西日本で鶴(ツル)が見られる主な飛来地をご紹介します。
西日本には、世界的に見ても貴重な大規模越冬地から、地域の方々に大切に守られている静かな飛来地まで、いくつかの有名なスポットがあります。
1. 鹿児島県 出水(いずみ)市
【日本最大・世界屈指の越冬地】 西日本、というより日本を代表するツルの飛来地です。毎年10月中旬から3月頃にかけて、シベリアから1万羽を超えるツルがやってきます。
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主な種類: ナベヅル、マナヅル(他にもクロヅルなどが混じることもあります)。
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見どころ: 1万羽が一斉に羽ばたく明け方の「飛び立ち」は圧巻です。
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施設: 「出水市ツル観察センター」から安全に観察できます。
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備考: 2026年シーズンも多く飛来しており、1月上旬時点で1万3000羽以上が確認されています。
2. 山口県 周南市 八代(やしろ)
【本州唯一のナベヅル渡来地】 本州で唯一、継続的にナベヅルが越冬する場所として、国の特別天然記念物に指定されています。
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主な種類: ナベヅル。
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特徴: 盆地の静かな環境で、明治時代から続く手厚い保護活動が有名です。
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施設: 「鶴いこいの里交流センター」や監視所があり、資料展示も充実しています。
3. 高知県 四万十市
【四国の代表的な飛来地】 四万十川や中筋川の流域にある水田地帯に、近年継続して飛来しています。
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主な種類: ナベヅル。
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特徴: 地元有志による「四万十つるの里づくりの会」が、デコイ(模型)を設置したりねぐらを整備したりして、ツルを誘致・保護しています。
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観察の注意: 出水のような観光化された大規模施設ではないため、遠くから静かに見守るスタイルが基本です。
観察の際のポイント
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時期: 12月〜2月が最も羽数が安定しており、観察に適しています。
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マナー: ツルは非常に警戒心が強い鳥です。指定された観察場所以外に立ち入ったり、大きな音を立てたり、車から降りて近づきすぎたりしないよう注意しましょう。


