「ムー大陸」ですね。オカルトやオーパーツ、伝説好きにはたまらない非常にロマンあふれるトピックです。
かつて太平洋の真ん中に存在し、高度な文明を築きながらも一夜にして海に沈んだとされる伝説の大陸。その正体について、ざっくり整理してみましょう。
1. ムー大陸の起源:ジェームズ・チャーチワード
この伝説の火付け役は、イギリス出身の作家ジェームズ・チャーチワードです。彼は1920年代から30年代にかけて出版した著書で、以下のような主張を展開しました。
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場所: 太平洋(ハワイからイースター島、ミクロネシアにかけて)。
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規模: 東西約8,000km、南北約5,000kmの広大な大陸。
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文明: 約5万年前から繁栄し、人類の文明の祖となった「ラ・ムー」という王が統治。
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結末: 約1万2000年前、巨大な地殻変動(ガス室の崩壊)により、一晩で海底に沈没。
2. 科学的な視点(地質学と考古学)
非常に魅力的な物語ですが、現代の科学的な見解では「ムー大陸は存在しなかった」というのが定説です。
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プレートテクトニクス: 地球の構造上、太平洋のど真ん中にこれほど巨大な大陸が沈む場所はなく、海底探査でも大陸の痕跡は見つかっていません。
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マヤ文字の誤読: もともと「ムー」という名前は、19世紀の考古学者ブラスール・ド・ブルブールがマヤ文明の古文書を解読しようとして、誤って「M」と「U」を読み取ったことが始まりと言われています。
3. 日本との意外な関係
実は、ムー大陸の説は日本で非常に人気があります。
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古史古伝: 『竹内文書』などの日本の古文書(偽書とされることが多いですが)には、かつて日本が世界の中心であり、ムー大陸とも交流があったとする独自の説が結びつけられることがあります。
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与那国島の海底地形: 沖縄県与那国島近海で見つかった「海底遺跡」のような地形が、「ムー大陸の名残ではないか?」とメディアで騒がれたこともありました。
結論
ムー大陸は、科学的な事実というよりは、「失われた楽園」を求める人類の想像力が生んだ壮大なロマンと言えます。アトランティス伝説と同様に、今もなお多くの小説やアニメ、ゲームのインスピレーションの源となっています。


