1. 原爆ドームの「消える人影」
広島で最も有名な都市伝説の一つです。深夜、原爆ドームの周辺を歩いていると、誰もいないはずの窓枠にぼんやりと人影が立っていたり、川面をじっと見つめる人の姿が見えたりするというもの。しかし、目を離した瞬間にその姿は消えてしまうといいます。
2. 己斐峠(こいとうげ)の「首なしライダー」
広島市西区にある己斐峠は、かつてから交通の難所として知られ、心霊スポットとしても有名です。ここでは、事故で亡くなったライダーの霊が、自分の頭を探して夜な夜な走り続けているという噂があります。地元では「夜中にこの峠を越えるときはバックミラーを見てはいけない」と語り継がれています。
3. 比治山(ひじやま)の「米軍シェルター」の噂
広島市南区にある比治山公園。ここにはかつて、放射線影響研究所(放影研)があったことから、「地下に巨大な秘密施設や米軍のシェルターが隠されている」という噂が絶えません。戦後の混乱期、極秘の研究が行われていたという歴史的背景が、この都市伝説に真実味を持たせています。
4. 広島平和記念資料館の「動く被爆再現人形」
かつて資料館に展示されていた、被爆直後の姿を再現した蝋人形。この人形の指が動いた、あるいは夜な夜な歩き回っているという噂がかつての小中学生の間で定番でした。現在は人形の展示自体がなくなりましたが、そのインパクトは今も語り草となっています。
5. 旧日本銀行広島支店の「開かずの金庫」
爆心地からわずか380mという近距離で被爆しながら、その堅牢な造りで崩壊を免れた旧日本銀行広島支店。ここには今も重厚な金庫室が残されています。噂では、この金庫の中には「持ち出すと災いが起きる遺品」や、当時の「消えたはずの重要書類」が眠っていると言われています。
6. 黄金山(おうごんざん)の「深夜の笑い声」
広島市を一望できる夜景スポットとして人気の黄金山。しかし、深夜の展望台で一人でいると、どこからともなく不気味な女性の笑い声が聞こえてくるという噂があります。かつてこの山にはお城があったこともあり、歴史的な因縁を口にする人も少なくありません。
7. 厳島神社の「しゃもじ」に隠された呪い
宮島の名産品である「しゃもじ」。実はこれ、神の力で「敵を召し(飯)捕る」という必勝祈願の意味がありますが、一方で「他人の幸せをすくい取る」という逆の呪いの意味も含まれているという都市伝説があります。贈り主の意図によって、縁起物にも呪物にもなるというのです。
8. アストラムライン建設と「呪われた巨石」
広島の都市交通「アストラムライン」の建設中、ある場所に巨大な岩が見つかりました。これを取り除こうとした作業員に次々と不幸が襲ったため、計画を一部変更して岩を避けて建設した……という噂があります。今も不自然なカーブや構造の裏には、こうした「動かせなかったもの」があるのかもしれません。
9. 広島城の「掘りに出る白い手」
毛利元就が築いた広島城。そのお堀の周辺では、雨の日の夕暮れ時に、水面から白い手が伸びてきて通行人を引きずり込もうとするという言い伝えがあります。戦国時代からの無念が、今も水底に沈んでいるのでしょうか。
10. 平和大通りの「緑のトンネル」に潜む影
「100m道路」として親しまれる平和大通り。その豊かな樹木の間を夜間に歩いていると、兵隊の行進する足音だけが聞こえてくるという体験談が後を絶ちません。平和を願って植えられた木々が、かつての記憶を今も守り続けているのかもしれません。


