🌎 世界三大スープ(※)と代表的なスープ
一般的に「世界三大スープ」と呼ばれるのは3種類ですが、実際には4種類が挙げられることが多く、いずれも各国の食文化を色濃く反映しています。
1. トムヤムクン(タイ)
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特徴: 強烈な辛味と酸味が特徴のタイを代表するスープ。「トム (煮る)」「ヤム (混ぜる)」「クン (エビ)」という意味を持ちます。
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食材: エビ、レモングラス、こぶみかんの葉(バイマックルー)、唐辛子(ピッキーヌ)などのハーブやスパイスをふんだんに使用し、独特の風味と香りを生み出しています。
2. ボルシチ(ウクライナ)
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特徴: 鮮やかな深紅の色が目を引く、ウクライナ発祥の煮込みスープ。ロシアをはじめ東欧諸国でも広く親しまれています。
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食材: 赤色の正体は、栄養価の高い野菜であるビーツ。牛肉、キャベツ、タマネギ、ジャガイモなどの具材をじっくり煮込み、食べる直前にサワークリームを添えるのが定番です。
3. ブイヤベース(フランス)
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特徴: 南フランスの港町マルセイユ発祥の、魚介の旨みが凝縮されたスープ。
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食材: 元々は漁師が売り物にならない魚を大鍋で煮て食べていた「漁師めし」が起源。エビ、貝、白身魚など様々な魚介類とトマト、ハーブを煮込み、魚介の濃厚な出汁が楽しめます。
4. フカヒレスープ(中国)
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特徴: 高級食材であるフカヒレを使用した、中国を代表する贅沢なスープ。
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食材: フカヒレの独特の繊維質な食感が特徴で、鶏や豚の出汁をベースに、竹の子などの具材ととろみをつけて仕上げます。
🌍 その他の世界の名物スープ
🍜 ヨーロッパのスープ
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ミネストローネ(イタリア): 季節の野菜とパスタ、豆類などをたっぷり入れて煮込む、トマト風味の家庭的な野菜スープ。
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ガスパチョ(スペイン): トマトやキュウリなどの野菜をミキサーにかけて作る、火を使わない冷製スープ。暑いスペイン南部で親しまれています。
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ポトフ(フランス): 牛肉や大きなカットの野菜(ニンジン、カブ、ジャガイモなど)をじっくり煮込んだ、フランスの代表的な家庭料理。
🥄 アメリカ大陸のスープ
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クラムチャウダー(アメリカ): アサリやハマグリなどの二枚貝とジャガイモ、牛乳(またはクリーム)を煮込んだ、とろみのあるスープ。白いボストン風と、トマトベースの赤いマンハッタン風があります。
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チリコンカーン(アメリカ/メキシコ): 牛肉や豆、トマト、唐辛子などを煮込んだ、スパイシーで濃厚なメキシコ風の煮込み料理。
🍲 アジアのスープ
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サムゲタン(韓国): 若鶏のお腹にもち米や高麗人参、ナツメなどを詰めて煮込んだ滋養強壮のスープ。
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味噌汁(日本): 日本の食卓に欠かせない大豆の発酵食品「味噌」を溶いた汁物。具材は地域や季節によって非常に多岐にわたります。


