完全栄養食を極める!卵料理の基本と調理法別15選

料理

🍳 卵の調理法と代表的な料理

 

卵料理は、主に「ゆでる」「焼く」「炒める」「蒸す」「生食」の5つの基本調理法に分けられます。

1. ゆでる(Boiled Eggs)

 

水と熱の加減で黄身の固さが大きく変わり、食感のバリエーションが豊富です。

調理法 特徴 代表的な料理
ゆで卵 沸騰したお湯で加熱。加熱時間で半熟から固ゆでまで調整可能。ラーメンのトッピング(味玉)にも。 味玉(煮卵)、デビルドエッグ、ミモザサラダ
温泉卵 65~70℃程度の低温でじっくり加熱。白身がとろりとして、黄身が半熟の状態。 温泉卵丼、サラダのトッピング
ポーチドエッグ 沸騰させないお湯(80℃程度)に酢を加え、溶き卵をそっと落として作る。形を整えて作る水煮卵。 エッグベネディクト

2. 焼く(Baked / Fried Eggs)

 

フライパンやオーブンで加熱する調理法で、見た目や形状を活かした料理が多いです。

調理法 特徴 代表的な料理
目玉焼き 卵を割ってそのままフライパンで焼く。焼き方によって「サニーサイドアップ」「ターンオーバー」などがある。 ハムエッグ、朝食プレート
オムレツ 溶き卵を焼いて、フィリング(具材)を包むか、半熟に仕上げる。シンプルながら技術が必要。 チーズオムレツ、オムライス
だし巻き卵 出汁をたっぷり加えて、薄く焼いた卵を何層も巻きながら作る日本の料理。ふんわりとした食感が特徴。 卵焼き(甘い、しょっぱい)、だし巻き
スパニッシュオムレツ じゃがいもや玉ねぎを具材として使い、厚みのある円形に焼くスペインの料理(トルティージャ)。 トルティージャ
キッシュ 卵、生クリーム、チーズと具材を混ぜてパイ生地に流し込み、オーブンで焼き上げたフランスの料理。 キッシュ・ロレーヌ

3. 炒める(Scrambled Eggs / Stir-fried)

 

溶き卵をかき混ぜながら加熱し、空気を含ませてふんわり仕上げる調理法です。

調理法 特徴 代表的な料理
スクランブルエッグ バターを加えて弱火でかき混ぜながら加熱。クリーミーでとろけるような食感に仕上げる。 朝食、トーストに添える
いり卵 炒めながら細かくポロポロにする。和食の「そぼろ」やトッピングによく使われる。 錦糸卵、炒飯、三色丼の具材
天津飯/かに玉 具材を混ぜた溶き卵を焼き、餡をかけた中華料理(日本発祥の説もある)。 天津飯、フーヨーハイ(芙蓉蟹)

4. 蒸す(Steamed Eggs)

 

出汁や具材を加え、蒸気の力で加熱することで、なめらかな食感を生み出します。

調理法 特徴 代表的な料理
茶碗蒸し 卵に出汁を加え、具材と共に茶碗に入れて蒸す日本の料理。舌触りの良さが特徴。 茶碗蒸し、空也蒸し
カスタードプリン 卵、牛乳、砂糖を混ぜて蒸し焼き(または湯せん)にした洋菓子。 プリン、フラン

5. 生食(Raw Eggs)

 

新鮮な卵の品質が求められる調理法で、主に日本では安全性が確保されているため広く楽しまれます。

調理法 特徴 代表的な料理
卵かけご飯(TKG) 炊きたてのご飯に生卵をかけ、醤油などで味付けするシンプルながら奥深い日本の料理。 卵かけご飯
すき焼き 加熱した肉を溶き卵にくぐらせて食べる。卵が熱を和らげ、まろやかな旨味を加える。 すき焼きのつけだれ

💡 卵の三大調理特性

 

卵がこれほど多様な料理に使われるのは、以下の3つの特性があるためです。

  1. 熱凝固性(加熱で固まる性質): $60^{\circ}\text{C}$前後で白身が、約 $70^{\circ}\text{C}$で黄身が固まり始める性質。ゆで卵やプリン、卵焼きはこの特性を活かしています。

  2. 乳化性(水と油を混ぜる性質): 卵黄に含まれるレシチンが界面活性剤の役割を果たし、本来混ざらない水と油を安定させる性質。マヨネーズやカスタードクリーム、バターケーキ作りで重要です。

  3. 起泡性(泡立つ性質): 卵白を泡立てることで空気を取り込み、ふわふわのメレンゲやスフレ状にできる性質。メレンゲ、カステラ、スポンジケーキなどで活かされます。

これらの調理特性を理解することで、さらに奥深い卵料理の世界を楽しむことができます。

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