カバは見た目のずんぐりした体格とは裏腹に、非常に強い動物です。
その強さの要因は以下の通りです。
- 強靭な顎と牙: カバの噛む力（咬合力）は、陸上の哺乳類で最も強い部類に入ります。その力は、ワニの噛む力に匹敵するとも言われ、ボートを噛み砕いたり、ライオンやワニを殺すことさえあります。また、オスは全長50cmにもなる牙を持っており、これが強力な武器になります。
- 巨体と分厚い皮膚: オスは体重が2トン近くに達することもあり、その巨体は絶大な破壊力を持っています。さらに、皮膚は非常に分厚く、ライオンなどの攻撃にも耐えることができます。
- 意外な俊敏性: その巨体にもかかわらず、陸上では時速30〜40kmで走ることができます。これは、短距離走のトップアスリートよりも速いスピードです。また、水中でも非常に俊敏に動くことができます。
- 凶暴で縄張り意識が強い性格: カバは非常に縄張り意識が強く、不用意に近づく者に対しては攻撃的になります。特に子供を守るメスのカバは非常に危険です。アフリカでは、ライオンやワニよりも多くの人がカバに襲われて命を落としているという報告もあるほど、人間にとって最も危険な動物の一つとされています。
これらの特徴から、カバはアフリカの生態系において最強クラスの存在と言えるでしょう。
