コニャックの歴史と製造方法を徹底解説!ブランデーとの違いや等級の基準とは?

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フランスのボルドー地方の北に位置するコニャック地方。ここで造られるブランデーだけが「コニャック」を名乗ることができます。

その歴史は「偶然と工夫」から始まり、現在では世界で最も厳格な基準(AOC)を持つ蒸留酒の一つとなっています。


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1. コニャックの歴史

コニャックの誕生には、16〜17世紀の海上貿易が深く関わっています。

  • オランダ商人による「焼いたワイン」 16世紀、コニャック地方の白ワインは酸味が強くアルコール度数も低かったため、長距離輸送中に変質しやすいのが悩みでした。そこでオランダ商人が、腐敗を防ぐためにワインを蒸留して濃縮することを提案します。これが「ブランデヴァイン(焼いたワイン)」、つまりブランデーの語源となりました。

  • 「2回蒸留」と「樽熟成」の発見 17世紀に入ると、さらに品質を高めるために「2回蒸留」が行われるようになります。また、戦争などで出荷が遅れ、長期間オーク樽に放置された蒸留酒が、琥珀色に変化し、格段にまろやかで芳醇な香りになっていることが発見されました。これが現代のコニャックの原点です。

  • 世界的ブランドへ 18世紀にはヘネシーやマーテルなどの大手コニャックハウスが誕生。1936年には**AOC(原産地呼称統制)**により、原料や製造方法が厳格に法制化されました。


2. コニャックの製造方法

コニャックは、ブドウが黄金の液体へと変わるまでに5つの主要な工程を経ます。

① 栽培と醸造

  • 原料: 主にユニ・ブランという品種の白ブドウが使われます。

  • ワイン造り: 収穫後すぐに搾汁し、発酵させます。出来上がるのはアルコール度数8〜9%程度の、非常に酸っぱくアルコール度の低い白ワインです。この「酸味の強さ」が、蒸留した際に豊かな香りを生む鍵となります。

② 蒸留(シャラント式蒸留)

  • 2回の単式蒸留: 伝統的な銅製の「アランビック・シャランテ」という蒸留器で2回蒸留します。

    • 1回目: 「ブルイ」と呼ばれる、アルコール度数30%前後の白濁した液体ができます。

    • 2回目(ボンヌ・ショーフ): ブルイを再蒸留し、最初(ヘッド)と最後(テール)を切り捨て、最も良質な中間部分(ハート)だけを取り出します。

  • 期限: 蒸留はブドウの収穫後の冬の間に行われ、翌年3月31日までに終えなければならないという厳しいルールがあります

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