インフルエンザにかかりやすい人の特徴は、主に「免疫力の低下」と「ウイルスに接触する機会の多さ」に起因します。
1. 免疫力が低下しやすい人
インフルエンザウイルスが体内に侵入しても、免疫力がしっかりしていれば感染を阻止したり、症状を軽く抑えたりすることができます。しかし、以下のような要因で免疫力が低下していると、かかりやすくなります。
- 乳幼児や高齢者:
- 乳幼児:まだ免疫機能が十分に発達していないため、感染しやすいです。
- 高齢者:加齢とともに免疫力が低下するため、感染だけでなく重症化のリスクも高まります。
- 妊婦:
- 妊娠中は免疫機能が変化し、ウイルスへの抵抗力が弱まることがあります。
- 特に妊娠後期は、大きくなった子宮が肺を圧迫し、呼吸器への負担が増えるため、重症化のリスクも高まります。
- 基礎疾患がある人:
- 慢性呼吸器疾患(喘息、COPDなど)、慢性心疾患、糖尿病、腎機能障害、肝臓疾患など、持病がある人は免疫機能が低下している傾向があり、感染しやすいだけでなく重症化のリスクも高いとされています。
- また、ステロイド治療などで免疫抑制状態にある人も同様です。
- 生活習慣が乱れている人:
- 睡眠不足:睡眠中に免疫細胞が活性化されるため、慢性的な睡眠不足は免疫力の低下を招きます。
- 過度なストレスや疲労:心身の疲労が蓄積すると、免疫機能が抑制されます。
- 栄養バランスの偏り:免疫細胞を正常に働かせるための栄養素が不足すると、抵抗力が低下します。
- 喫煙:喫煙は血流を悪化させ、免疫機能の低下を招きます。
- 体の冷えや乾燥:寒さや乾燥によって、のどの粘膜の防御機能が低下し、ウイルスが侵入しやすくなります。
2. ウイルスに接触する機会が多い人
- 人混みに行く機会が多い人:
- 電車やバス、職場、学校など、不特定多数の人が集まる場所では、ウイルスに接触する機会が増えます。
- 予防行動が不十分な人:
- 手洗いやうがいをこまめに行わない、マスクを着用しないなど、基本的な予防策を怠ると感染リスクが高まります。
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- インフルエンザ予防接種を受けていない人も、感染リスクが高い状態にあります。
日頃から免疫力を高める生活を心がけ、流行期には予防策を徹底することが大切です。