ガンベリー砂漠が緑の大地へ|中村哲医師が挑んだ奇跡の灌漑事業と山田堰の知恵

コラム

「ガンベリー砂漠」は、アフガニスタン東部のナンガルハール州にある広大な砂漠地帯のことですね。

この場所は、日本人医師の中村哲(なかむら てつ)さんと、彼が率いたNGO「ペシャワール会」による**灌漑事業(緑化プロジェクト)**の成功例として、世界的に非常に有名です。

ガンベリー砂漠について知っておくべき主要なポイントをまとめました。


1. 「死の砂漠」から「緑の大地」へ

かつてのガンベリー砂漠は、草木一本生えない、文字通りの「死の砂漠」でした。しかし、中村医師が**「医師(私)にしかできないこともあるが、水さえあればこの地の人々は生きていける」**と考え、クナール川から水を引くための用水路(マルワリード用水路など)を建設しました。

  • 開墾面積: 約1万6500ヘクタール(東京ドーム約3500個分)もの荒野が農地に変わりました。

  • 定住者: 約65万人の人々の生活が支えられるようになりました。

2. 「山田堰」の技術

用水路を建設する際、中村医師は故郷・福岡県の筑後川にある「山田堰(やまだぜき)」**という江戸時代の伝統的な治水技術を参考にしました。

  • コンクリートに頼りすぎず、現地の石や木を使い、壊れても現地の人々が自分たちで直せる持続可能な仕組みを選んだことが、成功の大きな要因と言われています。

3. 公園としてのガンベリー

現在、ガンベリー砂漠の一部は「ガンベリー公園」として整備されており、オレンジやオリーブの木が植えられ、人々の憩いの場となっています。

「百の診療所より、一本の用水路を」 中村医師が残したこの言葉は、今もアフガニスタンの人々の心に深く刻まれています。

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