広島の「変な建物」巡り|ユニークな建築に隠された意外な物語

コラム

まるでUFO? 銀色に輝くドーム

 

まず、私が一番最初に「変だ!」と思ったのは、広島市安佐南区にあるとある商業施設だ。

遠くから見ると、まるで銀色のUFOが着陸したかのよう。ドーム型の屋根と、そこに不規則に配置された小さな窓が、近未来的な雰囲気を醸し出している。初めて見た時は、本当に宇宙人の基地かと思ったほどだ。

近づいてみると、その建物は「アストラムライン」という新交通システムの駅と一体になっていることがわかる。このデザインは、広島の未来への希望や、宇宙へのロマンを表現しているのかもしれない。そう思うと、ただの「変な建物」ではなく、広島の街の未来を象徴する、特別な存在に見えてくる。

 


 

 

 

歴史と未来が混在する「折り鶴タワー」

 

広島を代表する観光地、原爆ドームのすぐそばにも、ある意味「変な建物」がある。

それは、広島のシンボルとして新しく建てられた「おりづるタワー」だ。

外観は、まるで何枚ものガラスのパネルを重ね合わせたような、複雑なデザイン。最上階には、ガラス張りの展望台があり、そこから原爆ドームや平和記念公園を一望できる。

そして、この建物の最大の特徴は、展望台から専用のコースを使って、自分の手で折った折り鶴を投下できることだ。たくさんの人々の願いが込められた折り鶴が、タワーの内部を舞い落ちる様子は、見る人々の心を打つ。

平和への願いという重いテーマを、このユニークな建物を通して表現している。単なる展望台ではなく、体験型の施設にすることで、より多くの人々に平和の大切さを伝えているのだ。

 


 

「変」は最高の褒め言葉

 

これらの建物は、一見すると「変」かもしれない。

でも、その「変さ」の裏には、様々な物語や思いが隠されている。

奇抜なデザインは、街に彩りを与え、人々の心を豊かにする。 アフロヘアーのようなオブジェは、街にユーモアをもたらし、人々の心を和ませる。 折り鶴タワーは、平和への願いを伝える、ユニークな装置だ。 尾道の家々は、土地の歴史や知恵を教えてくれる。

広島という街は、過去の歴史と未来への希望が混在する、不思議な場所だ。

そんな街だからこそ、ユニークな建物が次々と生まれてくるのかもしれない。

もしあなたが広島に来ることがあったら、ぜひ、街の「変な建物」たちに目を向けてみてほしい。 そこにはきっと、ガイドブックには載っていない、広島のもう一つの魅力が隠されているからだ。

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