画像生成AIの仕組みを世界一わかりやすく解説!砂嵐から絵が生まれる不思議な正体とは?

コラム

結論から言うと、画像生成AIは「魔法の霧から形を削り出す、究極の彫刻家」のようなものです。

1. 準備:膨大な「記憶」をつくる

まずAIは、絵を描く前に何億枚もの写真や絵を見て勉強します。

  • 人間の学習: 「これは『犬』、これは『宇宙』、これは『油絵』」と、絵と言葉のセットで覚えます。

  • AIの記憶: ただし、AIは絵をそのまま覚えるのではなく、「『犬』という言葉のときは、画面のこのあたりにこんな色が集まることが多い」という「色の並びのクセ」を記憶します。

2. 描き方:砂嵐から形を見つける(逆拡散)

ここが一番不思議で面白いポイントです。AIは真っ白な紙に線を描くのではなく、「砂嵐(ノイズ)」からスタートします。

  1. テレビの砂嵐を用意する: 最初に、白と黒の点がバラバラに散らばった「完全な砂嵐」を用意します。ここにはまだ何も映っていません。

  2. 言葉で魔法をかける: あなたが「宇宙を走る柴犬」と命令(プロンプト)を出します。

  3. 少しずつ砂を払う: AIは砂嵐を見て、「この砂の粒をちょっとだけ動かせば、宇宙っぽくなるはずだ」「この辺の粒を片付ければ、柴犬の耳が見えてくるはずだ」と、不要な砂を少しずつ払っていきます。

  4. 形が浮かび上がる: 霧が晴れるように、砂嵐の中から徐々に色がまとまり、最後にはくっきりとした「宇宙の柴犬」が現れます。

3. 言葉を「絵のヒント」に変える

AIは言葉の意味を人間と同じようには理解していませんが、「言葉同士の距離」を知っています。

  • 「海」と言われたら、青色、波の形、キラキラした光といったキーワードを連想し、砂嵐を「その方向」へ削っていくように調整します。

  • 複数の言葉(例:海 + 猫 + 宇宙)が合わさると、それらすべての中間にある「新しい概念」を砂嵐の中から探し出します。


まとめると…

画像生成AIとは、「砂嵐の中に隠れている『あなたの言葉にぴったりの絵』を、少しずつ掃除して見つけ出してくれる機械」と言えます。

一から描いているというよりは、「無限にあるノイズの中から、正解の形を浮かび上がらせている」という感覚が近いのです。

タイトルとURLをコピーしました