今回はクリスマスの誕生と、歴史について１０選紹介いたします。
1. イエス・キリストの誕生（紀元前4年」
クリスマス（Christmas）は「キリスト（Christ）のミサ（mass）」を意味します。新約聖書に基づき、救世主イエスの誕生を祝う祭礼として始まりました。
2. 古代ローマの冬至祭「サトゥルナリア」
キリスト教が広まる前、古代ローマでは12月後半に農耕神サトゥルヌスを祝う祭典が行われていました。贈り物を交換し、宴会を開く習慣はここから影響を受けていると言われています。
3. 12月25日が「クリスマス」に決定（4世紀）
聖書にはイエスの正確な誕生日の記載はありません。4世紀前半、ローマ教皇ユリウス1世が12月25日を祝日として正式に定めました。これは異教の冬至祭をキリスト教の祝祭に置き換える狙いがあったとされます。
4. 聖ニコラウス（サンタクロースのモデル）
4世紀の東ローマ帝国（現在のトルコ）の司教、聖ニコラウスがモデルです。貧しい人々に密かに贈り物を与えたという伝説が、サンタクロースの起源となりました。
5. 中世のクリスマスと主の公現（12夜）
中世ヨーロッパでは、12月25日から1月6日（公現祭）までの12日間を祝うのが一般的でした。この期間は仕事が休みになり、盛大なパーティーが行われていました。
6. クリスマス・ツリーの始まり（16世紀）
ドイツが発祥の地とされています。宗教改革者のマルティン・ルターが、森の中で輝く星に感動し、家の中に木を置いてキャンドルを飾ったのが始まりという説が有名です。
7. ヴィクトリア女王とツリーの普及（1840年代）
ドイツ出身のアルバート公が、妻のイギリス女王ヴィクトリアと共にクリスマス・ツリーを飾った様子が新聞に掲載され、一般家庭にも急速に広まりました。
8. サンタクロースのイメージ確立（19世紀〜20世紀）
1823年の詩『聖ニコラウスの訪問』でトナカイのソリに乗る姿が描かれ、1930年代のコカ・コーラの広告によって、現在のような「赤い服に白い髭」の姿が世界的に定着しました。
9. 日本への伝来（1552年）
戦国時代、宣教師フランシスコ・ザビエルらによって山口県で初めてクリスマスが祝われたと記録されています。明治時代以降、商業的なイベントとして定着していきました。
10. 現代のクリスマス：家族と平和の祭典
現在では宗教的な枠を超え、世界中で家族が集まり、平和を願い、感謝を伝え合う文化的な行事として愛されています。
