1. 消火器の内部構造(加圧式と蓄圧式)
消火器は、中の消火薬剤を勢いよく噴出させるために「高い圧力」を利用しています。その仕組みには2つのタイプがあります。
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蓄圧式(現在の主流):
本体容器の中に、消火薬剤と窒息ガス(窒素ガス)が常にパンパンに詰まった状態です。レバーを引くと直接ガスが押し出されます。メーター(指示圧力計)がついているのが特徴です。
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加圧式(旧式):
中に小さな「炭酸ガスボンベ」が入っています。レバーを引くとボンベが破れ、一気にガスが放出されて薬剤を押し出します。一気に圧力がかかるため、容器が腐食していると破裂の危険があり、現在は蓄圧式への買い替えが進んでいます。
2. どうやって火を消しているのか?(消火原理)
最も一般的な粉末(ABC)消火器には、リン酸アンモニウムというピンク色の粉が入っています。これには3つの消火効果があります。
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窒息作用: 粉末が燃焼面を覆い、酸素の供給を遮断します。
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抑制作用(負触媒作用): 燃焼の連鎖反応(化学反応)を瞬時に止める「魔法の粉」のような働きをします。これが一番強力な効果です。
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防炎作用: 熱で粉末が溶けてカーテンのように燃えカスを包み込み、再燃を防ぎます。
3. 「ABC消火器」のABCって何?
消火器には対応できる火災の種類がラベルに書かれています。
| マーク | 火災の種類 | 内容 |
| A(白) | 普通火災 | 木材、紙、繊維などが燃える火災 |
| B(黄) | 油火災 | ガソリン、灯油、天ぷら油などが燃える火災 |
| C(青) | 電気火災 | コンセント、配電盤などの電気設備火災 |
4. 正しい使い方のコツ(「ピ・パ・ポ」)
消防署も推奨する覚え方です。
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ピ:安全ピンを引き抜く。
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パ:ホースを外し、火元に向ける。
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ポ:レバーを強く握る。
ポイント: 火の先端ではなく、「ほうきで掃くように」炎の根元を狙うのがコツです。
5. 寿命と点検
消火器にも「寿命」があります。
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業務用: 製造から10年
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住宅用: 製造から5年(または薬剤の有効期限まで)
底が錆びていたり、大きなキズがあるものは、使用時に破裂する恐れがあり大変危険です。


