ハイブランドの偽物は年々精巧になっていますが、プロの鑑定士も必ずチェックする「共通のポイント」があります。これを知っておくだけで、偽物を手にするリスクを大幅に下げることができます。
偽物を見分けるための10のチェックポイントを詳しく解説します。
1. ブランドロゴの「フォント」と「刻印の深さ」
最も重要なポイントです。本物は独自のフォント(書体)を使用しており、文字の間隔や太さが完璧に計算されています。
-
偽物の特徴: 文字の太さがバラバラ、フォントが微妙に丸い(例:「O」が真円に近い)、刻印が浅くてぼやけている。
2. 縫製(ステッチ)の正確さと角度
高級ブランドは熟練の職人が縫製を行います。
-
本物: 縫い目が一定の間隔で、わずかに斜めに角度がついている(手縫いの場合)。
-
偽物: ミシン縫いで真っ直ぐすぎる、または縫い目がガタガタで糸の始末が雑。
3. 金具の「重厚感」と「メッキの質」
金具はコストの差が出やすい部分です。
-
本物: ずっしりと重みがあり、表面が鏡のように滑らか。角の処理が丸く丁寧。
-
偽物: 軽く、カチャカチャと安っぽい音がする。メッキにムラがあり、すぐに剥げそうな質感。
4. ジッパー(ファスナー)の滑らかさとメーカー
一流ブランドは「riri」「LAMPO」「YKK」などの高級ジッパーを採用することが多いです。
-
本物: 開閉が非常にスムーズ。引き手の刻印が深く鮮明。
-
偽物: 引っ掛かりがある。引き手の金属が薄く、刻印が潰れている。
5. 素材の「匂い」
意外と強力な判断材料になるのが「匂い」です。
-
本物: 上質なレザー特有の芳醇な香り。
-
偽物: ビニールのような薬品臭や、粗悪な接着剤のツンとした匂いがする。
6. シリアルナンバー(製造番号)の形式
多くのブランドには個別の製造番号があります。
-
チェック点: 番号がブランドの規則(製造国や時期を示す英数字)に従っているか。フォントが公式サイト等で見るものと一致するかを確認します。
7. 付属品(箱・保存袋・カード)のクオリティ
本体が精巧でも、付属品でコストを削る偽物業者は多いです。
-
偽物の特徴: 保存袋の生地が薄く透けている、ロゴのプリントが滲んでいる。ギャランティカードの文字が斜めになっている。
8. 型押し・プリントの「位置」と「連続性」
特にモノグラム柄などの場合、柄の切れ目や配置には厳格なルールがあります。
-
本物: 左右対称、または縫い目をまたいでも柄が綺麗に繋がっている。
-
偽物: 柄がズレている、上下が逆さまになっている(意図的なデザイン以外)。
9. RFID(ICチップ)の有無
最近のルイ・ヴィトンやシャネルなどは、物理的なシリアルナンバーの代わりにICチップ(RFID)を導入しています。
-
対策: スマホのNFC読み取りアプリで反応するか確認します。ただし、最近はチップ自体を模倣するケースもあるため、過信は禁物です。
10. 「価格」が安すぎないか
これが最もシンプルで強力な基準です。
-
判断基準: 限定品や人気モデルが「定価の半額以下」や「あり得ないセール価格」で新品販売されている場合、99.9%偽物です。ブランド価値を守るため、高級ブランドが大幅な値引きをすることは稀です。
アドバイス
BUYMAを利用する場合は、これらを目視で確認する前に、「ショッパーの評価」と「鑑定サービス(あんしんプラス)」を併用するのが一番の安全策です。


