【画像で辿る】日本の働くクルマの歴史!トヨタ・タウンエースの歴代モデル変遷
トヨタ タウンエースは、1970年代の登場以来、日本の物流やレジャーを支えてきたミドルサイズの商用バン・ワゴンです。時代のニーズに合わせて進化し続けてきたその歴史を、歴代モデルの画像とともに振り返りましょう。
誕生の背景:ライトエースから派生した「タウン」エース(初代 R10系 1976年〜1982年)
タウンエースは、1970年に登場した小型トラック「ライトエース」の派生モデルとして誕生しました。
- 1976年10月、ライトエースよりも大きく、上級志向のワンボックスワゴン・バンとして初代**タウンエース(R10系)**が登場。
- 車名の「タウン(Town)」は、都市部での使用に適したモデルであることを示唆しています。
- 初期モデルは、前輪の上に座席があるキャブオーバー型のレイアウトを採用していました。
豪華路線の展開とバリエーションの拡大(2代目 R20/R30系 1982年〜1991年)
2代目では、タウンエースはその役割を拡大し、豪華なワゴンモデルも登場します。
- 1982年にフルモデルチェンジ。この世代では、豪華な内装と充実した装備を持つ上級ワゴン「マスターエースサーフ」も設定され、RV(レクリエーショナル・ビークル)ブームの一翼を担いました。
- 商用車(トラック)としては、タウンエースとライトエースの区別がなくなり、ライトエースの名称に統一される時期もありました。
姉妹車との統合と「ノア」の誕生(3代目 R40/R50系 1996年〜2001年)
1990年代に入ると、ミニバンブームを背景に、タウンエースは大きな変革期を迎えます。
- 1996年のモデルチェンジで、車体構造が従来のキャブオーバーから、エンジンを前席下に配置し直したセミキャブオーバー型に進化。これにより、衝突安全性と乗り降りのしやすさが向上しました。
- このモデルから乗用ワゴンは「タウンエースノア」「ライトエースノア」という名称に変わり、後の「ノア」の基礎を築きました。
共同開発による原点回帰と「働くクルマ」としての進化(4代目/現行 S400系 2008年〜)
2000年代に入り、タウンエースは商用車としてのアイデンティティをより明確にします。
- 2008年、ダイハツとの共同開発・生産(インドネシア生産)によるモデルとしてフルモデルチェンジ。
- 効率的な積載性、運転のしやすさを重視したセミキャブオーバーの商用車専用モデルとして再出発しました。
- 商用バンとしての使い勝手の良さと、コンパクトなボディサイズが特徴で、日本の様々なビジネスシーンで活躍しています。
- このモデルは、トヨタ「タウンエース」と「ライトエース」、そしてダイハツ「グランマックス」として販売されています。
タウンエースは、その時代ごとのニーズに応じて、豪華なミニバンからタフな商用車まで、様々な姿を見せてきました。日本経済の発展を陰で支え続けてきた名車の一つと言えるでしょう。
あなたの記憶に残るタウンエースはどの世代ですか?