アヤメ・ツバキ・サクラの見分け方!そっくりな植物7選と判別ポイント 

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🌸 見分けが難しい!そっくりな植物たち

 

 

1. サクラ・ウメ・モモ (バラ科)

 

春を彩る代表的な3種は、すべてバラ科サクラ属の仲間で非常に似ています。

項目 サクラ(桜) ウメ(梅) モモ(桃)
花びらの先端 割れている(ハート形) 丸い やや尖っている
花の付き方 花柄(軸)が長く、房状に咲く 枝にくっつくように咲く 花柄が短く、葉と一緒に出る
幹の模様 横縞模様がある 割れてゴツゴツしている 斑点模様がある
サクラ            ウメ               モモ

 

2. アヤメ・カキツバタ・ハナショウブ (アヤメ科)

 

「いずれあやめかかきつばた」という言葉があるほど似ていますが、生育環境と花の模様で見分けられます。

項目 アヤメ(文目) カキツバタ(杜若) ハナショウブ(花菖蒲)
生育環境 乾いた土地(山野の草地) 水中や湿地 湿地(水辺)
花弁の付け根 網目状の模様がある 細長い白い模様がある 細長い黄色い模様がある
葉の特徴 細い 幅広で葉脈が目立たない 葉の中央に太い脈がはっきりある
アヤメ             カキツバタ            ハナショウブ
         

 

3. ボタンとシャクヤク

 

女性の美しさを形容する「立てば芍薬座れば牡丹」の二つです。最も明確な違いは、植物の形態です。

項目 ボタン(牡丹) シャクヤク(芍薬)
植物の分類 木本性(木) 草本性(草)
花の咲き方 枝分かれした木に咲く(比較的低い位置) 地上から伸びた茎の先端に咲く(草丈が高い)
葉の切り込み 葉に深い切り込みがある 葉に切り込みがない
冬の姿 枝が残る(落葉低木) 地上部は枯れる
    ボタン                      シャクヤク

 

4. ツバキとサザンカ

 

どちらもツバキ科ツバキ属ですが、花の散り方と葉の形で区別できます。

項目 ツバキ(椿) サザンカ(山茶花)
散り方 花ごと(首が落ちるように)散る 花びらが一枚ずつ散る
花の特徴 花弁が開ききらない(筒状になりやすい) 花弁が大きく平開する
葉の縁 ギザギザが目立たない 縁に細かいギザギザがある
ツバキ                  サザンカ

 

5. ハルジオンとヒメジョオン (キク科)

 

道端でよく見かける白い小さな花です。開花時期や蕾の形で判断できます。

項目 ハルジオン(春紫苑) ヒメジョオン(姫女苑)
開花時期 (早い) 初夏~秋(遅い)
蕾(つぼみ) 下を向いて垂れることが多い まっすぐ上を向いている
花の形 花びらが細く、糸のように見える 花びらがハルジオンより幅広
茎の中 中が空洞 中が詰まっている

ハルジオン                 ヒメジョオン

6. スノードロップとスノーフレーク

 

どちらも春先に咲く白い花ですが、花の形が異なります。

項目 スノードロップ スノーフレーク
花の形 外側の花びら3枚、内側の花びら3枚があり、内側が小さい(釣鐘型) 6枚の花びらがほぼ等しく、先端が緑色になっている(スズラン型)

  7. パセリとドクゼリ

 

特に注意が必要な組み合わせです。 葉や茎の形が似ていても、ドクゼリは強い毒性を持っています。

  • パセリ:セリ科オランダゼリ属。食用。葉が縮れていることが多い。
  • ドクゼリ:セリ科ドクゼリ属。日本最強クラスの毒草。 湿地に生える。
  •       
  •   パセリ                  ドクゼリ

 

 


似ている植物を見分ける際は、生育環境、花びらの数や形、葉の特徴、茎の太さ、散り方など、複数のポイントを観察することが重要です。特に、山菜採りなどで毒草と間違えないよう、十分に注意しましょう。

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