奈良県斑鳩町にある法隆寺(ほうりゅうじ)は、聖徳太子ゆかりの寺院であり、歴史的にも美術的にも日本を代表する至宝です。
その魅力をいくつかのポイントに絞ってご紹介します。
1. 世界最古の木造建築群
1993年に、姫路城とともに日本で初めて世界文化遺産に登録されました。
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西院伽藍(さいいんがらん): 金堂や五重塔が並ぶエリアで、これらは7世紀後半〜8世紀初頭に再建された、世界で最も古い木造建築です。
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エンタシスの柱: ギリシャのパルテノン神殿にも見られる「中央がふくらんだ柱」が回廊に使われており、シルクロードを経由した文化の交流を感じさせます。
2. 聖徳太子の祈りの地
法隆寺は607年、聖徳太子(厩戸皇子)が亡き父・用明天皇のために建立したと伝えられています。
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夢殿(ゆめどの): 太子の住まいだった「斑鳩宮」の跡地に建てられた八角円堂です。ここには、聖徳太子の等身像とされる秘仏「救世観音像(くぜかんのんぞう)」が安置されています。
3. 国宝・重要文化財の宝庫
仏像や工芸品の数は圧倒的で、国宝・重要文化財だけで約3,000点にも及びます。
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釈迦三尊像: 金堂の中央に鎮座する、飛鳥彫刻の最高傑作。
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百済観音像(くだらかんのんぞう): 大宝蔵院に安置されている、すらりとした独特のプロポーションを持つ美しい観音像。
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玉虫厨子(たまむしのずし): 数千枚のタマムシの羽で装飾されていたとされる、古代の工芸技術の粋を集めた作品。
4. 法隆寺の七不思議
古くから伝わるミステリアスな伝説も有名です。
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「五重塔の最上層に4つの大きな鎌が刺さっている(落雷除けの呪い)」
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「法隆寺の境内にはクモが巣を張らず、鳥がフンをかけない」
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「地面にある鯛の形をした石を踏むと、雨が降っても水に浸からない」
💡 観光のアドバイス
法隆寺は境内が非常に広く、西院伽藍、大宝蔵院、東院伽藍(夢殿)をじっくり見て回ると2時間〜3時間ほどかかります。特に「大宝蔵院」にある百済観音や玉虫厨子は必見です。


