フグの肝はなぜ食べられない?法律での禁止理由と唯一の例外「ふぐの子」を解説

コラム

「フグの肝」についてですが、結論から申し上げますと、現在、日本の飲食店でフグの肝料理を注文・提供することは法律(食品衛生法)で厳しく禁止されています。

どんなに腕の良い料理人であっても、あるいは「養殖で無毒化された」と主張されるフグであっても、肝臓を提供することはできません。

一方で、フグの内臓を食べる「唯一の例外」とも言える伝統的な料理が存在します。それぞれの背景について整理して解説しますね。


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1. なぜ「フグの肝」は食べられないのか?

フグの肝臓(および卵巣)には、青酸カリの約1,000倍の毒性を持つとされるテトロドトキシンが含まれています。

  • 加熱しても消えない: 煮ても焼いても毒は分解されません。

  • 法的な規制: 1983年の厚生省(当時)の通知以降、すべてのフグの肝臓の販売・提供が全国で一律に禁止されました。

  • 「無毒フグ」の現状: 佐賀県などで毒を持たないよう育てられた養殖フグの肝について、食用認可を求める動きもありましたが、2026年現在も国の食品安全委員会により「安全性が完全に確認されたとは言えない」として却下されています。

2. 唯一食べられる「毒部位」:ふぐの子(卵巣)の糠漬け

肝臓そのものではありませんが、フグの内臓の中で唯一、特殊な製法によって「無毒化」され、食用が認められているのが石川県の伝統料理「ふぐの子(卵巣)の糠漬け」です。

特徴 内容
場所 石川県(白山市美川地区、金沢市金石・大野地区など)
原料 ゴマフグなどの卵巣(本来は猛毒)
製法 1年の塩漬け後、さらに2年以上の糠漬け(合計3年以上)
なぜ安全? 長期間の塩蔵と発酵により、毒素が微生物によって分解、あるいは塩析されると考えられていますが、メカニズムは現在も完全には解明されていません。
提供条件 石川県の厳しい検査(毒性試験)をパスしたものだけが、認定業者によって販売されています。

注意: 素人が自宅で作ることは絶対に不可能です(過去に無免許業者の不十分な漬け込みによる事故も起きています)。

3. 「フグの白子」との違い

よく混同されますが、「白子(精巣)」は種類(トラフグ、マフグなど)によっては無毒であり、高級食材として広く提供されています。クリーミーな食感を求めている場合は、こちらが一般的な選択肢となります。


次に何をお調べしますか?

  • 石川県の「ふぐの子」を通販で購入する方法を知りたい。

  • 毒のない「白子」が食べられるフグの種類を詳しく知りたい。

  • **フグ料理の有名店(安全な身や白子を楽しめるお店)**をエリア別に探したい。

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