広島城に隠し部屋はある?抜け穴の都市伝説や歴史に埋もれた秘密を徹底調査!

コラム

広島城の「隠し部屋」の謎に迫る!歴史の裏側に眠る秘密と都市伝説

広島市民のシンボルであり、観光スポットとしても人気の「広島城(鯉城)」。 一見、堂々とした美しい平城ですが、実はお城ファンの間では「隠し部屋」や「秘密の抜け穴」にまつわる噂が絶えません。

「戦国時代の武将たちは、どこに秘密を隠したのか?」 「再建された天守閣に、私たちが知らない空間はあるのか?」

今回は、広島城の隠し部屋にまつわる謎と、その正体について詳しく紐解いていきます。


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1. そもそも広島城に「隠し部屋」は存在するのか?

結論から言うと、江戸時代の初期に毛利輝元によって築城された当時の広島城には、軍事的な意味での「武者隠し(むしゃがくし)」「納戸(なんど)」といった、今で言う隠し部屋に近い空間が存在していました。

なぜ隠し部屋が必要だったのか?

お城は単なる住居ではなく、最終的な「砦(とりで)」です。敵が城内に侵入してきた際、不意打ちを食らわせるために兵を潜ませる場所や、殿様が安全に逃げ延びるための仕掛けが必要でした。

しかし、残念ながら当時の天守閣は1945年の原子爆弾投下によって倒壊してしまいました。現在の天守閣は1958年に外観復元されたコンクリート造りの資料館です。そのため、「現在、物理的に入れる隠し部屋」は、公式には存在しません。


2. 都市伝説として語り継がれる「秘密の抜け穴」

広島城の隠し部屋とセットで語られるのが、「城外へと続く地下通路(抜け穴)」の存在です。

古くから、「広島城の本丸から、北側の縮景園や、遠く離れた二葉山まで地下道が繋がっている」という噂がありました。 実際に、戦後の再建工事や周辺の道路工事の際に、「石組みの空間が見つかった!」というニュースが流れるたびに、市民の間では「それこそが秘密の抜け穴だ!」と話題になります。

抜け穴の正体は?

多くの専門家の調査では、これらは「排水路(暗渠)」や、江戸時代の「石組の溝」であることがほとんどです。 しかし、広島城は湿地帯に築かれた「水城」に近い性質を持っています。大規模な地下道を掘ることは当時の技術では水没のリスクが高く、現実的ではないという説が有力です。それでも、「どこかに秘密の出口があるはず」と想像を膨らませるのが、お城歩きの楽しさでもあります。


3. 現代の広島城で見つける「隠し要素」

物理的な隠し部屋はなくても、現在の広島城には「意識して探さないと見つからない」興味深いスポットがいくつかあります。

① 石垣の中の「刻印」

石垣をよく見ると、特定のマークや記号が刻まれている石があります。これは石を運んだ大名や職人のグループを示す「印」です。 すべての石にあるわけではなく、特定の場所にひっそりと刻まれているため、これを探すのはまるで宝探し。自分だけの「隠しサイン」を見つけたような気分になれます。

② 埋められた「表御門」の秘密

現在の表御門は立派に復元されていますが、その周辺の地面をよく見ると、かつての建物の基礎となる石(礎石)がひっそりと残されています。かつてそこにあった「もう一つの部屋」の痕跡を感じ取ることができる隠れたポイントです。


4. 広島城の地下に眠っていた「本物の隠し場所」

実は、広島城の敷地内には、かつて「本当に隠されていた場所」が存在しました。それが「旧広島大本営」の跡地です。

明治時代、広島城内には軍の重要拠点がありました。日清戦争中には明治天皇が滞在し、実質的な首都としての機能を果たしていました。 この時、重要な作戦会議などを行うための地下施設が作られていました。現在は基礎石だけが残っていますが、戦時中の「最高機密の部屋」が城内にあったことは歴史的な事実です。


5. 隠し部屋を想像して歩く「天守閣」の楽しみ方

現在の天守閣の内部は博物館になっていますが、もしここが江戸時代だったら……と想像しながら歩くと、景色が変わって見えます。

  • 最上階の天井裏: 多くの城では、最上階の天井裏に神様を祀る隠しスペースや、最後の一戦に備えた物資置き場がありました。

  • 階段の下: 階段の傾斜を利用した小さな物置。ここが武者隠しとして使われていた可能性を想像してみてください。

広島城の展示の中には、当時の城内の間取り図や模型もあります。それらをじっくり観察すると、「この壁の裏に空間があったのではないか?」というヒントが見つかるかもしれません。


6. まとめ:広島城の最大の「隠し」は歴史そのもの

広島城に、映画に出てくるような「回転扉の奥の金銀財宝が眠る隠し部屋」は、残念ながら見つかっていません。

しかし、広島城が歩んできた道——毛利氏による築城、福島正則の改修、浅野氏による250年の統治、そして原爆による焼失と市民の手による再建。この重層的な歴史そのものが、地中に埋もれた「隠し部屋」のようなものではないでしょうか。

今度広島城を訪れる際は、ぜひ足元の石垣や、天守閣からの眺めを隅々まで観察してみてください。公式パンフレットには載っていない、あなただけの「隠しスポット」が見つかるかもしれません。

宇宙の神秘を語る「月食」と同様に、地上に建つ「お城」もまた、私たちがまだ知らない謎をたくさん秘めているのです。


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