中村哲医師が実現した「がんべり砂漠の奇跡」とは?マルワリード用水路と65万人を救った緑化事業

コラム

「がんべり砂漠の奇跡」は、アフガニスタン東部のガンベリ砂漠で、日本の医師である中村哲さんが率いたペシャワール会による大規模な灌漑(かんがい)事業を指す言葉です。


🌟 奇跡の内容

 

  • 事業の目的: アフガニスタンを襲った大干ばつと、それに伴う飢餓と貧困を根本的に解決するため、医療支援から転換して「水」と「食糧」の確保に注力しました。

  • 用水路の建設: 素人ながら土木工学を学び、地元の住民とともに、クナール川から水を引き、総延長約25.5キロメートルにも及ぶマルワリード用水路を整備しました。

  • 砂漠の緑化: この用水路の完成により、かつては水がなく「死の谷」とも呼ばれたガンベリ砂漠に水が供給され、広大な農地が生まれ、緑化が実現しました。

  • 人々の生活再建: 砂漠が緑の農地に変わったことで、数多くの難民や国内避難民が故郷に戻り、農業を再開することができ、65万人もの人々の命と生活を救ったとされています。

中村医師が異国の地で、医療の枠を超えて実現したこの事業は、アフガニスタン復興の象徴として、「奇跡」と呼ばれています。

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