鼻炎でつらい!原因と対策を知って快適な毎日を
鼻水、鼻づまり、くしゃみ…鼻炎の症状は本当につらいですよね。集中できない、夜眠れないなど、日常生活に大きな影響を及ぼすことも少なくありません。
今回は、そんな鼻炎の原因から、自分でできる対策、そして医療機関での治療法まで、画像も交えながら詳しくご紹介します。
鼻炎とは?どんな種類があるの?
鼻炎とは、鼻の粘膜に炎症が起きることで、鼻水、鼻づまり、くしゃみなどの症状が現れる病気の総称です。一口に鼻炎と言っても、いくつか種類があります。
1. アレルギー性鼻炎
特定のアレルゲン(アレルギーを引き起こす物質)に反応して起こる鼻炎です。季節性と通年性の2種類があります。
季節性アレルギー性鼻炎(花粉症) スギ、ヒノキ、イネ科植物などの花粉が原因で、特定の季節に症状が現れます。
通年性アレルギー性鼻炎 ダニ、ハウスダスト、ペットの毛などが原因で、一年を通して症状が現れます。
2. 血管運動性鼻炎(非アレルギー性鼻炎)
アレルギー反応ではないのに、鼻水や鼻づまりが起こる鼻炎です。温度変化、湿度変化、精神的なストレス、タバコの煙などが原因で、自律神経のバランスが崩れて鼻の粘膜が過敏になることで起こります。
3. 肥厚性鼻炎
鼻の粘膜が慢性的に腫れて厚くなり、鼻づまりがひどくなる鼻炎です。アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎が長引くことで起こることがあります。
鼻炎の主な症状
鼻炎の主な症状は以下の3つです。
- 鼻水: さらさらとした透明な鼻水が多いですが、炎症が強いと粘り気のある鼻水が出ることもあります。
- 鼻づまり: 鼻の粘膜が腫れることで、鼻の通りが悪くなります。特に夜間や横になった時にひどくなることがあります。
- くしゃみ: 鼻の粘膜が刺激されることで、連発してくしゃみが出ることがあります。
その他、目のかゆみ、のどの痛み、頭重感、嗅覚障害などが現れることもあります。
自分でできる鼻炎対策
日常生活の中で、鼻炎の症状を和らげるためにできることはたくさんあります。
1. アレルゲンを避ける
アレルギー性鼻炎の場合、原因となるアレルゲンに接触しないことが最も重要です。
- 花粉対策:
- 花粉の飛散量が多い日は外出を控える、マスクやメガネを着用する。
- 帰宅時は服についた花粉を払い、手洗いうがいをする。
- 洗濯物は部屋干しにする。
- ダニ・ハウスダスト対策:
- こまめに掃除機をかける(特に寝具周辺)。
- 寝具は防ダニ加工のものを選ぶ、または頻繁に洗濯・乾燥させる。
- 部屋の換気を定期的に行う。
2. 鼻腔を清潔に保つ
鼻腔内のアレルゲンや刺激物を洗い流すことで、症状を和らげることができます。
- 鼻うがい: 生理食塩水を使って鼻の奥まで洗浄します。慣れるまでは少し勇気がいりますが、慣れるととてもスッキリします。
3. 湿度を保つ
空気が乾燥すると、鼻の粘膜も乾燥しやすくなり、症状が悪化することがあります。加湿器などを使って、部屋の湿度を適切に保ちましょう。
4. 生活習慣の見直し
- 十分な睡眠: 疲労がたまると免疫力が低下し、症状が悪化しやすくなります。
- バランスの取れた食事: 身体の抵抗力を高めるために、栄養バランスの取れた食事を心がけましょう。
- ストレス解消: ストレスは自律神経の乱れにつながり、鼻炎を悪化させることがあります。適度な運動や趣味などでストレスを発散しましょう。
- タバコ・アルコールを控える: タバコの煙やアルコールは鼻の粘膜を刺激し、症状を悪化させる可能性があります。
医療機関での治療法
自分でできる対策だけでは症状が改善しない場合や、症状が重い場合は、耳鼻咽喉科を受診しましょう。
1. 薬物療法
症状に合わせて、内服薬や点鼻薬が処方されます。
- 抗ヒスタミン薬: くしゃみや鼻水を抑える薬です。
- 抗アレルギー薬: アレルギー反応を抑える薬です。
- ステロイド点鼻薬: 鼻の炎症を抑える効果が高い点鼻薬です。
2. アレルゲン免疫療法(減感作療法)
アレルギー性鼻炎の根本的な治療法として注目されています。アレルゲンを少量ずつ投与し、体を慣らすことでアレルギー反応を抑える治療法です。舌下免疫療法と皮下免疫療法があります。
3. 手術療法
鼻づまりがひどく、薬物療法で改善しない場合に検討されます。鼻の粘膜を切除したり、腫れている部分をレーザーで焼灼したりする手術などがあります。
おわりに
鼻炎はつらい症状ですが、原因を知り、適切な対策や治療を行うことで、快適な毎日を送ることができます。一人で悩まず、ぜひ耳鼻咽喉科医に相談してみてください。