【広島の秘境】無人島・鳥嶋の魅力!絶景、歴史、アクセスガイド

コラム

広島県呉市にひっそりと佇む無人島、鳥嶋(とりしま)。瀬戸内海の穏やかな海に抱かれ、豊かな自然がそのまま残るこの島は、まるで時間が止まったかのような静けさに包まれています。喧騒を離れ、ありのままの自然と向き合いたいと願う人にとって、鳥嶋はまさに楽園のような場所かもしれません。今回は、そんな魅力的な無人島、鳥嶋の自然、歴史、そして訪れる際の心得についてご紹介します。

手つかずの自然が織りなす癒やしの空間

鳥嶋の最大の魅力は、人の手がほとんど入っていない、ありのままの自然です。島全体を覆う緑は深く、海岸線は岩場や小さな砂浜が入り交じり、どこまでも透明な海水が打ち寄せます。特に目を引くのは、島の南端に位置する「眼鏡岩(めがねいわ)」と呼ばれる奇岩。長年の波の浸食によって中央がくり抜かれ、まるで自然が作り出したアート作品のようです。

島内には、自然を満喫できる遊歩道が整備されており、ゆっくりと散策を楽しむことができます。木々の間から差し込む陽の光、潮の香り、そして聞こえてくるのは鳥のさえずりや波の音だけ。都会の喧騒を忘れ、心身ともにリフレッシュするには最適な環境です。春には山桜が咲き誇り、秋には紅葉が島を彩るなど、四季折々の美しい表情を見せてくれます。

静かに語りかける島の歴史

現在無人島である鳥嶋ですが、かつては人々の営みがありました。江戸時代には、この島で採れる上質な花崗岩が、広島城の築城などにも用いられたと伝えられています。また、明治時代には、航海の安全を守るための灯台が建設され、瀬戸内海を行き交う船の道しるべとなっていました。

現在、灯台は自動化され無人となっていますが、その跡地には当時の面影がひっそりと残っています。遊歩道を歩いていると、苔むした石垣や、かつての生活の痕跡を見つけることがあり、静かに島の歴史を物語っているようです。

鳥嶋へのアクセスと過ごし方

鳥嶋へは、呉市の阿賀港や須波港などから、定期船やタクシーボートを利用して渡ることができます。所要時間は、出発港や利用する船によって異なりますが、およそ15分から30分程度です。

島には宿泊施設や売店などは一切ありません。そのため、基本的に日帰りでの訪問となります。島内で過ごすための飲食物は事前にしっかりと準備し、出たゴミは必ず持ち帰るようにしましょう。

鳥嶋での過ごし方は、ハイキング、釣り、そして限られた場所での海水浴やシュノーケリングなど、自然を満喫するアクティビティが中心となります。特に、透明度の高い海でのシュノーケリングは、豊かな海の生き物を観察する絶好の機会です。また、何もしない贅沢を味わいながら、ただただ静かに流れる時間を楽しむのも、鳥嶋ならではの過ごし方と言えるでしょう。夕暮れ時には、瀬戸内海に沈む息をのむほど美しい夕焼けを眺めることができます。

無人島を訪れる際の心得と注意点

鳥嶋は、手つかずの自然が残る貴重な場所です。訪れる際には、以下の点に留意し、自然保護への意識を持つことが大切です。

  • 装備: 歩きやすい靴と動きやすい服装は 필수です。夏場は日差しが強いため、帽子やサングラス、日焼け止めも忘れずに。
  • 飲食物: 島には購入できる場所がないため、必要なものは全て持参しましょう。
  • ゴミの持ち帰り: 自分の出したゴミは必ず持ち帰り、島に一切ゴミを残さないようにしてください。
  • 自然の尊重: 島に生息する動植物を採取したり、傷つけたりする行為は控えましょう。
  • 安全確保: 海岸や岩場は滑りやすい場所もあります。足元に注意し、無理な行動は避けましょう。

これらの心得を守り、鳥嶋の美しい自然を未来へと繋いでいきましょう。

瀬戸内の隠された秘境、鳥嶋へ

鳥嶋は、手つかずの自然と静寂が魅力の、まさに瀬戸内の隠された秘境です。日常の喧騒から解放され、ただ自然の中で穏やかな時間を過ごしたいと願うなら、鳥嶋はきっとあなたの心を癒やしてくれるはずです。

次の週末は、鳥嶋への小さな冒険に出かけてみませんか?きっと、忘れられない特別な体験が待っていることでしょう。

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