バレーボールの聖地、猫田体育館の魅力に迫る!~歴史と地域への貢献~
広島市東区牛田新町にある「猫田記念体育館」、通称「猫田体育館」。その名を聞いてピンとくる方も多いのではないでしょうか。そう、ここは日本バレーボール界のレジェンド、猫田勝敏氏の功績を称えて名付けられた、まさにバレーボールの聖地とも言える場所なのです。今回は、猫田体育館の歴史、施設概要、そして地域に根ざした活動についてご紹介します。
猫田勝敏氏とは:不屈の魂を持つ天才セッター
猫田体育館の名前の由来となった猫田勝敏氏は、1964年東京オリンピック、1968年メキシコシティオリンピック、そして金メダルを獲得した1972年ミュンヘンオリンピックで活躍した、日本を代表するバレーボール選手です。特に、その卓越したトスワークと、どんなボールにも食らいつく不屈の精神は多くのファンを魅了しました。「小さな大エース」と呼ばれた南将之氏とのコンビは、日本バレーボール史上最高のコンビの一つとして語り継がれています。
猫田氏の功績を称え、1975年に開館したのがこの猫田記念体育館なのです。
地域に開かれたスポーツ拠点:充実した施設概要
猫田体育館は、バレーボールだけでなく、様々なスポーツに対応できる多目的体育館です。
- メインアリーナ: バレーボールコート2面、バスケットボールコート2面、バドミントンコート8面などを設営可能。広々とした空間は、各種スポーツ大会やイベントにも利用されています。
- サブアリーナ: 柔道や剣道、卓球などに利用できるスペース。
- トレーニング室: 各種トレーニングマシンを備え、体力向上を目指す地域住民に利用されています。
- 会議室: スポーツに関する会議や研修会などに利用可能。
このように、猫田体育館は、本格的なスポーツ競技から、地域住民の健康増進まで、幅広いニーズに応えることができる施設となっています。利用料金も比較的安価で、気軽にスポーツを楽しめる環境が整っているのが魅力です。
バレーボールへの情熱:数々の大会と育成
その名前が示す通り、猫田体育館は特にバレーボールに対する熱意が強く感じられる場所です。地域のアマチュアチームの練習拠点となっているのはもちろんのこと、過去にはVリーグ(日本バレーボールリーグ)の試合も開催されるなど、ハイレベルな競技の舞台ともなってきました。
また、未来のバレーボール選手育成にも力を入れており、ジュニア向けのバレーボール教室なども開催されています。猫田氏の魂を受け継ぐべく、若い世代への指導にも積極的に取り組んでいるのです。体育館の壁には、猫田氏の功績を称える写真や資料などが展示されており、訪れる人々にその偉業を伝えています。
地域コミュニティの中心として
スポーツ施設としての役割だけでなく、猫田体育館は地域コミュニティの交流拠点としての役割も担っています。体育館では、スポーツイベントの他にも、地域のお祭りや文化活動など、様々な催し物が開催され、多くの人々が集います。
健康体操教室や高齢者向けのスポーツプログラムなども提供されており、幅広い世代の住民が気軽に利用できる場となっています。まさに、スポーツを通じて地域を活性化する中心的な存在と言えるでしょう。
アクセス:広島駅からほど近く
猫田体育館へのアクセスも便利です。広島駅からJR可部線に乗り換え、「牛田」駅で下車後、徒歩約10分。広島市内からも比較的アクセスしやすく、多くの人が訪れやすい立地にあります。駐車場も完備されているため、車での来館も可能です