心霊写真の正体、気になりますよね。
心霊写真の正体については、科学的な見地からは様々な説明がされています。多くの場合、以下のような要因が考えられます。
1. 光学的な現象やカメラの特性:
- 二重露光: フィルムカメラの時代からよくある手法で、意図的または意図せず複数の像が重ねて写ってしまう現象です。
- レンズの汚れや傷: レンズについたホコリや傷、水滴などが光を屈折させ、意図しないものが写り込むことがあります。
- 光の反射: フラッシュの光が空気中の微粒子（水滴やホコリなど）に反射して、光の玉のように写ることがあります。これは「玉響現象（オーブ）」とも呼ばれます。
- ブレ: シャッタースピードが遅い場合や、撮影時にカメラや被写体が動いた場合に、像がぼやけて写り、それが人影のように見えることがあります。
- フィルムやセンサーの特性: フィルムは可視光だけでなく、わずかに紫外線などの目に見えない光も捉えることがあります。デジタルカメラでも、センサーの特性や画像処理によって、ノイズなどが意図しない形に見えることがあります。
2. 心理的な要因:
- パレイドリア: 人は曖昧な刺激の中から意味のあるパターンを認識する傾向があります。そのため、単なるシミやボケが顔や人影に見えてしまうことがあります。
- 先入観: 「心霊写真」という先入観を持って写真を見ると、実際には何でもないものが幽霊のように見えてしまうことがあります。
3. 意図的なトリック:
- 過去には、故人と一緒に写りたいという要望に応えるために、意図的に幽霊のような像を合成した写真が多く存在しました。現代でも、面白半分や宣伝のためにトリックを使った心霊写真が作られることがあります。
科学的には、現在までに心霊現象そのものを証明する確固たる証拠は見つかっていません。したがって、心霊写真として報告されるものの多くは、上記のような科学的な要因で説明できると考えられています。
巷に出回っている心霊写真の多くは、トリックや偶然が重なったものと言えるでしょう。
