江田島市は、瀬戸内海の温暖な気候を利用し、2000年代初頭からオリーブ栽培を本格的に開始しました。耕作放棄地の活用と地域活性化を目指し、官民一体で取り組んでいます。現在では、「安芸の島の実」というブランド名で、高品質なオリーブオイルや加工品が生産されています。
江田島オリーブの特徴
- 気候: 温暖で降水量が少ない瀬戸内海式気候は、オリーブ栽培に適しています。
- 栽培: 高齢者でも栽培しやすい比較的作業量の少ない作物です。
- 品質: 国際的なコンテストで受賞歴のある高品質なエキストラバージンオリーブオイルが生産されています。
- 多様な品種: イタリア系のフラントイオ、レッチーノ、マウリーノや、日本の主力品種であるミッションなど、20種類以上の品種が栽培されています。
- 地域活性化: 耕作放棄地対策、島しょ部、沿岸地域の活性化を目的に栽培されています。
江田島オリーブオイルの特徴
- 丁寧に栽培されたオリーブを、収穫後すぐに江田島オリーブファクトリーで搾油しています。
- 穏やかな苦味と爽やかで心地よい辛味のバランスがとれた、香り高いオイルです。
- 国際的なオリーブオイルコンテストで最高ランクを獲得するなど、世界でも高く評価されています。
- 「ストロング」「ミディアム」「マイルド」など、様々な風味のオイルがあります。
江田島で栽培されている主なオリーブの品種
- フラントイオ: 生産性が安定しており、フルーティーなオイルが採れます。
- レッチーノ: 多様な環境に適応しやすく、生産性が高い品種です。
- マウリーノ: 受粉木としての役割も大きく、クセの少ないオイルが採れます。
- ミッション: 日本で最も普及している品種の一つで、オイルと果実加工の両方に適しています。
- ルッカ: 含油率が非常に高く、高品質なオイルが採れます。
- マンザニロ: 果実が大きく、塩漬けなどの果実加工に適しています。
江田島では、オリーブオイルだけでなく、新漬けオリーブなどの加工品も生産されており、オリーブの栽培から加工、販売まで地域全体で取り組んでいます。