🏡 団塊ジュニア世代の夢を叶えた!積水ハウス 1970〜80年代の人気住宅を巡る旅
はじめに:日本の住まいを変えた20年間
1970年代から80年代にかけての日本は、高度経済成長を経て、マイホームの夢が現実のものとなり始めた時代です。積水ハウスもこの波に乗り、「誰でも住める高品質な家」を追求し、多くの家庭に愛される商品を世に送り出しました。
ここでは、当時の積水ハウスが誇った、時代のニーズを捉えた代表的な住宅商品とコンセプトを10個、ご紹介します。
【1970年代:大量供給と進化の幕開け】
1. 軽量鉄骨プレハブ住宅の代名詞

積水ハウスの礎を築いた軽量鉄骨造のプレハブ住宅は、「高品質な家を早く、リーズナブルに」提供し、マイホーム普及に大きく貢献しました。
シンプルで機能的なデザインが特徴です。
2. 「こだち」(1979年頃)

70年代末に登場した「こだち」は、単なる機能性だけでなく「リビング感覚の訴求」をテーマにした商品でした。
より豊かな居住空間、自然との調和を意識し始めた、現代の家づくりへの移行点となったモデルです。
3. 戸建用ユニットバスの普及

住宅商品そのものではありませんが、この時期に積水ハウスが戸建住宅へのユニットバスの導入を本格化させたことは、日本の住まいの快適性を大きく向上させました。
シンプルで清潔感のある設計が人気でした。
4. 平屋建て・低層住宅の完成形

土地にゆとりがあった郊外で人気を博した、広々とした平屋や2階建てのベーシックモデル。
家族団らんと生活のしやすさを最優先した、ザ・日本のマイホーム像を形作りました。
5. 太陽熱利用住宅

オイルショックを経て、省エネルギーへの意識が高まる中、積水ハウスはいち早く太陽熱を利用したソーラーシステム搭載住宅の開発に着手しました。
環境性能を意識した、時代の最先端を行くモデルとして注目を集めました。
【1980年代:多様化と都市への対応】
6. クレフォート(クレードルフォート)(1984年頃)

80年代に入ると、デザイン性や高級感を求める声が高まります。
「クレフォート」は、よりデザイン性の高い鉄骨戸建住宅として、モダンな外観と充実した設備で人気を博しました。
7. ローラ(1985年頃)

80年代は女性の感性を活かした住宅づくりも進みました。
「ローラ」など、優雅な雰囲気や生活導線の細部にこだわった商品が登場し、若いファミリー層に支持されました。
8. 都市型3階建住宅(例:ビー・アティック、ジオ・トリステージなど)

地価が高騰し、狭小地での建築が増えた都市部では、空間を最大限に活用できる3階建て住宅のニーズが爆発的に増加しました。
都市生活に合わせた、スタイリッシュなデザインが人気を集めました。
9. オリジナル外壁材「ダインコンクリート」搭載住宅

1980年代半ばに開発されたオリジナル外壁材「ダインコンクリート」は、その重厚感と彫りの深さ、そして耐久性で一世を風靡しました。
これを採用した住宅は、高級・高品質な積水ハウスの象徴となりました。
10. 「生涯住宅」のコンセプト

単なる「家」ではなく、「家族の成長や変化に対応しながら住み継げる住宅」という「生涯住宅」のコンセプトが浸透しました。後のユニバーサルデザインや長期優良住宅につながる、積水ハウスの哲学が詰まった考え方です。
まとめ
1970年代から80年代の積水ハウスは、日本の住宅の**「量」を支えつつ、「質」や「デザイン性」、そして「住む人の未来」**を見据えた革新的な商品を生み出し続けました。
これらの住宅は、今も私たちの街並みのあちこちに残っており、当時の家族の夢と歴史を静かに物語っています。


