三原発!デロリアンDMC-12の伝説と未来への憧憬~タイムマシンの魅力

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三原の空にタイムスリップ!デロリアンDMC-12が刻む伝説と未来への憧憬

皆さん、こんにちは!瀬戸内海に面した広島県三原市より、今回は映画史に残るタイムマシンとして、そして唯一無二の個性的なデザインで、今なお多くの人々を魅了し続ける一台の車、「デロリアンDMC-12」について熱く語りたいと思います。

あのステンレスボディの鈍い輝き、ガルウィングドアが開く時の高揚感…デロリアンは単なる車という枠を超え、私たちの想像力と未来への憧憬を掻き立てる特別な存在です。

異端のカリスマ、ジョン・デロリアンの野望

デロリアンDMC-12の物語は、その創業者であるジョン・ザッカリー・デロリアンという、自動車業界の異端児の野心から始まりました。GM(ゼネラルモーターズ)の副社長という輝かしいキャリアを捨て、自身の理想とする車作りを目指した彼の情熱が、この特異な車を生み出したのです。

「倫理的な車作り」を掲げ、安全性、耐久性、そして未来的なデザインを追求したデロリアン。しかし、その道のりは決して平坦ではありませんでした。北アイルランドの工場建設、資金調達の苦難、そして創業者自身のスキャンダル…数々の困難を乗り越え、1981年にようやくDMC-12は市場に登場しました。

未来を映すタイムマシン、DMC-12のデザイン

デロリアンDMC-12の最大の特徴は、何と言ってもその斬新なデザインでしょう。イタリアの巨匠、ジョルジェット・ジウジアーロが手がけた流麗なボディラインは、発表当時から未来を感じさせるものでした。

そして、実用性よりもスタイルを重視したかのようなガルウィングドアは、開いた時のインパクトが絶大です。ステンレス製のボディは、錆びにくく耐久性に優れているという利点がありましたが、一方で加工の難しさやコストの高さという課題もありました。

搭載されたプジョー・ルノー・ボルボ共同開発のV6エンジンは、決してパワフルとは言えませんでしたが、独特のメカニカルなサウンドは、この車の個性を際立たせる要素の一つでした。

映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』が与えた衝撃

デロリアンDMC-12の運命を決定づけたと言っても過言ではないのが、1985年に公開された映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』です。主人公マーティ・マクフライが、科学者ドクが改造したデロリアンに乗ってタイムスリップするという斬新なストーリーは、世界中の観客を熱狂させました。

映画の中で、デロリアンはタイムマシンという特別な役割を与えられ、その未来的なデザインとガルウィングドアは、タイムスリップの際のドラマチックな演出に不可欠な要素となりました。この映画の大ヒットにより、生産終了から数年が経過していたデロリアンDMC-12は、一躍世界的なアイコンとなり、その人気は आज भी 衰えることを知りません。

デロリアンの現在と未来への想い

映画の影響もあり、デロリアンDMC-12はコレクターズアイテムとして非常に高い人気を誇っています。オリジナルの車両は、状態の良いものであれば数千万円という価格で取引されることも珍しくありません。

そして、驚くべきことに、2016年にはアメリカのデロリアン・モーター・カンパニーが、DMC-12の生産を限定的に再開することを発表しました。現代の技術を取り入れながらも、オリジナルのデザインを忠実に再現した新型デロリアンは、往年のファンだけでなく、新たな世代の心も掴んでいます。

三原の地で、もしデロリアンが走っているのを見かけたら、きっと時空が歪んだような不思議な感覚に包まれるでしょう。あの独特のフォルムは、いつの時代に見ても色褪せない魅力を持っていると改めて感じます。

デロリアンが私たちに教えてくれること

デロリアンDMC-12は、単なる懐かしい車ではありません。それは、ジョン・デロリアンの夢と挫折、映画が生み出した奇跡、そして未来への憧憬が詰まったタイムカプセルのような存在です。

既成概念にとらわれず、自分の理想を追求することの難しさ、そして、一度は消えかけたものが、人々の熱い想いによって再び輝きを取り戻すことの素晴らしさを、デロリアンは私たちに教えてくれます。

三原の空を見上げながら、いつかデロリアンに乗って、まだ見ぬ未来へとタイムスリップする夢を見るのも、また一興かもしれません。

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