看板犬の役割と魅力：わさお、ジーナなど人気犬種と会いに行く方法

看板犬の魅力と経済効果：お店の「顔」の働き

「看板犬」は、単に店や宿で飼われている犬以上の存在です。彼らはその場所の**「顔」**となり、集客や顧客体験の向上に不可欠な役割を果たします。

看板犬の仕事は、その愛らしい存在感を通じて、お店や施設に様々な効果をもたらします。

役割	具体的な効果
集客と話題作り	犬に会うことを目的に来店・宿泊する顧客が増えます。SNSでの写真投稿により、自然な口コミと広告効果を生み出します。
顧客への癒やし	宿泊客や来店客をお出迎え・お見送りし、旅行や日常の疲れを癒やします。犬の笑顔や仕草は、施設に対する顧客の満足度を大きく高めます。
安心感の提供	ペット同伴可能な施設（ドッグリゾートやカフェなど）では、その店の犬種や性格から、施設の雰囲気やサービスレベルをゲストに伝える役割も果たします。
ロイヤリティ向上	看板犬のグッズや写真集を販売することで、収益源となると同時に、ファンとの結びつき（ロイヤリティ）を強めます。

旅行予約サービス「楽天トラベル」などが定期的に発表する「全国の宿自慢の看板犬ランキング」は、看板犬ブームを象徴しています。

大型犬の強さ: ランキング上位には、グレートピレニーズ（「ジーナ」など）やゴールデンレトリバー（「こなす」など）といった、もふもふとした大型犬や人懐こい犬種が多くランクインします。彼らの**穏やかな笑顔（ジーナスマイル）**や、抱きしめたくなるような大きな体は、非日常の癒やしを提供します。
働き者の経歴: 神奈川県の「デデド」（ラブラドール・レトリバー）のように、麻薬探知犬の訓練を受けていたというユニークな経歴を持つ犬も人気を集め、賢さも魅力の一つとなっています。

特に有名な看板犬、または地域に貢献した犬たちのエピソードは、時に猫駅長にも劣らない大きな影響力を持っています。

青森県鰺ケ沢町の焼きイカ屋「きくや商店」の看板犬だったわさおは、日本で最も有名な看板犬の一匹です。

項目	詳細
犬種	秋田犬（長毛種）
場所	青森県鰺ケ沢町（きくや商店、JR鰺ケ沢駅）
特徴	「ブサカワ犬」として一躍人気に。その人気から映画の主演を務め、JR鰺ケ沢駅の観光駅長にも任命されました。
功績	鰺ケ沢町という小さな漁師町の認知度を一気に全国区に高め、地域活性化に大きく貢献しました。飼い主亡き後も、その養女である「ちょめ」が観光主任としてバトンを受け継いでいます。

秋田県では、忠犬ハチ公を生んだ土地として、秋田犬が観光のシンボルとして活躍しています。

大館駅の秋田犬: 大館駅（秋田県）では、歴代の秋田犬が観光駅長や観光主任として務めています。彼らはハチ公像と並び、地元をPRする「生きた観光資源」です。

犬と泊まれる宿の看板犬は、犬好きの旅行者にとって「会いに行く目的」そのものです。

「ジーナ」（グレートピレニーズ）：福島県のエンゼルフォレスト白河高原（旧：エンゼルフォレスト那須白河）の看板犬。その白いモフモフの毛並みと穏やかな**「ジーナスマイル」**で、看板犬ランキングの殿堂入りを果たすほどの人気です。彼女に会うために宿泊を決めるファンが後を絶ちません。