュールが変更される可能性はあるものの、2026年6月の撮影開始を目指して準備が進められているという。
生まれてから18年間、人里離れた塔で暮らしてきたラプンツェル役の候補には、ディズニー作品『ゾンビーズ4 バンパイアたちの夜明け』(2025)に出演した16歳の新星フレイヤ・スカイ、『死霊館 悪魔のせいなら、無罪。』(2021)のサラ・キャサリン・フック、DCドラマ「タイタンズ」のレイブン役で知られるティーガン・クロフト、Apple TV+「インベージョン」のオリヴィア=マイ・バレット。
また、ラプンツェルを外の世界に導く大泥棒フリン・ライダー役には、『ゾンビーズ』シリーズのマイロ・マンハイム、Netflixシリーズ「ジュリー&ザ・ファントムズ」(2020)のチャーリー・ギレスピー、スコットランド出身の新人ジリ・ジョーンズが候補に選ばれているという。
そのほか、ラプンツェル役ではAmazon「私たちの青い夏」のローラ・タンも候補に入っていたが、スケジュールの都合で直近のオーディションには参加できなかったとのこと。最終的なキャスティングは近く決定されるようだ。
なお先日、ラプンツェルの育ての母マザー・ゴーテル役には『アベンジャーズ』シリーズなどのスカーレット・ヨハンソンが起用されると報じられたが、残念ながらヨハンソンは企画を離脱したと報じられている。今後は『エクソシスト』新作映画と『ザ・バットマン2(原題)』が控えているため、スケジュールの理由も大きそうだ。
監督は『グレイテスト・ショーマン』(2017)のマイケル・グレイシー、脚本は『ソー:ラブ&サンダー』(2022)のジェニファー・ケイティ・ロビンソン。果たして主役ふたりに選ばれるのは…?
原作『塔の上のラプンツェル』のグリム版が怖すぎwディズニー映画との違いを比較してみた
ディズニー映画『塔の上のラプンツェル』の原作は、あのグリム童話にあります。ディズニー映画ではロマンチックに描かれている物語ですが、原作のグリム版はめちゃくちゃ怖いのです!金色の長い髪を持つ少女ラプンツェルが、塔に閉じ込められてしまう物語…何度も修正され書き変えられたグリムの問題作の1つです。過激でミステリー要素たっぷりの『ラプンツェル』の初版原作を、ディズニー映画版と比較してみました!

こんにちは!ディズニー大好きみーこです。
ディズニー映画でもおなじみの『塔の上のラプンツェル』。
そんな『塔の上のラプンツェル』に原作があったことをご存知でしょうか?
今回は、グリム兄弟が何度も書き直したという問題作、グリム初版原作『ラプンツェル』をご紹介!
あらすじやディズニー映画との違いをまとめました。
・『塔の上のラプンツェル』の原作はグリム童話
・ディズニー映画『塔の上のラプンツェル』
・グリム初版原作『ラプンツェル(Rapunzel)』のあらすじ
・ディズニー映画はラプンツェル原作の性的・過激な描写はカット
・『塔の上のラプンツェル』のタイトルは複数候補があった
・民話でお決まりの悪者には天罰
・12歳でラプンツェルが幽閉された理由
・『ラプンツェル』原作の元ネタ
・ラプンツェルの由来とは
・ディズニー映画なら「Disney+(ディズニープラス)」
『塔の上のラプンツェル』の原作はグリム童話
『塔の上のラプンツェル』の原作は、あのグリム兄弟が手掛けたドイツ児童書の『ラプンツェル』。
グリム童話とは、ドイツのグリム兄弟がドイツ周辺の古い民話を元ネタに、修正や加筆を加え出版した子供向けの童話集です。
元々グリム童話はとても生々しく残酷な描写が多いことから、周囲の批判も多かったんですね。
そのため、現在私たちが読んでいるグリム童話は、初版に修正を加えたものがほとんどなのです。
初版原作の『ラプンツェル』でも性的描写が使われていたり、残酷な内容ばかりなので、とてもお子様に聞かせられるような内容ではありませんでした。
そんな『ラプンツェル』は大きく分けると3種類があります。
①過激な内容の初版(原作)
②過激な内容を省いた後の作品
③ディズニー映画版
皆さんがよく知るディズニー映画版は、もっともマイルドでロマンチックな大衆向けのアニメーションです。
過激な原作を紹介する前に、ディズニー版のあらすじからおさらいしていきましょう!
ディズニー映画『塔の上のラプンツェル』
魔法の力がある金色の長い髪を持つ少女ラプンツェル。
森の奥の高い塔に住むラプンツェルは、母親だと思い込んでいる魔女のゴーテルにの命令により、18年もの間、一度も外の世界を知らずに過ごしてきました。
しかし、ラプンツェルはいつか必ず外の世界に行くことを夢みています。
ラプンツェルが18歳の誕生日を迎える前日、大泥棒のフリンが身を隠すため塔にやってきました。
そこで、ラプンツェルはフリンにお願いをして、一緒に外の世界へ行くことを決意します。
外の世界を初めて体験したラプンツェルと、彼女に惚れたフリン・ライダー。
少しずつ2人の運命が変わっていくという、夢と冒険溢れるラブストーリーです。
【あらすじ】
・ディズニー映画「塔の上のラプンツェル」あらすじ&ネタバレ・原作・登場人物
【ラプンツェル】
・【ラプンツェル】徹底解説!ディズニーで会える場所・グッズ・映画情報
【フリン】
・塔の上のラプンツェル「フリン・ライダー」徹底解説!本名はユージン!ディズニー1番のイケメン
グリム初版原作『ラプンツェル(Rapunzel)』のあらすじ
ディズニー版ではロマンチックに描かれていた『塔の上のラプンツェル』 。
続いて、子供向けではないと言われているグリム初版原作『ラプンツェル(Rapunzel)』のあらすじをご紹介します。
過激な描写が特徴の、お子様NGの物語です。
夫婦とラプンツェル
昔、子どもが欲しいと思いながらも、なかなか授からない夫婦がいました。
ある時、その夫婦はやっとはじめての子供を授かりました。
お腹に子供がいる妻は、隣に住んでいる妖精(第2版以降のストーリーでは魔女)のお庭で育っている野菜が食べたくて仕方なくなりました。
その野菜は、「ラプンツェル」という名前の品種でした。
だんだんと体調が悪くなる妻は、食事が思うように摂れなくなってきてしまいます。
そして、妻は「ラプンツェルを食べられなければ私は死んでしまう」と夫に言うのでした。
日に日に弱っていく妻を見た夫は、妖精が育てているラプンツェルを盗み、妻に食べさせました。
妻はラプンツェルの美味しさがクセになり、もっと食べたいと夫に言うのでした。
そして、次の日再び夫が妖精の家に忍び込むと、とうとう妖精に見つかってしまいました。
妖精の残酷な取り引き
夫は必死になって弁解します。
すると妖精は「それなら好きなだけ摘んで行け。しかし生まれてくる子供を私によこすのだ」と言います。
夫は妖精のあまりに恐ろしい雰囲気に負けてしまい、その取引に応じてしまったのです。
その後、夫婦の間に髪の長い美しい女の子、ラプンツェルが生まれます。
そして、約束通り生まれたてのラプンツェルを妖精に渡してしまうのです。
12歳になったラプンツェルは、妖精によって森の奥にある、入り口や階段もない高い塔に幽閉されてしまいました。
妖精は、塔の下から呼ぶと、ラプンツェルの長い金髪を窓から下に下げ、その髪をつたって妖精は登って行きました。
ラプンツェルと王子の密会
ある日、偶然森の中を歩いていた王子がラプンツェルを見つけます。
ラプンツェルが歌う美しい歌声に誘われてやってきたのでした。
しかし、入り口のない塔にどうやってのぼれば良いかわかりません。
王子は何度もラプンツェルの様子を見に来ていましたが、ある時妖精が彼女の髪をつたって塔に登るところを目にしたのです。
妖精はいつものように「ラプンツェル!おまえの髪をたらしておくれ」と叫びます。
ある日、王子は妖精と同じ呼び声をラプンツェルに呼びかけます。
すると、長い髪が下りてきたため、王子はその髪をつたって塔の中に入りました。
突然目の前に現れた王子にラプンツェルは驚きます。
ラプンツェルは王子がとても気に入り、「毎日塔へいらしてください。私の髪の毛で引いてさしあげます」と王子に告げました。
それからというもの、王子とラプンツェルは逢瀬を繰り返し、2人の時間を過ごしました。
当然、妖精はラプンツェルが夜な夜な塔に男を引き入れているとは気づきませんでした。
ところがある日、ラプンツェルは妖精に言います。
「名づけ親のおばさん。どうしてだか私のお洋服がきつくなっちゃって、体に合わなくなってしまったの」と。
これによって妖精はラプンツェルの妊娠を知り、王子との関係を知ることになります。
裏切られたことに激怒した妖精は、ラプンツェルの髪を切り落とし、そのまま荒野に追い出してしまったのです。
捨てられてしまったラプンツェルは厳しい環境の中で、男女の双子を生みました。
王子の悲劇と結末
そんな状況を何も知らない王子は、いつものようにラプンツェルの髪をつたって塔の中に入ります。
しかし、それはラプンツェルではなく妖精が切ったラプンツェルの髪を垂らしていたのでした。
待っていたのはラプンツェルではなく妖精だと分かった王子は驚きます。
そして妖精は、「もうお前のラプンツェルはここには居ない」と王子に言うのでした。
妖精にすべてを聞かされた王子は絶望し、塔から飛び降りてしまいます。
命は助かりましたが、飛び降りた衝撃で両目が抜けて失明してしまいました。
王子は目が見えないまま、ラプンツェルを探すように森の中をさまよい歩きます。
そして、数年後、王子は偶然にもラプンツェルがいる荒地に辿りつきます。
そこで2人は再会し、喜びのあまり涙したラプンツェルの涙が王子の目にかかりました。
すると、王子は視力を取り戻し、また目が見えるようになったのです。
ラプンツェルと子供たちは王子の国に帰り、2人は永遠に幸せに暮らしました。
ディズニー映画はラプンツェル原作の性的・過激な描写はカット
『ラプンツェル』原作を含むグリム童話は、昔からあるドイツのメルヘン小説。
作者のグリム兄弟は、子供が見る童話という観点から、なるべく物語に性的要素を入れないように修正しています。
しかし、これまでのあらすじでわかるように、『ラプンツェル』初版原作では性的描写がハッキリと書かれていている部分もありました。
例えば、王子と頻繁に会っていたラプンツェルが「洋服がきつくなっちゃった」と妖精に言うフレーズ。
この表現は、児童小説にふさわしくないと言うことで、それ以降の物語の文章では「王子はとても軽いのに、なぜお母さんはこんなに重いの?」という内容に変更となっています。
ラプンツェルが夜な夜な王子を自分の塔に招き入れ、その結果として妊娠してしまう…という内容は、やはり親御さんも心配になるはずです。
そのため、初版以降の『ラプンツェル』では子供でも安心して読めるように、性的描写や過激なシーンはすべてカットされているんです。
現代よりも子供の純潔が重んじられていた19世紀のヨーロッパでは、ラプンツェル原作はかなりの批判を浴びた作品でもあったようです。
『塔の上のラプンツェル』のタイトルは複数候補があった
私たちがよく知る『ラプンツェル』は、ディズニー映画の『塔の上のラプンツェル』で定着していますよね。
しかし、『塔の上のラプンツェル』の英名は『Rapunzel』ではなく『TANGLED』というタイトルなんです。
グリム童話の原題は『ラプンツェル(Rapunzel)』であり、他にも『髪長姫(かみながひめ)』とも呼ばれています。
ディズニー映画も原題どおり『ラプンツェル(Rapunzel』というタイトルで公開を決定していました。
しかし、「からまっている・もつれている」という意味の「Tangled」というタイトルの方が注目されやすいという理由から、『TANGLED』へと変更されたようです。
民話でお決まりの悪者には天罰
『ラプンツェル』原作を含むグリム童話では、度々残酷なシーンが登場します。
例えば、グリム版『シンデレラ』では、いじわるな姉妹が王子と結婚するためガラスの靴をむりやり履くシーンがありますよね。
当然靴のサイズと足のサイズが合わないので、なんとナイフで自分のかかとを少し切り落としてしまいます。
また、『白雪姫』では、王子と白雪姫の結婚式でいじわるなお妃に焼けた靴を履かせ死ぬまで踊り続けさせるシーンもあります。
児童向け小説とはいえ、このようにかなり残忍なシーンが描かれているのです。
今回の『ラプンツェル』原作についても、少女を妊娠させてしまった王子は塔から落とされ両目が飛び出し失明してしまうなど、だいぶ残酷な懲罰が下されています。
愛し合っている2人とはいえ、未婚の少女を妊娠させてしまった王子には罰が下ってしまったということなのです。
また、ラプンツェル自身も長い髪の毛を切られてしまい、荒野に追放されるという懲罰を受けてしまいます。
このように、昔の童話の中では悪いことをした人に対して、最後にひどい天罰が下るという勧善懲悪(かんぜんちょうあく)の法則があるのかもしれませんね。
筆者個人の意見ですが、自分の野菜を盗まれたとは言え、2人の夫婦から産まれたばかりの赤ちゃん(ラプンツェル)を奪った妖精には、なぜ罰が与えられないのか…という点は少し疑問に残るところです。
12歳でラプンツェルが幽閉された理由
『ラプンツェル』の中では、妖精は12歳になったラプンツェルを塔の上に幽閉しました。
なぜ12歳だったのでしょうか?
もともと『ラプンツェル』には類似した小説や民話があり、そのお話の中では「魔女があまりにも美しく成長した姫を男から守らなければいけない」という描写があるんです。
このストーリーを元ネタに、少女から少し大人へと成長していく12歳のラプンツェルを、世間と関わらせないように妖精は塔の上に閉じ込めてしまったのではないかと言われています。
『ラプンツェル』原作の元ネタ
実は、『ラプンツェル』原作のグリム童話には、いくつか元ネタがあります。
その中でも、1790年代のフリードリッヒ・シュルツの小説で、フランスの女性が書いた小説『ペルシネット』が有名です。
ストーリーはほぼ一緒で、妊娠した妻が妖精の庭で育った植物を盗み食いしてしまい、妖精に赤ん坊を連れ去られ、少女は塔で暮らすという内容。
しかし、元ネタのストーリーでは妖精の庭にあった植物はラプンツェルではなく、なんとパセリ!
妊娠した妻は、このパセリをおいしそうに食べていたということになります。
実は、パセリは妊婦さんにとって良くない食べ物なのです!
パセリに含まれるアピオール成分というものがあり、中世ヨーロッパでは堕胎薬として流通していたのだとか。
イタリアではパスタ料理などに多くのパセリが使われているのですが、今でも妊婦さんは食べない方が良いと言われているようです。
特に何の意図もないとは思いますが、あえて妖精がパセリを育てていたとしたら…と考えると身震いしてしまいますよね。
ラプンツェルの由来とは
『ラプンツェル』原作主人公の少女は「ラプンツェル」という名前ですが、最初物語を見た時に変わった名前だなぁと思った方も多いはず。
最初にご説明したように、物語は子供を授かった妻が妖精の庭で育てている野菜が食べたくなり、夫に取ってきて食べさせてもらうというお話です。
その野菜こそがラプンツェルと呼ばれる菜の一種なんですね。
実は、古くからの民話では、妖精や魔女の庭で育つ野菜やハーブを妊婦さんが勝手に食べてしまい、罰として赤ん坊をとられてしまうというお話が多かったそうです。
そして自分の子供に野菜の名前をつける風習もあったのだとか。
では、このラプンツェルとは一体どんな野菜なのでしょうか。
ラプンツェルは、チシャに当たる野菜で、ようはレタス。
確かに、妊婦さんにとってサッパリとしたレタスは食欲が無くても食べやすいですよね。
【動画】塔の上のラプンツェルの主題歌&挿入歌9曲を順番にまとめてみた
人気のディズニー映画「塔の上のラプンツェル」の主題歌と挿入歌全部で9曲を順番に動画でご紹介します。ラプンツェルの歌は、ディズニーパークでのパレードやショーでもよく使用されています。誰もが感動するラプンツェルの名曲をまとめました。

こんにちは、プリンセス映画が大好きなしろまるです!
みなささんは、ディズニーの名作映画「塔の上のラプンツェル」を見たことはありますか?
まだ見たことがないという方も、ディズニーパークに行ったことがある方であれば「歌なら知ってる!」という方も多いのではないでしょうか。
ラプンツェルは、世界のディズニーパークのパレードやショーに必ずと言っていいほどパートがあります。
東京ディズニーランドでの「ハピネス・イズ・ヒア」や「ワンス・アポン・ア・タイム」にも、ラプンツェルの名曲が使用されていたのは、きっとみなさんもご存知ですよね♡
今回は、「塔の上のラプンツェル」の主題歌や挿入歌を順番にご紹介していきます。
名曲ぞろいのラプンツェルは、すでに見たことがある方でも、きっとまた見たくなるはず。
映画の中で流れる歌を、動画と合わせてご覧ください!
ラプンツェルの主題歌①:自由への扉

「自由への扉」という曲は、映画「塔の上のラプンツェル」の中で、最初に登場します。
アップテンポとラプンツェルのかわいい声に惹きつけられる人も多いのではないでしょうか?
塔の中だけで暮らしているラプンツェルの毎日を歌った曲で、家事をしたり、壁に絵を描いたりなどラプンツェルの普段の暮らしを感じ取ることができます。
一見明るく、ラプンツェルの楽しそうな暮らしが歌われているように聞こえるこの曲。
しかしながら、曲の後半には塔の中だけの生活に飽き飽きしている様子や、外の世界を夢見るラプンツェルの気持ちも表現されています。
邦題は「自由への扉」ですが、原題は「When Will My Life Begin」。
直訳すると「いつわたしの人生(生活)が始まるの?」という意味です。
塔の外に出て自分の人生を楽しみたいという、ラプンツェル強い思いも感じられる曲になっているところも意識して聴いてみてください!
また、とても爽やかな曲なので、洗濯をしたり掃除をする時に聴きたくなるという意見も。
この歌を聴きながらだと、家事がはかどるかもしれませんね♡
自由への扉 歌詞
今日もいつもと同じ朝
ほうきで掃除をしたあと
モップをかけて床を磨く
洗濯して仕事は終わり
お気に入りの本を読んで
部屋の壁に絵を描いたり
ギター編み物料理をするの
変わらない毎日
昼間はパズルにダーツにおやつ
いたずらバレエそしてチェス
焼き物それからキャンドルづくり
ヨガと絵画運動 裁縫
同じ本を読み返して
また絵を描くもぅあきたわ
一人部屋で長い長い髪をとかしながら
考える私のこんな暮らし
いつまで続くの
明日は光が夜空
飛ぶはず綺麗よねきっと
私の誕生日外の世界を見に行きたいの
ラプンツェルの主題歌②:お母様はあなたの味方

「お母様はあなたの味方」は、ラプンツェルを誘拐した悪者かつ、ラプンツェルの育ての母であるマザー・ゴーテルが歌います。
外に出て、毎年自分の誕生日に現れる光を見てみたいと懇願するラプンツェルに対してゴーテルが歌う曲。
マザー・ゴーテルの歌声はまるでミュージカルのよう。
コメディーっぽく嫌味を歌ったり、あるいは怒りを爆発させたりと、なんとなく精神の不安定さも感じさせる歌になっています。
「外は危険がいっぱいだから」「かよわいあなたを守るため」「いつか外に出る日が来るから信じて」など、結局様々な理由を並べてラプンツェルが外に出るのを許しませんでした。
この歌を聴いて「ラプンツェルのためではなく、自分自身のためでしょう」と思った方も少なくないはず。
これを見た世のママたちからは「自分も気を付けなければ」との声までも上がりました。
「子どものため」と言いつつ自分本位ではないかと。
マザー・ゴーテルはラプンツェルを誘拐した張本人ですが、ラプンツェルを18年間育てた「育ての親」です。
これまでのプリンセス映画に登場する「ヴィランズ」の中でも、ちょっぴり異質なキャラクターですよね。
自分の欲望のために利用したことに変わりありませんが、ラプンツェルを信頼させながらじわじわ洗脳してきた恐ろしさと同時に、寂しさも感じられます。
お母様はあなたの味方 歌詞
(外にでたいっていうの)
(フン! やめてラプンツェル)
あなたったら ほんとお花みたい
そう とてもかよわいの
ねえわかるでしょう?
なぜ外に出さないか
(分かってるけど…)
それはね!
あなたを守る ためなのよ
ええ、そうね いつかあなたが
この塔を 出てゆく日が来るのよね
(でも!)
まだよ
(でも…)
(シー)信じて
あなたの ためよ
信じなさい
お母さまを 外はあぶない
信じなさい
危険なものが ウヨウヨしてる
強盗 ギャング 漆(ウルシ)に台風
食中毒 オバケ
(うそ!)
(ほんとよ)
(でも!)
毒虫や 牙のある男!
ああ怖いわ 心配なの
ここにいれば
守ってあげる 何があろうと
全てわかるのよ
母親は
あなたはね
まだ赤ちゃん
大人じゃないんだからね
泣き虫 裸足 幼稚でドジ !
餌食になるわ
世間知らず
すぐ騙される
常識なんか ゼロ
そうおまけに ぽちゃぽちゃしてる
言うこと聞くのよ!
わかってね
お母様はいつでも
あなたの味方
(ラプンツェル…)
(なあに?)
(塔の外に出たいなんて もう言わないで)
(二度と)
(はい… お母様)
(あなたのこと大好きなんだから)
(私も大好き…)
(誰よりも一番好きよ)
信じて 全ては
あなたの ためよ
ラプンツェルの主題歌③:自由への扉~リプライズ2~

フリン・ライダーとともにラプンツェルが塔の外へ出る時には、再び「自由への扉」が流れます。
メロディーは同じですが、曲調や歌詞はいちばん最初に流れたものと異なるものです。
ずっと外の世界へ出ることを望んでいたラプンツェルですが、いざ出るとなると躊躇してしまう様子も表現されています。
躊躇した様子から、覚悟を決める様子、そして外に出られた喜びの様子。
何か新しいことに挑戦する時など、この時のラプンツェルの気持ちは、きっと誰もが感じたことのある身近な感情だとわたしは思います。
ついに自由になった喜びをあらわにするラプンツェルに、こちらも笑顔になってしまいますよ。
冒頭で流れる「自由の扉」とは全く違う印象になっているところも注目すべきポイントですね。
自由への扉(リプライズ) 歌詞
すべてがとても大きく見えるの
外の世界 不安だわ
この塔に残ることもできる
でも
そう 行くのよ
(間奏)
これが草ね
大地 優しい匂い
私を呼ぶ 夏の香り
これが自由 最高!
なんて素敵
心のまま 風と
一緒に 走って
はずんで はねて
踊って まわる
そうよ ついに
踏み出したわ
最初の一歩を
ラプンツェルの主題歌④:誰にでも夢はある

それほどメジャーな歌ではないのですが、ファンが大好きな曲「誰にでも夢はある」!
たくさんの悪党たちとラプンツェル、フリン・ライダーが一緒に歌い上げる明るい曲です。
それぞれの夢を語る内容となっています♡
悪党たちの夢は「ピアニスト」や「フローリスト」、「インテリアデザイナー」など見かけによらずユニークなものばかり!
悪党のセリフの「命よりも心を奪いたい」は名言だとファンの間では話題に。
男性たちの歌声の中、ラプンツェルが途中から参加するところはぐっと盛り上がりを見せますよ。
ラプンツェルの歌声の美しさが際立っています。
思わず口ずさみたくなるハッピーな曲になっているので、ぜひ聴いてみてください。
誰にでも夢はある 歌詞
俺は悪党
意地悪 下品で
すぐ暴力ふるっちまうし
顔だってこんなに
おっかないんだけど
人を見かけで判断するな
俺の夢はピアニスト
ステージでライト浴びモーツァルト
いつか弾いてみたい
命奪うより心奪いたいんだ
Thank you! 俺の大切な夢
(やつには夢がある)
こんな暮らししていても
夢見る心はまだなくしてない
誰にでも夢がある
俺は傷だらけ
それに腕も腫れている
おまけに青白い顔
足は強烈に臭いし
鼻は強烈にでかい
でも俺は恋人がほしい
いつか可愛い彼女乗せ
ボートをこぎたいな
こんな顔してるけど
心はとっても優しいんだよ
隠してきた憧れ
ひそかに(やつには)
夢見る(夢がある)
恋の花咲く明日を
体は中年だけど
心は少年なんだよ
みんな夢はあるのさ
彼の夢はフローリスト
インテリアデザイナー
パントマイム
お菓子作り大好き
編み物 裁縫 人形芝居
たくさん集めてるユニコーン
夢はある俺にも
みんなと同じだ
明るい南の島で
ひとりのんびり太陽浴びて
優雅に暮らすのが夢
わたしにも(彼女には)
夢がある(夢がある)
空を飛ぶ光を見たい
自由になれてわたし
とってもうれしいわ!
誰でも夢見るのね
誰でも(誰でも)
誰でも夢見る
だから俺たちは同じ仲間さ
周りの奴らにどう思われたって
そんなこと関係ないんだよ
誰にでも夢がある
仲間さ × 6
いつも夢追いかけて yeah!
ラプンツェルの主題歌⑤:魔法の花

「魔法の花」は、ラプンツェルの魔法が発揮される場面で流れる歌です。
ラプンツェルのきれいな声に感動する人もたくさん。
曲ももちろん素敵なのですが、映画の美しい映像とともに聴くとまた違う感動が味わえます。
「魔法の花」は、1分にも満たない短い歌です。
歌詞もシンプルなものですが、何度聴いても飽きない曲として、たくさんの人に愛されています。
幻想的な情景が目に浮かぶような、癒される一曲です♡
魔法の花 歌詞
花はきらめく 魔法の花
時を戻せ 過去に戻せ
傷を癒せ 運命の川
さかのぼれ よみがえらせろ
過去の夢
ラプンツェルの主題歌⑥:お母様はあなたの味方~リプライズ~

「お母様はあなたの味方~リプライズ~」は、塔の外に出たラプンツェルに対してマザー・ゴーテルが歌う曲です。
再び塔の中にラプンツェルを連れ戻そうとするマザー・ゴーテルの自分勝手さが表れている歌です。
最初に出てきた「お母様はあなたの味方」よりも怒りの強さが感じられると思います。
「だから外に出るなと言った」「世間知らず」「あなたに惹かれると思う?」など、歌の中にあるセリフが、もう自分の思い通りにならなくなったラプンツェルへの怒りを物語っている感じがしますね。
リプライズバージョンは、マザーゴーテルの本性がより強く表れていると言えるでしょう。
お母様はあなたの味方 歌詞
(彼は私が好きなの)
あなたを好きですって?
やめて、どうかしてるわ
(でもお母様)
だから 外に出てはいけなかったのよ
そんな夢みたいなロマンス
ただの勘違い
ええそうよ
あなたはウブなんだから 分かってないの
あなたみたいな子供
好かれるはず無いでしょ
今は夢中?
でもいい? 頭を冷やして
お母様のところへ
帰ってらっしゃい
さあ
(いやよ!)
いや…?
まぁ…
大した自信ね
自分は大人で
何でも分かってるつもりなのね
お利口さんだこと
でもお嬢ちゃん
それなら
あいつに渡してみるがいい
これを!
(どうしてそれを!)
これが狙いなのさ!
お前は騙されてる!
見ててごらんよ
(そうするわ!)
あの男 すぐ逃げ出す
お前は置き去りよ
それほど愛されてるって
自信があるならいいわよ
あいつを試すんだ!
(お母様、待って!)
泣いて悔やんでも
遅いのよ!
ラプンツェルの主題歌⑦:輝く未来

「輝く未来」は、ラプンツェルを代表する曲。
ディズニーパークでのショーやパレードに取り入れられるのは、圧倒的にこの歌が多いです。
ラプンツェルとユージーン(フリン・ライダーの本名)のデュエット曲になっています♡
ラプンツェルのこれまでの思いや、ユージーンの思いを歌っているのですが、映画ではラプンツェルが夢にまで見た「光」を見るシーンで流れます。
ラプンツェルの夢が叶う瞬間であり、ラプンツェルとユージーンがお互いに大切な人だと確認しあう名シーンです。
きれいなランタンがたくさん上がっていく幻想的なシーンがまた感動を誘います。
ちなみに、ラプンツェルがずっと見たがっていたこの「光」は、実の両親がラプンツェルの無事を願って上げているものだと、この時はまだ知らないんです。
ふたりがボートの上で、光に包まれながら歌うこの曲はとってもロマンチック♡
この「輝く未来」がショーやパレードに取り入れられる時は、サビのフレーズが多いです。
ラプンツェルを見たことがない方も、もしかしたら「この歌聴いたことがある!」と思うかもしれませんね。
輝く未来 歌詞
いつも 憧れてた
一人 塔の中で
外の 世界はどんなに
素敵か
今夜は 星空の下
霧が 晴れたように
やっと 見つけた
私のいる場所
輝いている
未来照らす光
夢を叶えた
特別な夜
世界がまるで
昨日とは違う
ようやく めぐりあえた
大事なひと
(セリフ)
私も渡す物があるの
もっと早く返さなきゃいけなかったけど
なんだか怖くて
だけどね 今はもう怖くない
なぜかわかる?
わかる気がする・・
—♪♪♪♪—
いつも 気の向くまま
一人 生きてきた
ほんとうに 大切なことに
背を向け
今夜は 僕のそばで
君が ほほ笑んでる
やっと 見つけた
僕のいる場所
輝いている
未来照らす光
夢を叶えた
特別な夜
世界がまるで
昨日とは違う
ようやく めぐりあえた
大事なひと
大事なひと
魔法の花
花はきらめく 魔法の花
時を戻せ 過去に戻せ
傷を癒せ 運命の川
さかのぼれ よみがえらせろ
過去の夢
ラプンツェルの主題歌⑧:王国でダンス

「王国でダンス」という曲は、歌詞がある歌ではありませんが、映画「塔の上のラプンツェル」の中でとっても素敵なシーンに流れる一曲です。
ラプンツェルがユージーンとともに、自分の本当の生まれ故郷である王国にやってきます。
王国の子どもたちが、ラプンツェルの長い髪を結ってあげるところも同じシーンです。
「王国でダンス」という曲に合わせてラプンツェルが踊り出すのですが、徐々に周囲にいた街人を巻き込んでいきます。
この時はまだ、ラプンツェルは自分がプリンセスだと確信はしていません。
ですが、周りを惹きつける力や明るい人柄などプリンセスとしてふさわしい一面が感じられます。
街の人々やユージーンとともに楽しいひと時を過ごすラプンツェルがかわいらしいです♡
ちょっとずつ距離が縮まっていくラプンツェルとユージーンにも注目。
ラプンツェルの主題歌⑨:サムシング・ザット・アイ・ウォント

「サムシング・ザット・アイ・ウォント」は、塔の上のラプンツェルのエンディングテーマ。
ノリノリな曲調で、ハッピーエンドな映画のお話にもぴったりな曲となっています♡
歌っているのはアメリカのボーカリスト、グレイス・ポッターです。
ハスキーな歌声がとってもかっこいいんですよ!
サムシング・ザット・アイ・ウォントの歌詞は英語になっています。
日本語版の映画でも、原曲のまま使用されているので歌詞は英語のまま。
覚えやすいメロディーで、エンディングで流れるキュートなイラストにもマッチしていると評判なんですよ。
他作品に比べてディズニー映画の曲という感じがあまりしないところも、サムシング・ザット・アイ・ウォントの特徴です。
明るい気分にさせてくれる歌だと思うので、普段のプレイリストにも取り入れたいくらいですね♡
塔の上のラプンツェル(オリジナル・サウンドトラック)





















まとめ
あなたも「新しい夢」を見つけよう!
『塔の上のラプンツェル』は、単なるおとぎ話ではなく、**「自分は何者なのか?」「本当にやりたいことは何?」**という普遍的なテーマを描いた作品です。魔法の髪という特別な力を持っていながらも、ラプンツェルが手に入れた真の幸せは、自分の意志で一歩踏み出し、真実の愛と家族を見つけるという、ごくシンプルで大切なものでした。
現代の私たちも、時として自分を「塔の中」に閉じ込めてしまうことがあるかもしれません。そんな時、ラプンツェルの物語は、**「勇気を出して外の世界へ飛び出せば、想像もしていなかった輝く未来が待っている」**ことを教えてくれます。
まだ観たことのない方はもちろん、観たことのある方も、ぜひこの機会にラプンツェルの冒険を振り返り、あなた自身の**「新しい夢」**について考えてみてはいかがでしょうか?
あなたの人生にも**「輝く未来」**はある
『塔の上のラプンツェル』は、私たちに**「新しい夢」**を見つける大切さを教えてくれる物語です。ラプンツェルが塔から出て、世界を見て、自分の運命と向き合ったように、私たちも日常の中にある「塔」から一歩踏み出す勇気を持つことで、人生は大きく変わります。
「夢を叶えることは、必ずしも遠い場所へ行くことではない。それは、自分の心の中にある真実を見つけることだ。」
ラプンツェルとフリンが出会ったことで、お互いの人生が光に満ちたように、あなたの人生にも、あなたを導き、共に未来を歩んでくれる**「輝く光」**がきっとあります。
まだこの感動的な作品を観ていない方も、久しぶりに観る方も、ぜひラプンツェルの物語を通して、あなた自身の**「新しい夢」**について考えてみてください。


























